楽しみ方は無限大!『親子SUP体験』は自由な発想で遊びながら頭と体を鍛える
近年注目されているスタンドアップパドルボード、通称SUP(サップ)。
安定感のあるボードの上に乗りパドルを漕いで水面を進む、子供から大人まで楽しめる人気のアクティビティです。
一方で興味はあるものの、乗りこなせるかどうか不安だからまだ未経験……という方も多いのでは?
SUPはアイデア次第で色々な楽しみ方ができ、遊びながら発想力や想像力を高めます。
さらにボードの上に立ちバランスをとるだけでも体中の筋肉を使うため、体幹が鍛えられます。
子供と一緒だと具体的にどんなことができるのか、実際に体験した親子のケースをみていきましょう。
●アクティブに色々な遊びに挑戦したい
●水遊びが大好き
●手ぶらで気軽に楽しみたい
●のんびり癒されつつ、スリルも味わいたい
目次
SUP体験にチャレンジしてくれた親子のご紹介
今回SUP体験に参加してくれたのは、車中泊やキャンプをしながら日本一周を目指す親子キャンパー!
自然の中で過ごすことの楽しさや素晴らしさを、キャンプやアウトドアを通して子供に伝えてきたママ。
今回夏休みを利用して、親子で思い切り水遊びを楽しもうとSUP体験に参加しました。
クリエイターズユニットCAMMOC代表。
空間デザイナーやキャンプコーディネーター、フラワーサイクリストなどマルチに活動。
アウトドア雑誌の表紙やテレビ出演もこなす、パワフルなママキャンパー!
・CAMMOC HP https://cammoc.com/
・Instagram @mamimisawa
体験スタート!SUPを満喫するための装備を身につけよう
三沢さん親子はSUP経験があるものの、プロに教えてもらうのは今回が初めて!
前日からドキドキで少し緊張気味のアリくん。
ママも「子供が途中で飽きてしまわないか少し心配」と呟きつつ、この体験を心待ちにしていたそうです。
SUPは海・湖・川のどこでも楽しめるもの。
なかでも山に囲まれ風の影響を受けにくく、波が少ない場所では自由な遊びを満喫できるため、今回、群馬県みなかみ町にある洞元湖で体験できる、アイリーオンSUPの半日ツアーを選びました。
アイリーオンSUPは、東京から車で約3時間程度で到着する群馬県みなかみ町にある施設。
山に囲まれ風が吹きにくく、穏やかで波のない洞元湖は、初心者にとってもベストコンディションで体験できるスポット。
他にも釣りや川遊び、サウナテントなどが楽しめます。
〒379-1721
群馬県利根郡みなかみ町藤原
TEL 070-4478-2888
公式HP:https://irieon.com/sup/
・対象年齢:4歳以上
・料金:7,000円(大人)、6,000円(子供)
・所要時間:約3時間
SUP体験時の服装
夏は水着やラッシュガードなどでOK。
春秋は肌寒くなるため、水着の上にウェットスーツ(レンタル料1,000円/1着)を着用するのがオススメ。
アイリーオンSUPでは、ライフジャケットは無料でレンタルできます。
更衣室とお手洗いがあり、外にシャワーホースも完備されています。
なお、足元は濡れても大丈夫なサンダルや靴を選びましょう。
万が一落ちても、軽いものであれば水面に浮かび上がりキャッチできます。
SUP体験時の持ち物
●タオル、着替え
●濡れてもいい靴またはサンダル
●メガネの方はメガネバンド
●飲み物
●帽子、日焼け止め、虫除け
●防水スマホケース、サングラス、雨合羽(寒い時)

今回ウェットスーツをレンタルしたのですが、綺麗で着心地も良くてびっくり!
保温性が高く冷たい水でも全然平気で、体力も奪われにくいので安心でした。
他にも防水バッグ、スマホケース、メガネ落下防止のストラップなどは無料でレンタルでき、スタッフの皆さんも優しく出迎えてくれて、とても良心的な場所だなと感じました。
【SUPを楽しむための注意事項】
SUPを安全に楽しむためにも、飲酒している方、妊娠中または妊娠の可能性がある方、37.5度以上の発熱がある方は参加できません。
夏場でも水温が低く寒いと感じる時があり、大自然の中なので虫もいます。
なるべく肌の露出を抑え、長袖やタイツを着用しましょう。
SUPを安全に楽しむために知っておきたいポイント
受付と着替えを済ませたら、安全なSUPの乗り方などレクチャーを受けます。
まずはパドルの長さを身長に合わせて調整し、進む時の漕ぎ方、方向転換の仕方、落ちた時の対処法など教えていただきます。

万が一ボードから落ちてしまっても大丈夫。ライフジャケットを必ず着用していただくので、慌てずにラッコのように仰向けになれば沈む心配はありません。すぐに助けに行きます!

息子にもわかりやすく、ゆっくりと丁寧な話し方で手短に必要な事を伝えてくれました。落ちても大丈夫、すぐに助けてもらえるという言葉に、息子の緊張もほぐれて安心!
いざ出発!焦らず順番に乗りこなしていこう
準備が整ったところで、早速ボードに乗って湖を進んでいきましょう!
SUPは4歳以上から体験可能で、未経験者の場合は2人乗りで体験することもできます。
まずはSUPの乗り方からレクチャー!
乗るときはパドルをボードの上にまっすぐ置き、膝立ちでゆっくり乗り込みます。降りるときも同じように、低い姿勢で行いましょう。
SUPで上手に進むコツは?

最初はボードや水に慣れるためにも、真ん中あたりに膝をついた状態で漕いで行きます。
パドルは先端を軽く握り、肩幅よりも少し広めに持ちます。
前進するときはボード近くを前から後ろへと深めに漕ぎ、曲がりたいときはなるべく遠くを漕いだり後ろから前へと逆に漕ぐことで、簡単に方向転換できます。
スタートしてからのアリくんは「楽しい!気持ち良い!」と終始ご機嫌。
スピードも早く、阿部さんを追い抜かしてしまうほど!どんどん前に進んで行きます。
漕ぐのに慣れたらスタンドアップ!
15分ほど経ち、慣れたところで次は立つ練習。
ボードの中心で足を肩幅程に広げ、バランスを取りながらゆっくりと立ち上がります。

立ち上がったときは足元ではなく、進行方向を見るように意識しましょう。
山々に囲まれた景色は季節ごとに全く違う表情を魅せてくれます。春は桜が咲き秋は紅葉が楽しめ、年に5~6回遊びに来てくださるお客様もいらっしゃいます。
大自然の中、SUPで7つの色んな遊びに挑戦!
湖畔の真ん中あたりまでくると浅瀬があり、ちょっとした休憩スペースに。
湖の上に浮いているようで、不思議な空間を満喫できます。
と、SUPの操作にも慣れたこのタイミングで、阿部さんから提案が。
「座ったり立ったりができたら、さらにアクティブな乗り方に挑戦してみよう!」と、パドルで漕ぐだけじゃない、SUPの新たな楽しさを7つも教えてもらいました。
【チャレンジ①】ボードに手をついて泳ぐ
パドルをボードの上に乗せた状態で水の中に入り、ボードに手をついてバタバタと泳いでいきます。
暑い夏はとくに気持ち良さそうです。
【チャレンジ②】サーフィンのように手で漕ぐ
ボードの上でうつ伏せになり、サーフィンのように手を水面につけて漕いでいきます。
これができると、さらに次にご紹介するようなチャレンジもできます!
【チャレンジ③】狭い隙間を潜り抜ける
うつ伏せ状態のまま、木の下などを潜ってみる!
自然にあるものでこんな遊び方ができるのは、木々に囲まれた洞元湖ならではの魅力ですね。

「1番楽しかったのは、木のトンネルを潜ったこと!うつ伏せになってパドリングしたのは初めててで面白かった。」
【チャレンジ④】仰向けになってのんびり過ごす
今度は仰向けになってのんびり寝転がってみます。
空を見ながら風にゆっくりと流されていく感覚はとても心地よく、贅沢な楽しみ方です。

陸からだと見れない自然の景色を、ゆっくりと観察していた息子。SUPだからこそ味わえる、贅沢な時間だなと思いました。
【チャレンジ⑤】SUPからジャンプ!
ボードの上から水面に向かって思いきりジャンプ!
よほど気持ち良かったのか、何度もダイブして楽しんでいたアリくん。
水面ではラッコの姿勢を忘れずに!
ジャンプした後は、最初に教わった「ラッコの姿勢」をちゃんと守っていました。
阿部さんがしっかりとそばにいてくれるので安心です。
【チャレンジ⑥】SUPで手押し相撲
1台に2人が乗った状態で「手押し相撲」にも挑戦!お互いにバタバタとボードを揺らしながら本気の落とし合い!
スリル満点で白熱した試合でしたが、2人ともバランス感覚が良すぎてまさかの引き分けでした!

ダイブも手押し相撲も初めての体験で、SUPってこんなに楽しかったっけ!?って思った!
【チャレンジ⑦】SUPでオーリー!
さらに慣れた2人は、SUPの後ろ側のキワに立ち、前方を上げてオーリーをかけながらターンをするというトリックにも挑戦!
阿部さんの的確なアドバイスもあり、2人ともあっという間に上達していきました。

SUPはまだ歴史が浅く自由度が高いため、遊び方次第で無限に遊べるアクティビティです。
SUPの楽しさを味わったところで、今度は最高のパワースポットにもお連れしていきます!
マイナスイオンたっぷりの滝スポットでひと休み
折り返し地点あたりにある、マイナスイオンたっぷりの滝。
ここは利根川のはじまりで透明度が高く、水面から魚が見えるほど綺麗な水質です。
キンキンに冷えているので、日の当たる湖畔へ出ると暖かく感じるほど!

沢の澄んだ空気と綺麗な水はとても印象的でした。体の芯からリフレッシュできて、気持ちもスッキリ!こんな素敵なところに親子で来れて最高です。
360度カメラで親子の思い出作りも満喫!

私物ですが、THETAという360度全ての空間を撮影できるカメラを持っていき、SUP体験中に親子で撮影をしました。自然の中で撮影すると、臨場感あふれる写真が撮れるのでオススメです。
五感をフルに使って遊んだSUP体験
SUP体験終了後、三沢さん親子に今回の感想を伺いました。

インストラクターさんがその人に合ったSUPの楽しみ方を導いてくれるので、遊びの幅や可能性が広がりました!
子供がちゃんと話を聞くことができたのも、丁寧にわかりやすく説明してくださったおかげです。
ポイントを教えてもらう度にぐんぐん上達していく息子の成長に驚き、また、それを同じ場所で同じ経験をしながら味わえたことが今回とても嬉しかったです。

そろそろ終わりだよ〜と聞いてもっとやりたい!と思いました。次は友達と来たい。SUPはいろんな遊びや楽しいことがいっぱいあるよ!
年齢や体力、経験の差などを気にせず自分のペースで楽しめるSUPは、親子アクティビティにもぴったり!
今回紹介したような山に囲まれた湖畔では、アドベンチャー感も加わりSUPの楽しさがさらに広がります。
何よりインストラクターがいることで恐怖心よりも安心感が大きくなり、難しそうと上げていたハードルが低くなり、挑戦しやすくなります。
自然を感じながら楽しむことができるSUP、ぜひ皆さんも体験してみてください。
取材・文/内舘綾子
写真/長野竜成
