子離れできない親の特徴となかなか子離れできない母親父親がすぐ試せる対処法3選

「子離れ(こばなれ)」とは、親が子供の主体性を尊重し、干渉することをやめる行為です。

しかし「子供がすっかり大きくなったのに、子離れができない」と悩む親は多くいます。
実際のところ、子離れできないと子供に様々な弊害や悪影響を引き起こしかねません。

この記事では、子離れできない親の特徴や対処法を解説していきます。

子離れできないことが生み出す弊害

子離れできないことが生み出す弊害は「子供の成長」に大きく関わることです。
親よりも一番影響を受けるのは子供という事実を知っておきましょう。

子供に影響する弊害とは⋯

  • 主体性がなくなる
  • 結婚しづらい
  • 親に依存してしまう

まず、主体性がなくなることが一番の弊害です。

なかなか子離れできない親には「親が決めつけてしまう」という特徴があります。
子供が自ら考える機会が減ってしまい、意思決定の力がなくなってしまうのです。
また、子離れは子供の結婚にも大きく関わってきます。「親は何でもしてくれて当たり前」で育った子供は、同棲や結婚生活がスムーズにいかないケースが多くみられます。

これは、一人っ子政策をした中国で多く見られた現象です。
両親が一人に手をかけすぎた子供たちは自立した結婚生活が送れず、10年連続で離婚率が上がっているとの統計もあります。

そして最後に、子供が親に依存してしまう可能性も出てきます。
問題解決の時には必ず親を頼ったり、最悪の場合は金銭面で依存しかねません。
「子供のためを思って」と考えている行動も、実は子供のためになっていないケースがほとんどと言えます。
参考:中国統計年鑑

子離れできない親のよくある特徴4選-あてはまると要注意の診断

ここからは子離れできない親の特徴をまとめました。
少しでも当てはまるなら予備軍となるので、子供との関わり方について振り返ってみましょう。

子供を思い通りにコントロールしたい

子供を「自分の所有物」のように扱ってしまう親は、なかなか子離れができません。

実際のところ「〜しなさい」と親が決めてしまえば、子供の失敗や自分の心配事が減るので安心です。
しかし、これらは”自分の理想通りに成長して欲しい”という願望からきています。
また、親の価値観を押し付けてしまうのも一種のコントロールです。
普段から「〜するべき」と親の考えを押し付けてしまうことも同じです。

もしエスカレートすれば「結婚」「就職」なども常に口を出しまい、いつまでも子離れできなるので注意が必要となります。

過保護&過干渉で何事も気になる

子供に対して過保護になっていると、お子さんのことをいつまでも子供扱いしてしまいます。

また、子供同士のトラブルにすぐ口を出すなど過干渉するのもよくありません。
「子供のために」と必死になった結果かもしれませんが、このような親の過保護や過干渉は、子供の「自分で解決する力」を奪うことになってしまいます。

子供に期待しすぎている

子供に自分の期待を背負わせてしまっていませんか?子離れできない親は子供に過度な期待を背負わせる傾向があります。

  • 将来は安定した職に就いてほしい
  • 30歳までには必ず結婚してほしい

これらは全て親の期待であり、子供の意思ではありません。
大人になっても「親の期待に答えなければ」と、子供をずっと縛ってしまうことになります。

また、自分が叶えられなかった夢を子供に託そうとする行為も同じです。
やりたかったスポーツや行きたかった大学への進学を子供に進める行為などが当てはまります。

さらに、テストの点数が悪かったら叱る親も同様です。
子供は一度親に叱られると、学力を伸ばすためではなく、親に怒られないために勉強するようになってしまいます。

子供は、このような親の期待に敏感です。
「こうなってほしい」という子供に対する期待が大きい親ほど、子供に依存してしまっている可能性があります。

子供がいないと寂しい

子どもの手が離れていくタイミングで、子離れできない親は多くいます。
例えば、子どもが一人暮らしで家を出たり、何でも自分でできるようになった思春期などに強い寂しさを感じます。

実際のところ、子供が巣立っていく寂しさは誰にでもあるはずです。
しかし、その喪失感があまりにも大きく何事にも無気力になってしまうのであれば、精神面のケアをしっかりと行うことが大切です。

  • 自分はもう誰にも必要とされていないのでは?
  • 子育てが終わって何をすればいいか分からない

そのような寂しさからうつ病を発症してしまう親もいるので、注意が必要です。

子供の自立のために必要なこととは?NGな行動・心がけたいポイントを紹介!

子離れできない親が試すべき対処法3選

子離れできない特徴に少しでも当てはまったら、まずは以下で紹介する行動をしていきましょう。
今からでも親ができることはたくさんあります。

趣味を持って自分の人生を楽しむ

まず、子供にかけていた時間を自分の趣味に使ってみてはいかがでしょうか?

しかし、いきなり趣味を持てと言われても思いつかない⋯という人も多いはずです。
日本全国の統計でも「趣味と言えるのが分からない」と答える50代の男女は21〜26%に登りました。

もちろん「お金をかけて習い事をしないといけない」と意気込む必要はありません。
カフェ巡りや読書も立派な趣味ですし、ペットを飼い始めたり、庭いじりから始める人もいます。

さらに新しい趣味から広がる人間関係も、子離れに良い効果をもたらしてくれるはずです。
参考:趣味に関するアンケート調査-アスマーク調べ

子供の挑戦を否定しないで全部応援する

子供がやりたいことに対して、親が口を出してしまうのは一種のコントロールです。

「失敗してもいいんだよ」と、否定せずに全部応援してあげましょう。まずは子供の主体性を意識してみてください。

ちなみに、主体性を育む教育に力を入れている国はフィンランドです。
世界の国の幸福度ランキングで3年連続1位となり、子供の主体性を育むのが国で重要とされています。
フィンランドでは、未就学児〜大学院まで授業料が無料であるだけでなく、経済協力開発機構(OECD)が実施する学力の調査でも、2000年代〜安定して世界トップクラスの成績を納めています。

そのフィンランドで大切にされているのが「子供の話を聞く」という行為です。
親として意見を出すのではなく、まずは子供の話を聞いてあげましょう。
そして、子供の意見を否定しないことが重要です。

親の役目は、コーチ役ではなくサポート役に回ることです。
常に見守る姿勢になれば、肩の力も抜けて子離れしやすくなります。
参考:OECD生徒の学習到達度調査(PISA)の調査結果
参考:世界幸福度調査World Happiness Report2020

フィンランド教育の大きな特徴3選!日本と教育の違いやメリット

子供の年齢毎に少しずつ行動を変える

「どのくらいの時期から子離れを始めればいいか分からない」
という人は、子供の年齢に合わせて少しずつでも日頃の行動を変えてみてはどうでしょうか?

小学生なら

  • 何でも自分で準備させてみる
  • 子供のトラブルは最後まで口出ししない

などが大切です。持ち物や洋服選びなど、朝の準備を子供に任せてみるところから始めてみましょう。
また子供同士でトラブルになった場合は、まず本人たちに話し合いをさせることが重要です。

中学生なら

さらに中学生になると生理や声変わりなど、体の変化も起こってきます。
さまざまなことに敏感になり始める時期です。

  • 反抗期は無理に口出ししない
  • 異性関係を詮索しない

など、なるべく見守る姿勢でいるといいでしょう。

高校生なら

さらに高校生にもなれば、行動範囲もずいぶん広がるはずです。

この時期に「バイトは絶対にダメ」「他の子が遊んでいても夕方には帰りなさい」「携帯は必要ない」など、小さい子供のように縛る親もいます。

もちろん、危険なことは制限するべきですが、子供の人間関係や学校のことは本人に任せてみてください。
心配性で本人の意思に任せられないなら、子離れできていない証拠です。
年齢に合わせて少しずつでいいので、子供を信頼して任せてみましょう。

子離れできない人の別の呼び方は過保護?ダメ親?

子離れできない親のことを「ヘリコプターペアレント」と呼びます。
由来は「頭上を旋回するヘリコプターのようにべったり寄り添い、トラブルがあればすぐ介入して救ってしまう親」という意味からきています。

具体例としては子供の職場や学校についてくるなどの、常識に照らすと考えにくい行動をとる親が該当する

引用:weblio辞書

日本では馴染みのない言葉ですが、アメリカでは社会問題化しているほどです。
「つい過保護になってしまう」という親は多く、毒親やモンスターペアレントよりも一番多いのでは無いか?と言われています。
他にも似ている言葉の「カーリングペアレント」は、”子供が進む道を先回りして整えてしまう親”を指します。

呼び方や由来は様々ですが、共通しているのは「自覚症状が少ない」ということです。
予備軍も含めると多いとされているため、自分も当てはまるかも⋯と思った時点で意識していく必要があります。

まとめ

このように、親が子離れできないと子供に悪影響を及ぼし、主体性を失うなど結婚にも影響が出てきます。

文中でも紹介した主体性を重んじる国フィンランドでは、北欧の自然で遊んだり「レイキモッキ」と呼ばれる子供専用の家が庭にあったりします。

親の目が届かない自然の中でのびのびと遊ぶことも、トップクラスの学力向上や幸せの国と呼ばれる教育のうちの一つです。BSCウォータースポーツセンターでは、子供の主体性を養うプログラムがたくさんあります。自然体験や野外教育など、普段の生活ではできない刺激が豊富です。

一度子供と離れる機会を作ってみると、親にも子供にも変化があるでしょう。
子離れできずに悩んでいる方は、是非一度自然の力や環境に頼ってみるのはいかがでしょうか。