【させすぎNG】子供に習い事をさせすぎることの影響は?習い事をたくさん経験するメリット・デメリットを解説

子供は、習い事を通して多くの事柄を学び・体験・経験します。
親御さんのなかには、子供にたくさん経験をさせてあげようと幼い時期から数多くの習い事をさせる方もいます。

ただ、習い事のさせすぎは、時に子供にマイナスな影響を与えてしまいます
ストレスの原因や習い事を嫌いになる原因になるため注意が必要です。

そこで今回の記事では、子供に習い事をさせすぎることの影響やメリット・デメリットを徹底解説します。
本記事内では、子供の習い事の平均数や最適な数に関する情報も掲載しております。

習い事のさせすぎは良くない?子供への影響は?

習い事のさせすぎは、子供にマイナスな影響を与えます。
今回は、習い事をしすぎた子供に起きる影響を大きく3つにまとめました。

  • 学校の宿題ができなくなる
  • ストレスになる
  • 習い事が嫌いになる

その詳細を解説します。

学校の宿題ができなくなる

習い事のさせすぎは、学校生活に影響を与えるため要注意です。
習い事のしすぎによって疲れが溜まり、すぐに眠くなってしまいます。
学校の宿題をする時間を確保できず、宿題を忘れてしまう子供もいるのが現状です。

たくさん習い事をしている子供のなかには、1週間のスケジュールがびっしり埋まっている子もいます。
習い事と学校生活の両立ができずに、どちらかが疎かになるパターンも多いです。

習い事と学校生活の両立が出来ない場合は、習い事を減らすことをおすすめします
どちらも中途半端な状態は、お金も時間も勿体ないです。

ストレスになる

習い事のさせすぎは、子供のストレスの原因になります。
数多くの習い事をしているため、1人の時間を確保できず自由に過ごせる時間が少ないです。
ストレスを発散する機会が無く、身体や心にマイナスな影響がでる場合もあります。

子供のためを思って始めさせた習い事も、ストレスの原因になっては意味がありません。
習い事をすることによって得られるメリットは、たくさんあります。
メリットを正しく享受するためにも、まずは子供にストレスをかけないようにしましょう。

習い事が嫌いになる

習い事と学校生活に追われる生活が続くと、習い事が嫌いになる可能性が高いです。

「習い事にもう行きたくない!」と拒否したり態度が急に悪くなったりする場合があります。

習い事に対し悪いイメージを持ってしまう前に、習い事の数を減らし子供自身の負担を減らしてあげることも重要です。

もし、急な態度の変化があったら親子で話し合う時間を確保することをおすすめします。

子供へ習い事をさせすぎる親への影響

じつは、習い事のさせすぎは親にもマイナスな影響を与えます。
今回は、子供に習い事をさせすぎる親に起こる影響を大きく3つにまとめました。

  • 費用がたくさんかかる
  • 時間が取られる
  • 睡眠時間が減る

3点の詳細をご紹介します。

費用がたくさんかかる

内閣府が発表した「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査 全体版(PDF)」の第3章調査結果内の「(4)年齢・学年で支出の変動が大きい学校外活動費(習い事の月謝等)と学校外教育費(学習塾費)」をみると、未就学児は最大67,436円、小学生で162,174円、中学生で最大234,295円かかっていることがわかります。

引用:内閣府「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査 全体版(PDF)」

子供にたくさん習い事をさせると、費用は本グラフと同程度またはさらに高額になる可能性があります。
習い事のさせすぎは、家計にもマイナスな影響を与えてしまうため要注意です。

時間が取られる

習い事の数が多いと、親の拘束時間も増えるので注意が必要です。

習い事には、子供の準備や見守る時間(待機時間)がどうしてもかかります。
習い事の場所がご自宅から遠いと車の送り迎えも必要です。
そのため、家事の時間や自分だけの自由時間が減りストレスにつながる可能性があります。

また、習い事のさせすぎは家族で過ごす時間を減らしてしまうのも大きなデメリットです。
試合や大会、発表会で休日の時間が埋まってしまい、家族のお出掛けや旅行が中止になる場合もあります。

睡眠時間が減る

習い事の数が多いと、その分子供に使う時間が増えます。
家事の時間や自分だけの自由時間も確保すると、就寝時間が遅くなり睡眠時間が十分取ることができません
睡眠不足が続くと、体調不良や肌荒れ、ストレスなど心身の健康に悪影響を及ぼすため注意してください。

十分な睡眠時間の確保は、健康的な日常生活を送る上で欠かせません。
1日の疲れをしっかり取り次の日も頑張るために、1日の計画をしっかり立てた上で睡眠時間を確保することをおすすめします。

習い事をたくさん経験させるメリット

習い事のさせすぎは、親・子供両方に良くない影響を与えるのが現状です。
本記事を通して「習い事のさせすぎ=良くない」というイメージを持った方も多いと思います。

ただ、習い事をたくさん経験することで多くのメリットを得られるのも事実です。
今回は、習い事をたくさん経験させることのメリットを解説します。

詳細は次の通りです。

  • 自分とあった習い事を見つけることができる
  • 視野が広がる
  • 友達が増える

各メリットの詳細をまとめました。

自分とあった習い事を見つけることができる

子供との相性が良い習い事を見つけるには、実際に体験させてあげる必要があります。

習い事をたくさんやっていれば、子供に合う習い事を見つけれる可能性が高まります。

まずは、子供が気になる習い事に挑戦させて相性がいいものを見つけてください

習い事のなかには、体験教室を開いているところもあります。

習い事選びで絶対失敗したくない方には、まず体験教室から始めてみるのも1つ方法です。

視野が広がる

たくさんの習い事をさせると、子供の視野がどんどん広がります。

子供は習い事を通して、たくさんの経験します。

学校生活で出会う人以外との関わりや習い事の場ならではの体験・刺激など、たくさんのことに触れる機会に恵まれるのは大きな特徴です。

視野の広さは、子供の成長や将来の進み方を探していく上で、とても大切な要素の1つです。

習い事をたくさん経験させることは、子供自身の視野や可能性を広げる良いきっかけになります。

友達が増える

習い事には、学校以外の友達や親御さん、先生がいます。
初めて会う人達に囲まれて、初めは恥ずかしがる子供も多いです。

ただ、習い事の場で毎回会うことで自然と仲良くなり新しい友達ができます。
習い事をたくさん習わせることは、新しい交友関係や人との繋がり、コミュニケーション能力の向上にもつなげることが可能です。

子供に友達をたくさん作ってあげたいと願う親御さんには、スポーツ系の習い事をおすすめします。

集団で何かを達成する・密なコミュニケーションを必要とするスポーツ系の習い事に挑戦するのも友達を増やす1つの方法です。

習い事をたくさん経験させるデメリット

今回は、習い事をたくさん経験させるデメリットをご紹介します。詳細は次の通りです。

  • 遊ぶ時間がなくなる
  • 子供が本当にやりたいことを絞れなくなる
  • 1つの習い事への時間が少なくなる

各デメリットの詳細をまとめました。

遊ぶ時間がなくなる

習い事をたくさんさせると、その分友達や親と遊ぶ時間が減ります。

学校の友達が遊んでいるなか、自分だけ遊べない事に対し不満・ストレスを感じる子供も多いです。

「習い事をさせられている感」を感じ、急に態度が悪くなる場合もあります。

ストレスは、習い事に対する気持ちや態度にも影響を与える存在です。

マイナスな影響がでないためにも、適度にストレス発散させてあげてください。

子供が本当にやりたいことを絞れなくなる

習い事をたくさんさせると、その分多くのことを経験できます。

さまざまな習い事にチャレンジできるのは、子供にとって良い経験です。

ただ、あまりの選択肢の多さに本当にやりたいことを絞れない子も多くいます。

習い事の数や種類を親に選んでもらった子のなかには、自分が何に向いているのか分からない・本当にやりたいことが分からないという子もいます。

1つの習い事への時間が少なくなる

習い事をたくさんさせると、その分1つの習い事に費やせる時間・労力が少なくなります。
習っている習い事全てが中途半端に終わってしまう可能性もあるため、数の多さには注意が必要です。

また、習い事にかける時間には、その場にいくための送迎や準備の時間も含まれます。
習い事に必要な時間や親子のストレス具合も踏まえた上で、子供にあった習い事の数を決めてください。

そもそも習い事をさせすぎの数は?子供の習い事の平均数

2017年10月5日、株式会社リクルートマーケティングパートナーズが企画・運営する「ケイコとマナブ.net」でアンケート調査「『ケイコとマナブ』2017年 子どもの習い事ランキング」が発表されました。

調査内の「2017年 習い事の費用~習い事の数・かかっている費用~」によると、子ども1人当たりの習い事平均数は全体1.92でした。

参照:株式会社リクルートマーケティングパートナーズ-ケイコとマナブ.net「『ケイコとマナブ』2017年 子どもの習い事ランキング」

また、「子どもの年齢帯別 子ども1人当たりの習い事数と金額」のグラフをみると学年が上がるごとに平均数が増加していることがわかります。
未就学児は1.61、小学校低学年は2.02、小学校高学年は2.14という結果でした。

習い事の数は、どんなに多くても3個までにするのが望ましいです。

それ以上はアンケート調査結果の数字よりも多く、子供のストレスやご家庭への負担も増えます。

子供の習い事に最適な数は?

アンケート調査をみると、子供の習い事の数は2個程度がベストです。
習い事の平均数とも同程度で安心できます。

習い事を探す際、数を2個に絞った上で選ぶなら正反対のものを選択するのもおすすめです。
定番もの(水泳やサッカー)と文化系(ピアノや書道)や勉強系(塾や英会話)など、異なる系統の習い事をあえて選んでさまざまな経験をさせてあげてください。

ただ、子供に習い事を習わせる際はあくまでも本人の意思が重要です。
興味関心があるものや好きなスポーツ、文化など、気になるものからチャレンジさせることをおすすめします。

子供の習い事平均費用

内閣府が発表した「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査 全体版(PDF)」の第3章調査結果内の「(4)年齢・学年で支出の変動が大きい学校外活動費(習い事の月謝等)と学校外教育費(学習塾費)」によると、支出額は習い事月謝等が小学校3~4年生学習塾費が小学校5~6年生と中学校3年生が高いことが分かりました。

参考:内閣府「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査 全体版(PDF)」

習い事月謝等の支出額が最も高い小学3~4年生の金額は、小学3年生が78,174円、小学4年生が78,804円でした。
小学校5年生からの支出額は、年々減少傾向です。

学習塾費の支出額が最も高い小学5~6年生と中学校3年生の金額は、小学5年生が82,410円、小学6年生が106,423円、中学3年生が206,315円でした。

習い事の月謝等と学習塾費の合計が多いのも中学校3年生で234,295円です。

子供が習い事のさせすぎで限界を迎えた時のサイン

習い事のさせすぎによって子供が限界を迎えたときの、主なサインをまとめました。

習い事のさせすぎで子供にストレスが溜まると、さまざまな症状が現れ始めます。

  • 食欲が減った
  • 体調不良が多くなる
  • やる気がなくなる
  • 感情が不安定 など

限界を迎えた子供のサインは身体や心の状態、日々の行動などに現れます。

食欲の低下や体調不良(発熱や腹痛、下痢など)、暴力、感情が不安定になるなど、さまざまな症状がでるため子供をよく観察しておくことが大切です。

習い事と学校を両立する生活をすると、平日が常に忙しくなります。

友達や親と一緒に過ごしたいけど実現できない、「習い事に行きたくない!」と言えば両親に怒られる、いつまで続くか分からない現在の生活など現状に対しストレスを感じる子供も多いです。

教育熱心な親の子が4年生で潰れることが多い?その根本原因は?

内閣府が発表した「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査 全体版(PDF)」の第3章調査結果内の「(4)年齢・学年で支出の変動が大きい学校外活動費(習い事の月謝等)と学校外教育費(学習塾費)」をみると、小学生4年生の習い事月謝等は本グラフで最も高い78,804円です。

引用:内閣府「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査 全体版(PDF)」

小学校4年生は、習い事月謝の費用が最も高いです。
家計への負担も最も大きい時期であり、あまりの金額の大きさに小学校4年生で習い事を辞めてしまうご家庭も多くあります。

まとめ-子供がストレスを抱えるほど習い事のさせすぎはやめましょう!

習い事のさせすぎは、子供のストレスの原因になります。
子供の学校生活にもマイナスな影響を与える可能性があるため、習い事のさせすぎはおすすめしません。

習い事のさせすぎは、親にもマイナスな影響を与えます。
費用面や生活面など日々の暮らしに影響がでるため、習い事の詰め込みすぎは避けてください。

ただ、習い事をたくさん経験させてその場でしか出来ない体験・学びを知ってもらうのは子供の成長や将来にも良い影響を与えます。
子供のストレスの原因にならないように、習い事の数や種類を絞った上でたくさんの経験をさせてあげてください。

参考:学習塾をお探しの方は、塾選びポータルサイト「塾選」をご参考ください。

 

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