【事例付き】STEAM教育とは?STEAM教育の注目の理由と教育の現場の変化を解説

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教育現場は、時代に合わせて常に変化・進化し続けています。

そんな中、「STEAM教育」は新しい教育法として世界各国で注目を集めている存在です。
日本でも大いに注目を集めていると思いきや、実は国内での認知度はそれほど高いものではありません。

イー・ラーニング研究所調べによる「STEAM教育に関する意識調査アンケート」では、「STEAM教育を知っていますか」との質問に対し「はい」45%、「いいえ」55%との結果が出されました。

20~50代のお子さんのいる親179人が回答した本調査では、さらに「STEAM教育は将来に必要であると思いますか」と質問をした結果、「はい」87%という結果が出ました。
参照:https://resemom.jp/article/2020/02/06/54642.html

STEAM教育を将来に必要なものと考えながらも、詳細について知らない方は多いようです。

そこで、今回はSTEAM教育が注目される理由や教育現場の変化、海外での実例などを詳しくご紹介します。
STEAM教育や教育そのものに関心のある方は、ぜひご覧ください。

 近年注目されるSTEAM教育とは?

STEAM教育
  • Science(科学)
  • Technology(技術)
  • Engineering(工学)
  • Art(芸術)
  • Mathematics(数学)

STEAM教育(スティーム教育)とは、表にある言葉の頭文字をとって作られたものです。
5教科をそれぞれ別々に学ぶのではなく、横断的に学ぶ教育方法です。

このSTEAM教育のルーツとして、「STEM教育(ステム教育)という教育法があります。
アメリカのバラク・オバマ前大統領が演説で述べたことをきっかけに、大きく注目されるようになりました。
参照:https://www.kikoku-benricho.com/stem-1/

STEM+Art(芸術)

STEM教育は、文字通りScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)で組成され、ここにArt(芸術)が加わったのがSTEAM教育です。

それぞれの違いについては、記事終盤で詳しく解説しているので合わせてご覧ください。

STEAM教育は、日本はもちろん世界から注目を集めている存在ですが、なぜ必要とされているでしょうか。
ここからは、STEAM教育の重要性を詳しく解説します

STEAM教育の重要性

STEAM教育は、さまざまな問題解決や新しい変化を生み出す能力を持った人材の育成として、大変重要な存在です。
現在、世界ではAI(人工知能)やロボットなどITの技術発展が大きく進んでいます。

便利に感じることも増える中、これまで人間が行っていた仕事が今後AIやロボットに代わるなど、さらなる技術発展や社会変化が予想されます。
参照:https://education-career.jp/magazine/career/2018/about_steam/

その中で、さまざまな能力で社会に新しい変化を生み出す人材が大切であり、その育成に関してSTEAM教育の実施は重要です。

日本国内のSTEAM教育の現状

私たちが生活する日本国内でのSTEAM教育の現状について、解説します。

文部科学省の姿勢

文部科学省から発表された報告書として、「Society 5.0に向けた人材育成~社会が変わる、学びが変わる~」があります。

本報告書の「第1章 Society 5.0の社会像と求められる人材像、学びの在り方(「Society 5.0に向けた人材育成に係る大臣懇談会」における議論を踏まえて)」内にある「2.Society 5.0において求められる人材像、学びの在り方」の「(2)共通して求められる力」には、変化する時代で下記が共通して求められると考えています。

  1. 文章や情報に正確に読み解き、対話する力
  2. 科学的に思考・吟味し活用する力
  3. 価値を見つけ生み出す感性と力、好奇心・探求力

さらに、今後取り組んでいくべき教育政策の方向性としては以下の3つを考えています。

  1. 「公正に個別最適化された学び」を実現する多様な学習機会と場の提供
  2. 基礎的読解力、数学的思考力などの基盤的な学力や情報活用能力をすべての児童生徒が習得
  3. 文理分断からの脱却

高等学校時代においては、思考の基盤となるSTEAM教育を全ての生徒に学ばせる必要があるという記載もあります。
参照:https://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/06/1405844_002.pdf

現在、日本国内でのSTEAM教育の認知度は、本記事冒頭の調査にもある通り高いとはいえません。

しかし、文部科学省の今後の活動や2020~22年度に小・中・高でのプログラミング教育必修化などにより、STEAM教育は今後少しずつ国内で知られ教育現場に影響を与えていくことでしょう。

2020年からのプログラミング必修化

小学校では、2020年度からプログラミング教育が必修化されました。
さらに、2021年度からは中学校、2022年度からは高校でもプログラミング教育が必修となります。

しかし、STEAM教育を教育現場に取り入れる動きはあるものの、未だ多くの課題が残されています。
地域によって異なるインターネット環境や設備の充実度、STEAM教育が指導可能な教員の不足、ご家族の理解など、さまざまな課題があるようです。

関連記事:【必修化】小学校でのプログラミング教育に意味はあるのか?

それでもSTEAM教育は、少しずつでも着実に日本の教育現場にも影響を与えています。

課題解決を進めつつ、グローバル社会で新たな変化を生む人材の育成・輩出において、今後日本国内でもさらに広まっていくことが十分予想されます。

関連記事:子供・小学生におすすめのプログラミング教室5選|口コミ人気のプログラミング教室を比較

海外でのSTEAM教育の事例

海外でのSTEAM教育について2ヶ国の事例をご紹介します。

アメリカのSTEAM教育の事例

先にも述べた通り、STEM教育はアメリカのバラク・オバマ前大統領が演説で述べたことをきっかけに、大きく注目され世界へと広がっていきました。

アメリカでは、STEM教育のために予算が投入されるなど大変力を入れています

実際、STEM教育は子どもが小さい頃から行われています。
PC・タブレットの使用や研究用ロボットの組み立て、プログラミング授業の導入、環境整備など、国でしっかりとSTEM教育が進められています。

さらには、「High Tech High」というSTEAM教育を実践する学校も存在します。教科書が使用せず、頭と手でプログラミングや非認知能力を重要とする教育がなされています。
参照:https://miraii.jp/stem/6#STEAM-2

イギリスのSTEAM教育の実例

イギリスの場合では、2004年「科学とイノベーションに関する投資フレームワーク2004-2014」を出して、STEM教育に関係する具体的な目標を表す10ヶ年計画を示しました

さらに、2006年はSTEM推進組織「STEMNET」の立ち上げなどイギリス国内においても、多くの活動が行われています。
参照:https://education-navi.com/2020/06/stem-education/

STEAM教育におすすめ教材3選

STEAM教育におすすめの教材について、紹介します。

①ワンダーボックス

おすすめ度 ★★★★★
対象年齢 4~10歳(年中~小学校4年生)
料金 月々3,700円~

ワンダーボックスは、アプリと実物キットの両方を使用する「デジタルとアナログのハイブリット」の通信教材です。

毎月自宅に届く教材と配信されるコンテンツの両方で、楽しみながらSTEAM教育に取り組めます。
公式HPでは利用者の声の紹介もあり、利用に迷う方にとっては大変参考になるでしょう。


 

②mBot

おすすめ度 ★★★★★
対象年齢 8歳以上
料金 15,400円~

mBot(エムボット)とは、mBotというロボットを使用しながらSTEM教育に取り組める教材です。
mbotの組み立てやプログラミング学習など、常に考え想像しながら作成することでたくさんの事柄を学べます。

使用するロボットにより価格や内容などが異なるため、自身に1番合うものを選択可能です。

③KOOV

おすすめ度 ★★★★
対象年齢 8歳以上
料金 36,880円~

KOOV(クーブ)とは、ブロックや電子パーツを組み立てて自由にロボットを制作後、プログラミングを学んでいくプログラミング学習教材です。
本教材内で制作からプログラミング体験まで行えるのは、KOOVの大きな特徴の1つと考えられます。

また現在は、3つのキットが発売されています。
ロボット内容や価格がそれぞれ異なるため、自身の希望に合ったキット選択が可能です。

KOOVを開発したソニー・グローバルエデュケーションのパートナー教室が、KOOVを使ったプログラミング教室を展開しています。

STEAM教育とSTEM教育の違いは『アート』の要素

STEAM教育とSTEM教育の違いは、Art(芸術)の有無です。

STEM教育は、「STEM」の文字の通り理数系で構成されています。
何かを生み出す際、それらの能力・技術は重要な存在になります。

しかし、何かを生み出すには新しいものを自身で自由に考えながら作成・表現する力も大切です。

そのため、柔軟な発想・思考力の育成に繋げる目的で、自由に考えながら作成し表現をする「Art(芸術)」がSTEM教育に入ったと考えられます。

まとめ

今回は、STEAM教育が注目される理由や教育現場の変化、海外での実例などをご紹介しました。
日本国内においてSTEAM教育は、高い認知度がある教育方法と言えるものでは未だありません。

しかし、小学校での2020年度から「プログラミング必修化」がスタートするなど、今後STEAM教育の認知度は高まっていくことが十分予想されます。

子どもを持つ親である私達は、これからもSTEAM教育への理解をさらに深めていくことが重要です。

またSTEAM教育のみならず、さまざまな体験・経験を通じ子どもの「能力」を伸ばしたいと考える方は、BSCウォータースポーツセンターでのアクティビティ体験がおすすめです。

BSCウォータースポーツセンターでは、ウォータースポーツ(カヤックやSUPなど)を中心とした子どもキャンプやアクティビティ体験など、さまざまなプログラムを企画・実施しています。

そしてプログラム内でさまざまな体験や挑戦をすることは、子どもの将来に影響を与えると言われる「非認知能力」育成にも繋がります。

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