親子喧嘩になったらどうすべき?年代別の原因&対処法まとめ|妻や夫の親子喧嘩はどうしたらいいの?仲直りのコツ3選も紹介

愛情をかけて子育てしていても、時には親子でぶつかり合うことがあるでしょう。
どのような家庭でも、親子喧嘩は起こり得ることです。

  • 親子喧嘩は悪いこと?
  • 親子喧嘩の対処法を知りたい
  • 仲直りのコツはあるの?

このような声にお応えして、今回は親子喧嘩の原因や対処法についてお伝えします。

時には親子喧嘩が必要な場面もあります。
親として、大人としての言動を心掛けながら、子供の間違った言動を正してあげてください。
 

親子喧嘩はいいこと?悪いこと?

参照:次代を担う自立した青少年の育成に向けて-文部科学省 

結論からいうと、親子喧嘩は悪いことではありません

文部科学省のデータでは、大人から叱られたり褒められたりした経験によって、子供の道徳性や正義感が磨かれた可能性が示されています。

親子喧嘩は、お互いの考えや価値観を確かめる1つのきっかけになります。

子供の気持ちを思いやりつつ、間違ったことはNOと伝えなければなりません。

子供の健やかな成長のためには、時にはぶつかり合う必要もあるでしょう。 

年代別|親子喧嘩の主な原因と対処法とは?

子供の年齢によって親子喧嘩の原因は変わります。

年代に合わせた親子喧嘩の原因と対処法をおさえて、争いをスムーズに終わらせましょう。

【小学生】ガミガミ言うのはダメなの?

小学生の子供に多く見られるのは、「食べ物の好き嫌いが激しい」「ゲームやスマホの約束した使用時間を守らない」など、生活習慣の乱れに関する問題です。
頭ごなしにガミガミと叱りつけたくなりますが、自立心が芽生えつつある子供にとって、押し付け型の叱責は望ましくありません

  • 子供と一緒にルールを決める
  • ルールを作って改善しないなら、素直な気持ちを伝える
  • 友達や兄弟と比較しない

「せっかく作ったおかずを食べてもらえないのは悲しい」「ルールを守らない人間になってほしくない」など、正直な気持ちを子供に伝えてください。

また、友達や兄弟と比較するのは逆効果です。子供のやる気を削いでしまうため、避けるようにしましょう。

【中学生】反抗期真っ只中!多感な時期の子供とのベストな接し方は?

「おこづかいの額に文句を言う」「夜ふかしが多い」など、さまざまな面でぶつかる機会が増えるのが反抗期の中学生です。

  • 理由を丁寧に話す
  • 干渉しすぎない
  • 心配していると伝える

「おこづかいの額が○○円の理由」「夜ふかしを心配する理由」など、面と向かって丁寧に伝えることが大切です。

反抗期のため、過度な干渉は逆効果になるおそれがあります
ですが、「ちゃんとあなたのことを見ているよ」というように、心配する気持ちは言葉で伝えるのが望ましいです。
 

【高校生】自分が子供の頃とは時代が違う?

「門限を守らない」「勉強をせず成績が悪い」など、高校生の子供は将来が心配になるような行動をとることが多々あります。

  • 子供と一緒に門限を決める
  • アドバイスよりも共感をする
  • 干渉しすぎない

友達付き合いやアルバイトの時間など、門限が守りにくい状況に陥っている可能性はあります。
子供と一緒に門限を決めた上で、「帰りが遅いと心配」という気持ちを言葉で伝えてください 

親子喧嘩でのNG発言!トラウマの原因になる?

親子で口論している間にカッとなってしまい、きつい言葉を子供に向けてしまうこともあるかもしれません。
ですが、どんな状況でも「言ってはいけない言葉」や「やってはいけないこと」はあります

ここからは、親子喧嘩でのNGな言動についてお伝えします。 

人格・存在否定

子供の人格や存在を否定するような言葉は絶対にNGです
売り言葉に買い言葉で発してしまった言葉だとしても、子供にとっては一生のトラウマになるおそれがあります。

  • 生まなければよかった
  • どうせ無理だと思ってた
  • もう絶対に信じない

これらの言葉は、大人が言われてもひどく不快になる言葉です。
無論、子供にこのような言葉を向ければ、子供がひどく傷つくのは明白です。

人格を否定される暴言は、言われた側は忘れることができません。
「本当は私なんていなければいいと思ってるくせに」といった負の感情を、子供に一生背負わせる可能性があります。
 

兄弟姉妹との比較

親としてはつい兄弟姉妹を比べたくなるかもしれませんが、比較は避けましょう。
兄弟でも当然ながら得意不得意が異なるため、比較されたところで子供にとってはどうしようもありません

「お兄ちゃんはできるのに」といった言葉が日常的に繰り返されると、子供は劣等感を抱えるようになります。
「兄弟よりも自分は愛されていないんだ」というネガティブな思考が強くなり、自己肯定感が低いまま育ってしまいます。

兄弟姉妹を比べるのではなく、子供それぞれの個性を尊重することが大切です。

たとえ親子喧嘩の最中であっても、他の誰かを引き合いに出して比較するのはやめましょう。 

関連記事:子供にイライラするのはダメなこと?思い通りにいかなくても感情的にならない対処法

親子喧嘩でのNG行動!暴力は傷害罪に問われます

子供への暴力は絶対にNGです。「しつけのため」「話を聞かないから」といった理由で子供をたたくのは、親がイライラをぶつけるためのガス抜きに過ぎません。

暴力を受けた子供は安心できる居場所を失い、情緒が不安定になったり他者に対する攻撃性が増したりします。
自尊心が低くなり、心身の成長に多大な悪影響を及ぼします

また、家庭内暴力は犯罪です。

  • 暴行罪…子供に殴る蹴るの暴行をする
  • 傷害罪…暴行によってけがを負わせる
  • 逮捕・監禁罪…いうことを聞かない子供を部屋に閉じ込める

親子喧嘩の暴力が元で警察沙汰になった事例もあります。
体罰によって子供をしつけるのは犯罪である上に、子供の心身に大きなダメージを与えるため、絶対にやめてください。
参考文献:学校等における児童虐待防止に向けた取組について|文部科学省

親子喧嘩した場合の仲直りのコツ3選

家族とはいえ、ささいなきっかけから親子喧嘩に発展するのは日常的なことです。
お互いの本音をぶつけ合うのは良いものの、喧嘩の後でどのように和解するかは親にとっても悩ましいものでしょう。

ここからは、親子喧嘩後に仲直りするコツを3つ紹介します。

  • 悪いと感じたことは素直に謝る
  • プレゼントでコミュニケーションをとる
  • あいさつで距離を詰める

①悪いと感じたことは素直に謝る

喧嘩の原因が子供にあったとしても、親側にも行き過ぎた点が少なからずあるはずです。
クールダウンした後に喧嘩の内容を思い返し、自分が悪いと感じた部分は素直に謝りましょう。

  • 大声で怒鳴ってごめんね
  • 言い方がきつくてごめんね
  • 熱くなりすぎてごめんね

親の過剰な言動は、子供にとってもモヤモヤが残るものです。

「仲直りはしたいけど納得できない」と感じていた子供にとって、親から行き過ぎた言動を謝罪されれば安心感が高まり、「自分も悪かった」という気持ちが強まるでしょう

②プレゼントを送りコミュニケーションをとる

子供がある程度の年齢まで成長している場合、喧嘩が原因で長期間にわたり関係が悪化するケースもあります。

互いに声をかけにくくなり、仲直りも難しい状況に陥った場合は、何かのタイミングでプレゼントを贈るのも1つの手です。

  • 季節のイベントに合わせたお菓子
  • コンビニやスイーツ店の新作商品
  • 出先で見つけた子供の好きそうなアイテム

親側から歩み寄る姿勢として、プレゼントは有効にはたらく可能性があります
ちょっとしたコミュニケーションのきっかけとして活用してください。
 

③おはよう・おやすみなどの軽い挨拶で距離を詰める

気まずい気持ちを切り替えるのに有効なのは、「おはよう」・「おやすみ」・「おかえりなさい」といった日常のあいさつです。
子供はムッとしているかもしれませんが、日を重ねるうちに子供の気持ちも少しずつ変化します

子供からあいさつが返ってこなかったとしても、そこは大人として我慢するのが理想です。

子供を真っすぐに見つめつつ、温かい声であいさつを続けてみましょう。 

親子喧嘩に関するよくある質問

ここからは、親子喧嘩中に発生しやすい問題の対処法をお伝えします。

親子喧嘩において、親が悪い場合は?

親が悪い場合は素直に謝りましょう

親も人間なので、時には間違った言動をしてしまうこともあります。
一旦クールダウンをはさみつつ、自分の非を認めるのが大切です。

  • 自分の言動の何が悪かったのかを伝えて謝る
  • 今後は同じような言動をしないと伝える
  • 許してもらえたら「ありがとう」の気持ちを伝える

「ありがとう」という言葉で締めれば、「親は喧嘩をする意思がなくなった」と子供に伝わります
子供のモヤモヤとした気持ちも薄れ、争いが解消しやすくなります。
 

配偶者(妻・夫)が子供と喧嘩している場合は?

まずは両者の間に割って入り、クールダウンを促しましょう。

「○○が悪い!」と一方に加勢するのは厳禁です。中立な立場をとりつつ、まずはそれぞれの主張をゆっくり聞いてください

  • 中立な立場をとる
  • お互いの話をよく聞く
  • 下手に白黒をつけない

一方の話を聞いていると、もう一方が即座に反論してくることが多々あります。
「順番に話を聞くから、ちょっと待ってね」と穏やかに伝えましょう。

喧嘩の内容に白黒つけるよりも、それぞれのよい言動を見つけて共感する方が穏便に解決しやすいです。

仲裁後はしばらく様子を見守り、再び言い争いを始めないようにいつでも止めに入る準備をしておきましょう。

親子喧嘩は悪いことではないが注意が必要!普段からのコミュニケーションが大切

子供の間違った言動を正すため、親子喧嘩に発展することもあるでしょう。
やむを得ず言い争う際は、大人としての言動を心掛けてください。

・人格・存在否定をしない
・兄弟姉妹と比較しない
・暴力は絶対にNG

親子喧嘩で一時的に溝ができても、日頃からの信頼関係があれば和解できる日が来るはずです。
日々のコミュニケーションを重ねながら、面と向かって話せる時間を大切にしましょう。
 

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