子供が言うことを聞かない理由3選|正しい叱り方と対処法
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こんにちは。琵琶湖の自然体験施設BSCウォータースポーツセンターの小学生キャンプディレクターのたつやです。
この記事では、子供が言うことを聞かない理由と対処方法について解説します。
実は、何でも大人の言うことを聞く子供はいません。
なぜなら子供の「言うことを聞かない」という行動は、成長に必要な過程のひとつだからです。
そのため、幼少期から大人の言うことをしっかり聞いて、1度も反抗したことがないという子供の方が心配です。
そして子供が成長する過程の中で「なぜ言うことを聞かないのか」の理由も変化していきます。
そのため、叱り方にも年齢に合わせた対処法が必要になってきます。
『どうして言うことを聞いてくれないの!?』と感情的になってしまうこともありますが、まずは「子供が言うことを聞かない原因は何か」を冷静に考えてみましょう。
今回は子供が言うことを聞かない理由と年齢に合わせた対処方法を解説するので、親御さんはぜひ最後まで読んでみてください。
目次
【年齢別】子供が言うことを聞かない理由
子供が言うことを聞かない行動を取るのには、明確な理由があります。
その理由を具体的に自分の言葉で説明できる子供は、ほぼいないに等しいでしょう。
ここでは子供が言うことを聞かない理由を、自意識がある1歳半~高校生までに分けて説明します。
1歳半~3歳
1歳半〜3歳の子供が言うことを聞かなくなるのは、イヤイヤ期に入るためです。イヤイヤ期とは、自己主張が強くなることで始まる「第一次反抗期」を指します。特に2歳前後がイヤイヤ期のピークだと言われています。
イヤイヤ期に入ると、何でも自分の思うようにやりたいという自我が芽生えるため、子供は親の言うことを聞かなくなる傾向です。
イヤイヤ期と上手く付き合うには、子供の主張を受け止めることが重要になります。
4歳~6歳
4歳〜6歳の子供が言うことを聞かなくなるのは、判断力・思考力が高まり、自分で考えて行動したいという動きがみられるためです。1歳半~3歳のイヤイヤ期とは異なり、4歳〜6歳になると親の言うことに対して口答えをする子供も増えます。
4歳〜6歳の子供に言うことを聞いてもらうには、「〇〇もできるように成長したんだね」というように、まずは子供の成長した姿を褒めてあげましょう。その後に、「じゃあ〇〇もできるよね?」と伝えると、言うことを聞いてもらいやすくなります。
小学生(低学年)
小学校低学年の子供が言うことを聞かなくなるのは、中間反抗期に入るためです。中期反抗期に入ると、親に言うことに対して「自分ではこうしたい」という気持ちが強く働きます。
例えば、「口答えをする」「反抗的な態度が多い」などの特徴が見られる場合は、中間反抗期と判断してよいでしょう。
中間反抗期の子供とうまく付き合うには、子供の言い分にも耳を傾けながら、依頼する形で聞いてほしいことを伝える必要があります。
参考:子どもの反抗的な態度にイライラしてる!?【”中間反抗期”の時期・特徴・対処法】
小学生(高学年)
小学校高学年になると、集団生活での自分の役割や人間関係に迷う機会が多く、親の言うことをうまく聞けないタイミングがあります。
他にも、周囲の影響を受けて親離れが始まり、親の言うことを聞きたくないと思っている子供も増えてきます。
子供自身の心の変化が大きく起きやすい時期であるため、小学校高学年の子供に対しては成長を優しく見守りながら向き合うことが大切です。
親の言うことを聞かせるだけでなく、子供の不安・悩みを聞いてあげることにも取り組みましょう。
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中学生
中学生頃に見られるのは思春期と呼ばれる第二次反抗期です。
急激な体の成長と心のギャップ、上下関係、生活環境の変化にストレスを抱えたり、不安や怒りなどさまざまな感情が交じり合うとてもデリケートな時期です。
難しい時期と思われがちですが、反抗期とは喜ばしい成長の過程です。反抗期がきたということは、順調に成長している証拠でもあります。
反抗期とは親にとっても子離れの機会であるため、一緒に成長する気持ちで見守っていくことが大切です。
【参考:【反抗期とは?】中学生の反抗期と向き合う時に知っておきたいこと】
高校生
高校生の言うことを聞かない行動は、中学生からの反抗期の延長でもあります。
アルバイトを始めたり、さらに厳しい上下関係が続いたり恋人ができたりと、まだまだ心と体の成長が続いています。
実は中学生頃の反抗期から「子供に干渉せず、あえて距離を取る」ことで早く反抗期を終えたという経験談もあります。
子供によって反抗期がいつまでなのか、どんな対処法が有効なのかはさまざまですが、1つの参考にしてみると良いでしょう。
【参考:母親やめたい・・・苦悩する「反抗期の実態」。乗り越えた親が語る向き合い方【パパママの本音調査】】
モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方( 3歳 〜 12歳 の子ども対象)
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病気かどうかの見極めポイント
子供があまりにも言うことを聞かない場合は、病気である可能性が否定できません。
下記のような特徴が見られるときは、診察を受けることをおすすめします。
- じっとして話を聞けない
- 目を合わせて話ができない
- 些細なことで怒る
- 特定のものだけに執着する
- 友達と関わろうとしない
上記の特徴が目立つ場合は、発達障害の恐れがあります。
近年は、小学生の10人に1人が発達障害だと言われており、特別珍しい病気ではありません。
発達障害が疑われる場合は早期治療に取り組み、周囲と協力しながら適切なサポートをすることが重要です。
子供が言うことを聞かないとき、イライラして疲れたときはどうする?
子供が言うことを聞かないとイライラしたり感情がむき出しになりがちです。
怒鳴ってしまったり手が出てしまった経験があるかもしれません。
イライラした時と疲れた時の対処法を1つずつ紹介します。
6秒間カウントダウンする
アンガーマネジメントと呼ばれ「怒りの衝動は6秒で収まる」と言われています。
可能であればこの6秒間はその場を離れると効果的です。
1人の時間を作る
毎日、一緒にいる家族なので離れる時間を作ることも大切です。
離れる時間を作り、お互いの存在が当たり前ではないことを再認識することも時には必要です。
関連記事:子育てストレス発散法8選!手軽に気分転換する方法と自分時間の作り方を解説
参考:「もう一人になりたい・・・!」子育て中に疲れたママはどうすれば?育児疲れの原因やイライラを解消するコツ
母親(ママ)の言うことだけ聞かない理由はなぜ?
母親の言うことだけ聞かない理由は、子供の後片付けを母親がやってしまうことが原因です。
理由はいくつかありますが、子供の身の回りを全てを母親がやってしまうと”なめられるお母さん”になってしまいます。
【参考:もしかしてなめられてる!?「母のいうことを聞かない」子どもたちへの対処法とは#ママが知りたい子どもの教育】
もう1つの原因は、父親が子供の前で母親の愚痴をこぼすことです。
母親が叱っている時に父親が口を出したり子供をかばったりすることで、子供は家族間での人間序列を理解してしまいます。
- 叱る時、話す時、聞く時など常に子供の目線に合わせる
- オモチャで遊んだ後は子供自身に片付けさせる
- 母親が叱っている時に父親は口を出さない
- パートナーと教育方針について話し合う
【参考:父親の言うことしか聞かない子供、母親の言うことしか聞かない子供。】
子供が言うことを聞かない場合の正しい叱り方
子供が言うことを聞かないことに理由があるように、子供への叱り方にも年齢に応じた対応が必要です。
ここでは、正しい叱り方をご紹介します。
1歳半~3歳
1歳半~3歳の子供は、言語をしっかりと理解できない年頃です。
そのため、叱る際は1〜3語で何がいけないのかを、子供に伝えましょう。
例えば、「叩いたらダメ。イタイイタイよ」など、その行動がなぜ良くないのかを擬音語を交えて伝えると、子供が叱られている理由を理解しやすくなります。
【参考:子供の「上手な叱り方」とやってはいけない「ダメな叱り方」とは?プロが伝授する年齢別、叱り方のコツ】
4~6歳
4〜6歳の子供には、「相手の感情」「それをするとどうなるのか」について触れながら叱ると効果的です。
具体的には、「おもちゃを投げて〇〇君に当たると痛いよ」など、ある行動をとるとどうなるのかについて叱るとよいでしょう。
小学校に入学する間際の子供であれば、「これをしたらこうなる」などの因果関係を理解できます。
叱った経緯を順序立てて伝えると、なぜ叱られているのかを深く反省してもらえます。
小学校(低学年)
小学校低学年の子供を叱る際は、「なぜ怒っているのか」を説明することが大切です。
理由を伝えずに叱ると、子供は怒られていることに納得できず反発します。
叱られていることに納得できなければ、親の言い分をなかなか聞いてもらえません。
また、実際に子供を叱る際は、子供と同じ目線に立って話すことが大切です。
上から見下ろしながら子供を叱ると、威圧感を与えてしまいます。
座るもしくはしゃがむなど、子供の目線を合わせながらゆっくりと叱りましょう。
【参考:【小学生】言っても聞かない・・・「親の叱り方」で気をつけたい6つのこと】
関連記事:小学校低学年から高学年になる中間反抗期ってなに?勉強しない子供や暴れる子供の対応方法は?
小学校(高学年)
小学校高学年を叱るときは、落ち着いた場所で冷静に叱りましょう。
なぜ良くなかったのかを一方的に伝えるのではなく、子供の意見を聞きながら叱ることが重要です。
子供の気持ちを汲み取りながら叱ると、話を聞き入れてもらいやすくなります。
子供の気持ちを認めることにもつながるため、叱ったあとに言い訳される機会も少なくなるでしょう。
関連記事:小学校低学年から高学年になる中間反抗期ってなに?勉強しない子供や暴れる子供の対応方法は?
中学生
思春期に突入する中学生への叱り方は、命令や指示をするのではなく、1人の大人として伝えることが重要です。
親の言うことに従わせたり、親の言うことが正しいと思わせるような考えは捨てて下さい。
例えば「勉強しなさい!」から「勉強してる?」などと言い方にも注意しましょう。
ただし、必要な時には一喝することも大切です。
【参考:【中学生への叱り方】「叱っても効果がない」と感じている保護者は、どうしたらいい?】
高校生
高校生の子供を叱る時は、あれもこれも言わず、1つのことを簡潔に話す方が伝わります。
日頃から必要以上に干渉せず、怒るラインを決めておくといいでしょう。
やみくもに叱らないことや、叱った際には最後に希望を持てるようなフォローを入れてあげると効果的です。
何度も同じことを繰り返すようであれば、あえてそれ以上は何も言わないという手段もあります。
【参考:勉強をしない高校生にしてはいけない4つの接し方】
子供が言うことを聞かない時のやってはいけない叱り方と対処法
子供を叱る際は、やってはいけない叱り方もあります。
気持ちが高ぶったとしても、下記のことに注意しながら子供を叱りましょう。
- 叩くなどの体罰はしない
- 子供の人格を否定しない
- 叱りっぱなしにしない
- 過去や現場にいない人を持ち出さない
- 大勢がいる前で叱らない
子供の心身に傷をつけたり自己肯定感を下げたりする叱り方は、控えてください。
ここからは、やってはいけない5つの叱り方について解説します。
叩くなどの体罰はしない
子供を叱る際に気持ちが高ぶると、叩くなどの体罰を使って言うことを聞かせようとするケースもあるでしょう。
しかし、体罰による叱り方をすると、子供は心から反省せず、恐怖心に屈して反省している態度を見せるだけになります。
叩かれるなどの体罰によって相手を従わせることを子供が覚えると、暴力を使って友達をコントロールする恐れがあります。悪影響を与える部分が多いため、気持ちが高ぶったとしても体罰を与える叱り方は控えてください。
子供の人格を否定しない
子供を叱る際は、人格を否定しないことも重要です。
例えば、「意地悪な子だね」「考え方がおかしい」など、子供の気持ちを全否定するような言い方は控えましょう。
人格を否定する叱り方をすると、子供の自己肯定感を一気に下げてしまいます。
子供によっては、叱られたときに人格否定されたことがきっかけで、心を閉ざしてしまう可能性がゼロではありません。
人格に関する叱り方をするのではなく、「何がいけなかったのか」を伝える怒り方をしましょう。
叱りっぱなしにしない
子供を一通り叱ったにもかかわらず、叱りっぱなしの態度をとり続けないことも必要です。
叱りっぱなしの状態をいつまでも維持すると、「まだ何か悪いことがあったのかな?」と子供は不安を覚えます。
叱り終えて何らかの改善が見られたときは、「さっきは〇〇だったけど、良くなったよ」などとフォローしてあげましょう。
ただし、「さっきは叱りすぎてごめんね」と謝ると、「なぜ叱られたのか」と子供が迷うきっかけになります。
叱りっぱなしの状態を維持する行為はよくありませんが、子供に不信感を与えないためにも、叱ったことは謝らないほうが得策です。
過去や現場にいない人を持ち出さない
子供を叱るときは、悪かった部分だけを叱りましょう。
過去のことを持ち出すと、子供は反発しやすくなるだけでなく、「過去に叱られたことを改善できていない」と感じる恐れがあります。
他にも、子供を叱る際は現場にいない人を持ち出すことも控えてください。
例えば、「あとでお父さんからも叱ってもらうから」というように、現場を知らない人を持ち出すと子供は不愉快に思います。
また、第三者を出すと子供に「自分を強く叱れない」と思われ、余計に言うことを聞いてもらいにくくなるでしょう。
大勢がいる前で叱らない
子供の心理を考えると、大勢がいる前で叱ることも控えるべきです。
大勢の前で叱られることに対して、子供はプライドが傷つきます。
大勢の前でトラブルが起きたときは、「〇〇をしちゃだめだよ」と叱るのではなく簡単に注意することから取り組んでみましょう。
注意だけで改善されないときは、人目のつかない場所に移動し、子供を叱ってください。
特に、ショッピングモール・テーマパークなど、大勢の人が訪れる場所で子供を叱る際は、注意を払うことが大切です。
子供が言うことを聞かない理由と対処法まとめ
子供が言うことを聞かない行動を取るのには理由があります。
そして”なぜ言うことを聞かないのか”という理由は、成長と共に変化しています。
しかし親も人間なので、言うことを聞かない子供に疲れることだってあります。
そんな時は子供と離れる時間を作ることも大切です。
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