【インターン生・座談会】BSCのサマーキャンプは子どもと一緒に学生も大きく飛躍できる場所

小学生を対象に、琵琶湖で様々なウォータースポーツを体験できるBSC主催の「世界をつなぐ国際子供サマーキャンプ」。

こちらにインターンシップとして参加した大学生4名に、どんな学びが得られたのかを聞くために、夏休み後にふたたびWeb会議にて集合してもらい、座談会を開催しました。

プログラムの運営や子どもたちへの指導など、約2週間の参加期間の中で体験した、さまざまな経験を振り返って、感じたことや得られた成長を、本音ベースでとことん語り合ってもらいました!

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座談会に参加してくれた大学生たちのプロフィール

りお

University of the Sunshine Coast3年生。
オーストラリアの大学に留学し、大学では体育とアウトドア教育を専攻するアクティブ系女子。
現在はコロナ禍で一時帰国中。

 

もも

関西学院大学3年生。
専攻する国際学部では英語短編小説を研究テーマにするゼミに所属など、主に英語関連を学んでいる。
趣味はサイクリングで、四国や九州などに遠出することも。

 

ふっきー

東京海洋大学3年生。
高専から編入し、現在は大学で次世代の海事技術の育成を目指した船舶管理や海事工学を学ぶ。
大型船の操縦免許も取得済み。

 

けんたろう

日本大学2年生。専攻する法学部では地方行政や地方公共政策を勉強中。
高校までガチンコの卓球部の体育会系。
現在は某有名コーヒーチェーンでバイトにも勤しむ。

参加したきっかけは?学生たちの熱い想いの源泉とは!

子どもたちが全国・海外からも参加し、自然豊かな琵琶湖湖畔でキャンプや野外体験などの活動に挑戦する「世界をつなぐ国際子供サマーキャンプ」。
主催するBSCウォータースポーツセンターは1973年の創業以来、50年近い歴史を誇り、これまで参加した子どもたちは10,000人以上にのぼります。

第18回目を迎えた2021年の夏も、子どもたちは様々なウォータースポーツや野外体験に挑戦しました。
今回、そのサマーキャンプにコーチングスタッフとして参加した、インターン生の大学生たち4人にお願いし、Web会議によるリモート座談会を開催。

それぞれがこのサマーキャンプへ参加したきっかけを話すことから、座談会はスタートしました。

改めて、私が今回サマーキャンプに参加したきっかけを話すと、私はオーストラリアの大学で主にアウトドア教育を専攻していて。

でも、コロナ禍もあって、今は一旦帰国中なんですが、日本にいる間も何かできないかと思っていたときに今回の募集を見つけたんです。それで、「アウトドア教育についてもっと学びたい!」「新しい気づきや価値観を得たい」という思いから、参加を決めました。

私は大学で海運について学んでいて。
将来的に海運業界を陸側から支える仕事に就きたいと考える中で、サマーキャンプを通して子どもたちに船や海について教えられるかも、と思って参加することに。
あと、他大学の学生の人とも交流して、いろんな考えに触れたいな、というのがきっかけですね。

僕は昨年の大学1年の夏休みはコロナ禍もあって何もできずに終わってしまったから、今年は初めての経験を通して自分の視野が広がればいいな、と思って参加。
でも、一番惹かれたのは、子どもたちと一緒にウォータースポーツができて楽しめそう、というのも大きかった(笑)。

▲子どもたちにカヤックを指導するふっきーコーチ。

実は私もそれが魅力的だった(笑)!

私自身は来年就活なんだけど、将来どんなことをしたいのかがまだ見えてなくて。
だから、まったく知らない人たちと新しい環境で過ごすことで、何か見つけられるかもと思って応募したんです。

みんな参加したきっかけはバラバラだったけど、私自身、初めて会った人たちと、こんなに中身の濃い2週間を過ごせるなんて思ってなかったというのが正直な感想。
まあ、それについては追い追い話が出てくるとは思うけど。

いや、本当にそう!
サマーキャンプで子どもたちもいろんな体験ができたけど、私たちインターン生もいろんな経験ができたと思うよ。

アクティビティの指導から宿直担当まで。インターンシップ中の生活は大忙し!

BSCのサマーキャンプは1泊2日から10泊11日まで5コースを開催。
1日に約60人の子どもたちが参加し、インターン生約15人(全期間では20人以上が参加)がそれぞれの班に分かれて活動しました。
キャンプ中はカヤックやSUP、ラフティングボード、ワイルドスイム、セーリング体験、ロープワークなど様々なアクティビティを実施。

インターン生たちは参加前に、事前研修としてカヤックやSUPなどを体験し、しっかりと指導技術を習得。
そのうえで、子どもたちへの安全を図りながらアクティビティの指導を行ったり、スケジュール管理や子どもたちのお世話係などを担当します。

様々なシーンで子どもたちと関わりながら、充実した2週間を過ごしました。

インターン生も子どもたちと一緒にいろんなアクティビティを経験したけど、私はカヤックが楽しかったな。
先に事前研修で生徒側の立場になって教えてもらっていたから、子どもたちを指導するときも自信を持って教えられたし。

▲指導しながら子どもと一緒にカヤックを漕ぐりおコーチ(左)。颯爽と琵琶湖を疾走中!

カヤックに乗り慣れている人だと、見落としてしまうような教えるときの注意点も、自分たちが一度子ども側を経験することで、それに気づけたし、子どもたちにも上手に説明できた点がよかったよね。

そうそう!

そして、アクティビティを指導する中で印象に残っているのが、子どもたちが、けんたろう君にすごく懐いていたこと!
ワイルドスイムで海に飛び込むときなんか、本当にみんな楽しそうで。
でも、一番楽しんでたのは、けんたろう君だったんじゃない(笑)?

確かに一番楽しんでたかも。心から楽しんでいる人に、人は引き寄せられるんだな〜と実感したもん。

自分が楽しい気持ちじゃないのに、人を楽しませることはできないと思ってたから、目一杯楽しんだ(笑)。
でも、それと同時に、参加している子どもたち一人一人に楽しい思い出を作ってほしいって気持ちも強かったから、「どうしたら楽しませることができるかな」ってことも常に考えてたよ。

▲ボートから琵琶湖に飛び込むアクティビティ「ワイルドスイム」。けんたろう君を筆頭に、みんな楽しそう!

キャンプでは海でのアクティビティ以外にもいろんなことをやったよね。
私はその中でも、自分たちの経験を子どもたちに教える「カフェテリア経験」がおもしろい取り組みだと思った。

私は海運について勉強しているから船のことを子どもたちにもっと知ってもらおうと、「船ってどういうイメージ?」「船という海運業がなくなると、コンビニはどうなる?」なんてクイズを出したり。

私は今の大学に編入する前は、海や船に関して知識や技術を学ぶ高専に通っていたから、その時に着ていた制服をみんなに着てもらったり。

 

▲ふっきーコーチの「カフェテリア体験」では、船のクイズを子どもたちと楽しんだ。

▲ふっきーコーチの「カフェテリア体験」に参加した子どもたちは、航海士の制服を着て元気に敬礼!

私は「オーストラリアの生活を体験しよう!」っていうテーマで、ドル紙幣を作ってお買い物をするプログラムをやったよ。

 

▲りおコーチの「カフェテリア経験」では、ドル紙幣でオーストラリアでのショッピングを疑似体験。

最終日の前日には夜にみんなでキャンプファイヤーを囲んで、一緒に踊ったのも楽しかった。
この写真、マイムマイムのときの私!? え、私、こんな妙な踊りしてた!?

みんな:爆笑

▲キャプファイヤーではみんで輪になってマイムマイム。ももコーチ、そのポーズは何(笑)?

▲キャプファイヤーの火起こしをするけんたろう君。

宿直の担当も結構思い出深いよね。
とにかく子どもたちが寝ないんだ、テンション高くて。
それをなだめるのに、こっちはもう必死(笑)。

「目が覚めた〜」って、平気で夜中の3時に起こされたりとかね(笑)。
子どもたちはいつもと違う環境で過ごすからいろんなことが起こるよね。

私は夜中にホームシックになって寝られない子がいて、一晩中話を聞いてあげたこともあった。
他にも、友達との関係がうまくいかずに悩んでいる子の相談に乗ってあげたことも。

話をじっくり聞くと、「相手が自分を責めるのは悪いことだけど、自分の言動も悪いところがあった」と反省する姿に思わず涙しながら、子どもたちもこのキャンプを通して少しずつ成長しているんだな〜って実感できたのがいい思い出かな。

子どもたちと真剣に向き合い、信頼関係を築いていく

サマーキャンプではたくさんの子どもたちと関わったインターン生たち。そこでは様々な気づきがあり、子どもたちと真剣に向き合うことで信頼関係を築いていった、というお話で盛り上がっていきます。

実はキャンプに参加する前は「子どもたちには優しく接して、いい顔をしておけばとりあえず大丈夫だろう」と思ってたんだけど、この考えは甘かった(笑)。

子どもたちって、しっかり大人のことを見ているんだよね。
私も最初は子どもたちに嫌われたくないっていう保身が少しあったから、あまり怒れなかった。

でもあるとき、けんたろう君に「真剣に向き合った方が、子どもたちも向き合い返してくれるよ」って言われて。
それで、怒るときはしっかり怒るようにしたら、子どもたちとの関係性がさらによくなって…。私にとっても成長でした(笑)。

▲仲良くなった子どもとポーズを決めるももコーチ。

みんな自己表現が違うから、当然だけどマニュアル通りにはいかないよね。
憶測で相手の考えを決めつけるんじゃなく、相手の話を聞いて、きちんと知ることがいかに大切かつくづく実感できた。

子どもたちは、みんな一生懸命、自分なりのコミュニケーション方法で接してくれるから、だんだん愛おしくなってくるんだよね。

なかには言うことを全然聞いてくれない悪ガキもいて(笑)。
でも、そんな子も二人できちんと話をすると素直になるんだよね。
きちんと向き合うことで信頼関係が生まれるというか。

▲サマーキャンプ最終日に子どもたちと記念撮影をするりおコーチ。

私は一人印象に残ってる子がいて。
最初は全然笑わなかったのが、その子が体調を悪くなったのをきっかけに、いろいろ話をしたら打ち解けてくれたの。
最後は私に言い返すほど軽口を叩くようにまでなって、それが本当にうれしかった!

インターン生同士の対立も子どもたちへの愛あればこそ!

ときにはインターン生同士で、子どもたちへの指導方針を巡って衝突することも。ただ、それが大きな糧にもなったとみんなは話します。

そういえば、途中でけんたろう君とももちゃんが指導方針のことで意見が対立したじゃない?あれもすごく印象的だった。

私はいかにプログラムをスムーズに進めるか、効率性に重点を置いていたのに対して、けんたろう君は子どもたち一人ひとりが楽しめるように進めた方が良いっていう意見に分かれたときだよね。

僕は今のアルバイト先で教えられた「どんな時も一人ひとりと誠実に向き合うことを大切にする」という言葉にすごく共感していて。
だから、スケジュールをスムーズに進めることももちろん大事だけれど、子どもたち一人ひとりが楽しめてこそ、このキャンプを指導する意味があるのかな、と思ったんだ。

今思うとすごくいいことだよね。普段の大学生活で、そんな場面ってなかなかないし。

うん、本当にそう思う。
それまで他のインターン生とも話し合いながらプログラムを考えることはあったけど、あそこまで正反対だったことは初めてだったから、私も印象に残ってる。

きちんと話し合えたことで、他のインターン生がどれだけ真剣に子どもたちのことを考えているのか、このキャンプにきちんと取り組んでいるかに気づけて、自分の意識も変わることができたし。

インターン生みんなの気持ちが、子どもたちにサマーキャンプを通して、いい経験をしてほしいという同じ方向に向いているからこそ、お互いが納得するまでとことん議論して意見を交わし合うことができたんだと思う。

それってある意味、すごいことだよね。

信頼できる仲間との出会いを通して、大きく成長!

サマーキャンプへ参加したことで、刺激し合える仲間に出会えたと話すインターン生たち。このキャンプでは子どもたちが様々な経験を通して成長するのと同時に、インターン生たちも自分自身の強いところや弱いところを知ることで自己成長につなげる、という目標を掲げています。

また、同じ志を持ったインターン生同士がチームで動くことで、悩みや楽しさ、感動を共有し、チームワークの重要性も学ぶ機会でもあります。「言われたことをやればいい」「誰かがやってくれるだろう」という考えではなく、自らが中心になって考えて行動するという貴重な体験を通して得たものは大きかったようです。

キャンプが終わって、普通の大学生活に戻って感じたのが、これだけ意識の高いメンバーに出会えることはなかなかないということ。本当にそう思った!

ほんと、そう!アルバイトで他大学の学生と関わることは今までにもあったけど、それ以外で、ここまで大きなプロジェクトを主体的に自分たちで動かすことはなかったから、いい経験ができたと思う。

▲子どもの水遊びをサポートするふっきーコーチ。

実は私自身、参加前はBSCの運営スタッフさんたちのサポート的な仕事をだろうと気楽に考えていて。
でも、いざ参加したら、私より先に参加していたインターン生たちの堂々と指導する姿を見て、「これは負けていられない、私もがんばらなきゃ!」って思った。

自分が一つの班を動かすことで判断力が磨かれたし、自分の行動に責任を持つことの重要さも経験できたから、きっとこの経験が他の場面でも活かされるときがあるんだろうな、と思うよ。

私は誰も途中で投げ出さないし、他人事にしないのがすごいと思った。
様々なバックグラウンドや価値観を持つインターン生と一緒に過ごせたことはすごく刺激になったし、みんなよく考えるし、行動力もあって、自分自身もそれに引っ張られて意識を高められた気がする。
みんなとそんな関係を築けたのが本当によかった!

仕事に対するお金は発生しないけど、ボランティアという感覚とはまったく違っていたかな。
BSCのインターン生として働いている限り、一人一人が責任を背負って、それを全うしていたと思う。

自分たちだけが満足するんじゃなくて、子どもたちもこのサマーキャンプに参加して、みんな変わったんじゃないかな?
だって、最初一人でぽつんとしていた子が、帰るときは「友達と離れたくない」と泣く姿を見て、貴重な体験ができたんだな、よかったなと思った。

帰るときの子どもたちの笑顔は忘れられないよね。

私自身、アウトドア教育を学ぶ中で、キャンプで楽しそうにしている子どもたちの姿を実際に見たことで、やっぱりアウトドア教育に携わっていきたいという確信が持てたかな。

子どもたちの日常の中で、こういった特別な経験を得られる機会はそう多くはないし、こんな体験を提供してサポートすることはとても大切なんだと実感できたから。

私、今まで自分の得手・不得手がうまく掴めてなかったんだけど、他のインターン生からいろいろ指摘してもらえる機会もあって、改めて自分は人からどう見られているか気づけたのもよかったかな。

そうそう!自分が足りないところを知る機会でもあったよね。
でも、それと同時に、それをチームで補い合って関係性を築いていく大切さを学ぶ機会にもなったし。

みんないいこと先に言うから、他に言うことなくなっちゃたわ(笑)。

じゃあ最後に。虫が多いので、それだけなんとかしてください!

みんな:爆笑

 

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