知的好奇心を高めるための方法3選|知的好奇心の特徴は?低いとどうなる?子供の成長に悪影響な行動3選も紹介
知的好奇心(ちてきこうきしん)とは、物事の知識や理解をもっと深めたいまたは知りたいという欲求や気持ちを指します。
子供の成長にとってはとても大切なもので、学習にも良い影響を与えてくれる存在です。
そこで今回の記事では、知的好奇心を高めるための方法3選をまとめました。
知的好奇心を高める方法を知りたい方や低いまたは無い場合の影響などを知りたい方にとくにおすすめです。
本記事内では、子供の知的好奇心に悪影響を及ぼす3つのNG行動もまとめているのでご覧ください。
目次
知的好奇心とは?特徴を解説
知的好奇心(epistemic curiosity)は、物事に対し興味・関心を持ってより深く知りたいまたは調べたいという欲求や気持ちを意味します。
好奇心というカテゴリーのなかにある1つの種類(知的分野)と考えると分かりやすいです。
知的好奇心は、自身が興味・関心を持った物事を知ろうとする行動や意欲に繋がります。
また、高い知的好奇心は学習面にもプラスな影響を及ぼすことが分かっています。
参考記事:知的好奇心と授業に対する興味と学習内容の定着の関係
2種類の知的好奇心とその違い
じつは、知的好奇心は大きく2つの種類に分けられます。
詳細は次の通りです。
- 拡散的好奇心
- 特殊的好奇心
各種類はそれぞれ定義や特徴が異なります。下記では、各種類の定義や特徴を表にまとめました。
種類 |
定義 |
特徴 |
拡散的好奇心 |
新奇な情報をいろいろな方向性から幅広く探す |
・どんなことにも強く興味・関心をもつ ・新しいことにチャレンジするのが好きだし常に探している |
特殊的好奇心 |
情報の不一致に対して特定の方向性から情報を探す |
・1つの事柄をとことん追及する ・少しでも疑問に思うことは原因・理由が分かるまで調べる |
表を確認すると、同じ「知的好奇心」という種類に含まれていることでもそれぞれ全く異なるのが分かります。
とくに、拡散的好奇心と特殊的好奇心のなかでは方向性に大きな違いが確認できました。
拡散的好奇心
拡散的好奇心(diversive curiosity)は、いろいろな新しい事や情報に興味・関心をもってより知りたいという欲求や気持ちを指します。
自分が知らないことを探すまたは見つけようするのが大きな特徴です。
特殊的好奇心
特殊的好奇心(speceific curiosity)は、1つのことや目標に関する情報を深く調べたいまたは知りたいという欲求や気持ちを指します。
知らないことをとことん知ろうとするまたは理解しようとするのが大きな特徴です。
知的好奇心が低いとどうなる?
知的好奇心が低い場合に起こりうる3つの状況をまとめました。
- 他人への興味が湧かない
- 変化を嫌う
- 退屈へのストレスを感じる
各事柄の詳細を解説します。
自身の子供に当てはまることはないか、今一度ご確認ください。
他人への興味が湧かない
知的好奇心が低いと、何に対しても興味・関心が湧きません。
他人への理解を深めたいまたは知らないからこそもっと知りたいという興味・関心が薄いです。いわゆる、無関心に近い状態です。
他人に興味・関心が無いので、普段の受け答えが適当だったり会話が続かなかったりすることも多くあります。
人の付き合いや関わりなど、繋がりが薄い場合もありました。
変化を嫌う
知的好奇心が低い方は、現状の変化や刺激を嫌う傾向があります。
今自分がいる環境が安心安全かつ落ち着けるので、あえて変化を求めて行動を起こすことはありません。
また、知的好奇心が低い方のなかには外出を嫌う方も多くいます。
自分から興味・関心をもって行動するという力が低いため、わざわざ変化を狙ったり新しい物事に向けて動いたりすることも少ないです。
退屈へのストレスを感じる
知的好奇心が低い方の場合、熱中・夢中になれる仕事や趣味を無いまたは見つけづらいです。
そのため、日常生活のなかの有り余った時間や退屈な状況にストレスを感じてしまう方も多くいます。
知的好奇心が低い方は人との付き合いは断ることも多いため、結局現状を変えられない場合もありました。
子供の知的好奇心に悪影響なNG行動3選
子供の知的好奇心に悪い影響を及ぼしてしまう3つのNG行動を解説します。
- 親が好奇心を持たない
- すぐに答えを教える
- 行動を制限する
各行動の詳細やNGである理由をまとめました。
今までまたは現在子供に対し3つの行動をしていないか、ご確認ください。
親が好奇心を持たない
子供の知的好奇心を育てるなら、親自身が好奇心を持つことが大切です。
親に好奇心がないと子供の質問や疑問を考えず、そのまま放置したり回答を拒否したりするケースもありました。
まずは、親が好奇心を持つことを意識して子供と接することが大切です。
子供から聞かれた物事を一緒に考えたり悩んだりしてください。
すぐに答えを教える
子供から質問攻めにあっても、すぐに答えを教えるのはおすすめしません。
すぐに答えを教えてしまうと、子供自身で探求し行動する機会自体を奪ってしまいます。
また、子供から質問攻めに適当にあしらうのは避けてください。
質問を否定したり適用に扱うのは、子供自身が知的好奇心を抑え込んでしまう原因になる可能性もあるので注意が必要です。
行動を制限する
子供は、知的好奇心を刺激されて意欲的に行動を起こします。
この時、親が子供の行動を制限してしまうのはおすすめしません。
何かを押し付けたり制限したりすることは、子供の知的好奇心を奪うきっかけになる可能性もあります。
あくまでも子供が興味・関心を尊重してあげることが大切です。
子供の知的好奇心を高める方法3選
子供の知的好奇心を高めるためにおすすめの方法3選をまとめました。
詳細は次の通りです。
- 図鑑や新聞を読む習慣を作る
- 外に連れ出して自然と触れ合う
- 困ったときは親も一緒に考える
各方法の詳細やおすすめの理由を解説します。
図鑑や新聞を読む習慣を作る
たくさんの新しい情報や知識に触れられる習慣を作るのがおすすめです。
好きなものの図鑑や毎日の新聞、気になる本などを読む習慣を作ってください。
常に新しい刺激に触れられる機会を作ることに繋がります。
とくに、新聞を読めばその時々の新しいリアルな情報を知れるのでおすすめです。
ただ、大人用の新聞は漢字が多く内容も難しくなっています。
子供新聞(小学生新聞)をお試ししてみるのも1つの方法です。
外に連れ出して自然と触れ合う
子供の知的好奇心を高めたいなら、外に連れ出して思いっきり自然体験をさせてあげてください。
自然には子供の好奇心を刺激することが数多くあります。
直接的な体験・経験を通じて、知的好奇心の向上を狙ってください。
実際、子供の知的好奇心を刺激するために自然と触れ合える機会を提供している教室やスクール、講座もあります。
困ったときは親も一緒に考える
子供が「なぜ?」など興味を持ったら、親も一緒に考えてあげてください。
子供が自分自身の力で答えを探し見つけていくとても重要な機会になります。
一緒に考えたり探したりする姿勢を意識するのが大切です。
また、親も子供と同様に好奇心をもつことを意識してください。
一緒に考える機会作りにも繋がります。
知的好奇心に関するよくある質問
知的好奇心に関してよく寄せられる2つの質問と回答をまとめました。
詳細は下記の通りです。
- 結局、好奇心と知的好奇心は何が違うの?
- 知的好奇心がない人はどうしたらいいの?
各質問と回答の詳細を解説します。
結局、好奇心と知的好奇心は何が違うの?
知的好奇心は、好奇心のなかに含まれる種類の1つです。
好奇心は新しいことや珍しいこと、未知のことなどさまざまな事柄に興味・関心をもつ気持ちを指します。
一方、知的好奇心は知的分野に限定された欲求や気持ちを指す言葉です。
同じ「好奇心」という言葉がついていても、意味には若干の違いがあります。
知的好奇心がない人はどうしたらいいの?
まずは、新しい刺激を求めてさまざまなことに触れられる習慣を身につけてください。 また、いつもと違うルートで帰宅してみる・普段はつけないアクセサリーをつけてみるなど、小さな変化でもいいので試してみるのもおすすめです。 知的好奇心は、子供自身の成長や学習に良い影響を与えてくれます。 子供の知的好奇心が低いまたは無いなら、高める方法3選を実行し変化を狙ってみましょう。 親は子供の1番近く・傍にいる存在です。 無意識のうちに子供の知的好奇心を潰さないように、NG行動には十分注意してください。
とくに、新聞を利用するのがおすすめです。
小さな変化で新しい発見を得られ、自身の好奇心が伸びていくきっかけになります。まとめ
子供を多くの刺激(新しい情報や物事など)に積極的に触れさせてください。
親の振る舞いによっては、子供の知的好奇心に悪い影響を与える可能性があります。