ゴールデンエイジとは?ゴールデンエイジが注目されている理由を詳しく解説
ゴールデンエイジとは、子供の運動能力や身体能力が発達する時期を指します。
また、ゴールデンエイジは9~12歳頃の年代と言われており、文部科学省も近年注目をしています。
今回の記事では、ゴールデンエイジの特徴や注目されている理由をまとめました。
ゴールデンエイジで何をさせれば良いのか迷っている方は最後までご覧ください。
目次
ゴールデンエイジとは?
ゴールデンエイジは9~12歳頃の年代を表します。
下記図「発育発達の特徴-スキャモン曲線」をみると神経系の発達が5~6歳でおよそ80%、100%になっているのは12歳頃であることが分かります。
出典元:http://mf10.jp/
また、ゴールデンエイジは期間別に大きく3つに分けられます。
- プレゴールデンエイジ(5~8歳頃)
- ゴールデンエイジ(9~12歳頃)
- ポストゴールデンエイジ(13~15歳頃)
下記図「ゴールデンエイジの重要性-ゴールデンエイジの概念」をみると、ゴールデンエイジの時期は3つのグラフの全てが高い状態であることが分かります。
そのため、ゴールデンエイジはさまざまな動作や技術を学ぶ準備が整っている時期になります。
出典元:http://mf10.jp/
【文部科学省も注目】ゴールデンエイジが注目されている理由
近年子供の体力が低下しているため、ゴールデンエイジが注目されています。
参考元:https://www.mext.go.jp/
また、CITIZENの意識調査の「子どもの時間感覚35年の推移」をみると「外で遊んでいる時間」が年々減少傾向であることが分かります。
そのため、今後もますますゴールデンエイジが注目されると予想されます。
出典元:https://www.citizen.co.jp/
「外で遊んでいる時間」は1981年では2時間11分、2016年は1時間12分とおよそ半分にまで減少しています。
ゴールデンエイジの脳との関係
ゴールデンエイジは、子供の運動能力や身体能力が発達・向上する黄金の時期です。
この時期に脳がさまざまな運動やスポーツから刺激を受けることで、運動神経が発達・向上していきます。
そのため、ゴールデンエイジの時期の子供には、脳を刺激するようなことを積極的に行わせるのがおすすめです。
3段階別ゴールデンエイジの特徴
ゴールデンエイジは大きく3つの期間に分けられます。
- プレゴールデンエイジ
- ゴールデンエイジ
- ポストゴールデンエイジ
各ゴールデンエイジはそれぞれ特徴が異なり、育成の方針も変わるのでしっかり抑えておきましょう。
プレゴールデンエイジ
プレゴールデンエイジとは、5~8歳頃の年代を指します。
神経回路の発達がもっとも進んでいる時期です。
この時期の子供はさまざまなことに興味・関心を示したり高い集中力を持っていますが、長くは続きません。
まずは遊びや簡単な運動を通してさまざまな動きを体験し、楽しいことを知ってもらうことが大切になります。
鬼ごっこや縄跳び、ボール投げなどに挑戦してみるのもおすすめです。
ゴールデンエイジ
ゴールデンエイジは、9~12歳頃の年代です。
神経系の発達が著しく、すぐに動作や技術を覚え身につけられます。
さまざまな動きを短期間・時間で習得できる時期なので、たくさんのことを学ばせてあげるのが大切です。
ゴールデンエイジはスポーツ界でも注目を集めてるワードで、一生に一度しかないとても重要な時期になります。
さまざまな運動・スポーツを体験させて、脳や神経に刺激を受けさせることが重要です。
ポストゴールデンエイジ
ポストゴールデンエイジとは、13~15歳頃の年代を指す言葉です。
筋・骨格系が急に発達し、パワーやスピードも成長します。
神経系統はすでにほとんど形成されているので、新しい動きや技術を短期間で習得するのは難しい時期です。
ポストゴールデンエイジの時期は、既に習得した動きや技術を維持しながらさらに質を高めていくことを重視してください。
ポストゴールデンエイジの時期はゴールデンエイジにおすすめの習い事
ゴールデンエイジには、下記のように全身を使う競技がおすすめです。
- サッカー
- 体操
- スイミング
ゴールデンエイジの時期の習い事の参考にしてください。
サッカー
ゴールデンエイジの子供におすすめのスポーツはサッカーです。
ゴールデンエイジの重要性は、サッカーの世界を通してかなり広まっています。
実際、サッカースクール・教室ではゴールデンエイジの重要性を理解し、そのことを踏まえた指導にも力を入れているとスクールが多くあります。
サッカーを習えば、体幹やバランス力、持久力、瞬発力、集中力など1つのスポーツでありとあらゆる能力を高められます。
団体スポーツを楽しみながら、身体能力を高められるのも大きなメリットです。
関連記事:リベルタサッカースクールの口コミ・評判と料金紹介|メリット・デメリットをそれぞれ解説します
体操
体操では、全身を使うなかでさまざまな動作を行います。
さまざまな筋肉を使っていくので、身体や基礎部分を作っていくことが可能です。
ゴールデンエイジの時期から体操をすれば、運動能力を着実に養っていけます。
体操で学べるのは、動作や技術だけではありません。
バランス感覚やリズム感など、体操でしか体験できないことが多くあります。
さまざまな動きを専門トレーナーがしっかりと指導してくれるので、ゴールデンエイジの時期の子供には特におすすめです。
スイミング
水泳は全身を激しく使うスポーツで、プレゴールデンエイジやゴールデンエイジの時期におすすめです。
幼少期の頃から子供に水泳を習わせている家庭は多くあります。
水泳では運動能力やバランス感覚、反応能力などさまざまな運動神経に良い影響を与えます。
水泳は、他競技と違って水のなかで行われるスポーツです。
浮力が働いているので、身体に負担がかかりにくい状況をつくり出せます。
他競技と比べて怪我もしにくいのが特徴です。
ゴールデンエイジにおすすめの遊び・運動
ゴールデンエイジの子供の遊び・運動なら、鬼ごっこや縄跳びがおすすめです。
鬼ごっこと縄跳びは、どちらも全身を使います。
わざわざ習い事を習わせなくても、簡単な遊び・運動で子供の運動能力や身体能力を伸ばせます。
本格的な習い事に抵抗がある場合は、遊びの中に取り入れた運動で十分です。
下記のYouTube動画では、ご自宅で簡単かつ手軽にできる運動神経を鍛える遊びが沢山紹介されています。
ゴールデンエイジが手遅れになったらどうすればいい?
ゴールデンエイジは、子供の身体能力や運動能力が著しく成長する時期です。
ゴールデンエイジを逃すことは、もったいないです。
しかし、ゴールデンエイジ(9~12歳頃の年代)を逃したからといって焦ったりショックを受けたりする必要はありません。
ゴールデンエイジを過ぎたとしても、運動やスポーツを習得することは可能です。
ゴールデンエイジの子供に親が気をつけること
ゴールデンエイジの時期は親が子供の成長をしやすい環境を作ってあげることが大切です。
以下の3点をゴールデンエイジの子供がいる親は抑えておきましょう。
- さまざまな運動経験をさせてあげる
- 運動を強制しない
- 好きなスポーツをさせてあげる
さまざまな運動経験をさせてあげる
ゴールデンエイジの子供には、積極的にさまざまな運動をさせてあげることが大切です。
1つのスポーツにこだわる必要はありません。
ゴールデンエイジにさまざまな運動やスポーツを経験すれば、脳が刺激を受けます。
運動やスポーツはそれぞれ動きが異なるため、さまざまなことに挑戦させてあげてください。
また、さまざまな運動経験はスポーツに限った話ではありません。
縄跳びや鬼ごっこなど、子供が興味・関心をもったものを積極的に取り入れていきましょう。
関連記事:子供の運動神経を良くするには?ゴールデンエイジ期と子供の神経発達について
運動を強制しない
ゴールデンエイジの時期だからといって、運動を強制するのはおすすめしません。
子供のなかには、運動やスポーツが苦手な子もいます。
強制的に運動をさせても、本人にとって嫌な思い出として終わる可能性が高いです。
運動が好きではないゴールデンエイジの子供には、スポーツ以外の道もあります。
ゴールデンエイジにはダンスや芸術、音楽などをさせるのもとても有効的です。
ゴールデンエイジを逃さないように、子供一人ひとりにあう方法を実践する必要があります。
好きなスポーツをさせてあげる
ゴールデンエイジの時期に運動を始めるなら、子供自身が好きなスポーツをさせてあげるのが大切です。
好きなスポーツをさせることで、子供自身も前向きかつ楽しく体を動かせます。
ゴールデンエイジの時期におすすめのスポーツを子供に習わせたいという親もいます。
ただ、本人が好きではないスポーツをさせても長続きしません。
まずは、子供が好きなスポーツを聞いた上でさまざまなことに取り組んでいく必要があります。
関連記事:【厳選】子供に習わせて本当に良かったおすすめ習い事ランキング9選
ゴールデンエイジの時期はたくさん運動しましょう!
ゴールデンエイジの子供にはたくさん運動を、とくに子供自身が好きなスポーツを積極的にさせてあげてください。
ゴールデンエイジの時期に習い事をさせるなら、サッカーや体操のように全身を動かすスポーツ・運動を選ぶのがおすすめです。
子供の好みや興味・関心がある運動を聞きながら、取り入れるスポーツを決定していくと失敗を防げます。
万が一ゴールデンエイジを逃してしまっても諦める必要はありません。
時期を過ぎたとしても、スポーツは習得できます。
ゴールデンエイジを意識しすぎずに子供にのびのびと運動をさせましょう。