【2022最新版】自然学校・自然体験について徹底解説|持ち物や服装についても解説。新型コロナへの対策は?

自然学校の良さやメリットを知りたい……。

どんな準備をして自然学校に望めば良い?

このような疑問を抱えていませんか?

子供の成長に役立ち、大人になっても思い出に残りやすいと言われている自然学校ですが、具体的にどのようなことをするのかわからない方も多いでしょう。

今回は自然学校や自然体験のメリット・デメリット、準備などについて紹介していきます

本記事では懸念される新型コロナウイルスの対策についても解説するので、気になる方は最後までチェックしてみてくださいね。

自然学校とは?自然体験とは?

自然学校や自然体験について、具体的にどのようなことをするのかわからない方も多いでしょう。

自然学校(しぜんがっこう)または自然学舎(しぜんがくしゃ)とは自然体験活動のための『場』『プログラム』『指導者』を、年間を通じて提供できる施設や組織であり、その活動を通して『人と自然』『人と人』『人と社会』を深くつなげ、自然と人間とが共生する持続可能な社会づくりに貢献する組織的な自然体験活動である。引用:Wikipedia

 

一方で自然体験とは、文部科学省が以下のように定義しています。

「自然の中で、自然を活用して行われる活動であり、具体的には、キャンプ、ハイキング、スキー、カヌーといった野外活動、動植物や星の観察といった、自然・環境学習活動、自然物を使った工作や自然の中での音楽会といった文化・芸術活動などを含んだ総合的な活動である」
引用:https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpab201701/1389013_007.pdf

学校の中の教育だけでなく、山や河などの自然に触れ合うことで、学ぶ力や考える力が身につけられるとされています。

小学生が自然学校・自然体験に行く目的

なぜ小学校で自然と触れ合う連泊での学習があるのか。
それは、学習の場を教室から豊かな自然の中へ移すことで、生きる力を養えるとされているからです。

教室の机に向かって勉強しているだけでは、学べないこともたくさんあります。

特に自主的に判断して行動する力や問題を解決する力は、いつもとは違う環境に身を置くことで身につく力です。
学校の中だけでは決して身につくものではありません。

また、自然は生き物がたくさん存在する場所でもあります。
自然の中でさまざまな体験をすることで、命の大切さや思いやりを育てることもできるでしょう。

関連記事:【大学教授に聞いてみたVol.01】自然体験は子供にとってどういう効果があるの?

自然学校・自然体験に行くメリット

子供の頃に自然学校や自然体験を通じてさまざまな経験をすると、自己肯定感が高まったり道徳観や正義感ができたりすることがわかっています。
引用:https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpab201701/1389013_007.pdf

また、自然学校や自然体験に行くメリットは以下の通りです。

  • コミュニケーション力が向上する
  • 普段ではできない体験ができる
  • 思いやりを身につけられる
  • 自立心をつけられる
  • 命の大切さを学べる

1つずつ解説していきます。

コミュニケーション力が向上する

自然の中で友達や教師と触れ合うことで、コミュニケーション力が向上すると言われています。

教室の中では近い距離で話したり手紙を渡したり、すぐに話せる環境が整っていますが、自然の中と教室では同じようには話せません。

遠くにいる人に話しかけるために大声を出さなければなりませんし、声が届かない場所ではジェスチャーなども使いますよね。また、グループで活動するので普段話さない子と話す機会もあります。

いつもと違う環境でどのようにしてコミュニケーションを取るのか、自分で考える力も身につけられるでしょう。

普段ではできない体験ができる

教室の中にいるだけではできない体験ができるのも、自然学校や自然体験のメリットの1つです。

特に都市部にある学校では、自然と触れ合う機会が減っており、山や川に行ったことがない子供も増えています。

あえて学校行事の一環として自然と触れ合うことで、今まで体験したことがない山登りやカヌー、アスレチックなどの貴重な体験ができますよね。

いつもとは違う環境に身を置いて普段できないことを体験すると、広い視野で物事を見られるようになるでしょう。

思いやりを身につけられる

自然学校や自然体験は普段とは違い、怪我をする危険性が高くなる場所でもあります。

そのため、危険な状況になったときや怪我をした友達に対して優しく接することで、思いやりを身につけられるのもメリットの1つでしょう。

また、さまざまな生き物がいるので、動物に対する思いやりや優しい心も身につけられるとされています。

自立心をつけられる

親や兄弟がいない環境で生活をするので、自立心をつけられるのも自然学校や自然体験のメリットです。

自立心はいつもと同じ環境にいると身につけられないので、自然学校や自然体験に行くことで自分で考える力をつけられるでしょう。

なお、一時的なものでは自立心も完全には身につかないので、自然学校や自然体験をきっかけに家庭でも子供が自立できる仕組みを整えることが大切です。

命の大切さを学べる

山や川にはさまざまな生き物がいるので、命の大切さも学べるでしょう。

また、生き物との触れ合いの他、自然という過酷な環境に身を置くことで自身の命の大切さにも気がつけます。

近年若者が自分で命を絶ってしまう事件も増えているので、命の大切さを学べる環境というのはさらに必要とされているのではないでしょうか。

自然学校・自然体験のデメリット

メリットがたくさんある自然学校・自然体験ですが、デメリットはほとんどありません。
あえて挙げるのなら教室での勉強と比べて、怪我をする可能性が高いことでしょう。

自然学校や自然体験は山や河で行動をします。
そのため、転びやすかったり事故が起きてしまったりなど、親が心配するようなことがあるのも事実です。

しかしそれは大人でも起こり得ることで、自然の中で行動する以上完全に防ぐことはできません。

また、自然学校側も怪我や事故のリスクを把握して実践しているので、最大限の注意を払って取り組んでいます。
注意して行動していればデメリット以上にメリットがあるので、小学生のうちに自然体験をさせておくべきでしょう。

自然学校・自然体験の内容

自然学校や自然体験の内容は、主に以下5つがあります。

  • 自然観察
  • 登山・ハイキング
  • 野外炊事
  • キャンプファイヤー
  • カヌー体験

登山やハイキング、自然観察はほとんどの小学校で行われている活動です。

普段見ることのない生き物や植物など、山には珍しいものがたくさんあります。
それらを観察することで生き物に対する理解も深まりますし、新たな趣味を見つけられるかもしれません。

次に多く行われているのが野外炊事です。自然学校や自然体験での野外炊事は、いくつかのグループに分かれてカレーを作ります。
それぞれ役割分担をして炊事をすることで責任感も生まれ、自己肯定感も高まるでしょう。

そしてキャンプファイヤーやカヌー体験も、多くの小学校の自然学校で取り組まれています。

キャンプファイヤーは1日目や最終日の夜に行われ、子供たちがそれぞれスタンツ(出し物)を披露したりダンスをしたりします。

カヌー体験は普段の生活ではできないので、子供たちが楽しみにしている行事の1つでしょう。

自然学校・自然体験の新型コロナウイルス対策について

2020年から猛威を奮っている新型コロナウイルスの影響が懸念されています。

子供の成長する場として自然学校や自然体験が行われていますが、どのような対策がされているのか気になる方も多いのではないでしょうか。

NPO法人自然体験活動推進協議会では、2020年5月に「新型コロナウイルス対応ガイドライン」を発表しています。

基本的には以下のように対策を実施しています。

■ 身体的距離(ソーシャルディスタンス)の確保
■ マスクの着用
■ 手洗いや消毒の実施
■ 3密の回避
■ 少人数のグループ分け
■ 使用場所・物の消毒

その他にも、宿泊の場合は入浴・食事などに関するマニュアルが作成され、職員も新型コロナウイルス対策を徹底しているようです。

しかしその都度状況を顧みて、「自然学校及び自然体験を実施するのが望ましくない」と判断された場合は、行事そのものが無くなる可能性も充分あるということを理解しておきましょう。

CONTACT 掲載に関するお問い合わせ

まなびち公式SNS