1988年、アメリカのOBSへ行ってみた【校長について⑥】

なぜBSCのキャンプの多くが「世界をつなぐ」とされているのか、BSCの校長の過去の体験からその理由をご説明します。
「校長について①」を読んでいない方はこちらから

 

初めてのアメリカ

1988年8月、私は生まれて初めてのアメリカへ行くこととなった。
アメリカに行こうと思ったのは、BSCで使う船を探しにいくのが一つの目的であった。

そしてもう1つの目的が、アメリカにあるOBS(冒険学校)に参加することだった。
アメリカにもOBSがあり、メイン州(State of Maine)にある『OBSハリケーンアイランド校』(Hurricane Island Outward Bound School)のプログラムに参加することにした。

ハリケーンアイランドは、カナダとの国境に近く、大西洋に面しており、約8,000の島がある。
そのほとんどが無人島だ。
マサチューセッツ州のボストンから、6~8人乗りの小さなセスナ機で2~3時間といった立地である。

OBSハリケーンアイランドの10日間コース

今回ハリケーンアイランドで参加したOBSのプログラムには、30歳以上の社会人が個人的に参加していた。
日本人はもちろん私1人だ。
8,000ある島々を船で回りながら、セーリング、ロッククライミングなどを行う10日間のコース。

女性インストラクター2名に生徒10名(男子7名、女子3名)。
生徒たちは、何かの研修で参加している訳ではなく、会社を休んでリフレッシュのために参加していた。

オープンデッキのヨットで共同生活するため、当然ヨットの上で食事を作るし、寝る。
用をたすのも船である。(トイレットペーパー1回30センチのみ)も。
参加者の女性も、船のセールに隠れてトイレをすます。
まず日本では考えられない事ばかりで、風呂もないためヨットから飛込んで水浴だ。
それがシャワー代わりで、みんな人目も気にせず裸で着替える。

カルチャーショック

そんな生活の中、日本で生きる私と彼らでは根本的に大きく違うと気づき驚く。
アメリカの人々は、元をたどればヨーロッパから新大陸を目指して船でやってきた民族である。
そこから国を作っていった人々の子孫たちだと考えると、農耕民族である日本人とはまったく違うこと実感したのである。

女性インスタラクターは腰にナイフぶらさげて、とてもカッコよかった。
生徒が決定したことを正しい方向にうまく誘導してくれる。
生徒の多くは、リフレッシュと新たな出会いを求めての参加だった。

非日常的で刺激的は日々、アメリカ人は楽しんでいた。
我々以外、人ともヨットとも出会うこともなく、島に上陸して寝たのは2~3日程度であった。
島には大量の蚊がいたのだが、まさかこんな環境とは知らなかったため虫除けの道具を持ってきていなかったので、とても悩まされた。

ハリケーンアイランドのある、アメリカ東海岸は大自然がいっぱいで、木製の大型クルーザーが多くあった。
日本では木製のクルーザーを見ることはないし、価格も非常に高かったのを覚えている。
地場の木を使った産業が成り立っているようだった。

ほしいヨットは見つからず

ハリケーンアイランドには、船を探すのも目的であった。
ただ、現地の木製の船は、BSCで使うにもお客様に販売するにも高すぎたのだ。
10日間のコースを楽しみ、海外に出ることで自分のことをまた再確認することもできた。
非常に有意義な時間を過ごすことができた。

木製のヨットの良さを再確認できたので、帰国後に別のルートから帆船ヨットを手に入れるチャンスがやってきた。
その時に購入したのが、BSCのサマーキャンプでも未だ大活躍している帆船「Gig」である。

BSCウォータースポーツセンターの帆船「Gig」

ニューヨークでヘリに乗ってみた

ハリケーンアイランドから、ニューヨークへ戻る途中、西ドイツの女性と知り合う。
彼女と話していて、「ヘリコプター乗ってみようよ」という話になった。
日本円でだいたい8,000円くらいで乗れるみたいで、観光体験として思い出作りに乗ってみることにした。
ヘリは、多くの観光名所を回ってくれたが、高層ビルの大きさに驚き、どこまでも続くビル群にパワーを感じる。

今はなきワールドトレードセンタービル。この写真ではタワー2のみ写っている。

 

ニューヨークの象徴、エンパイア・ステート・ビルディング

 

初めてのアメリカでは多くの驚きがあった。
ハリケーンアイランドでの10日間コースで国民性の違いに驚き、ニューヨークでは街の持っているパワーに圧倒された。
街中で銃声が聞こえたのには、かなり恐怖したが。

テレビではよく目にする外国の街でも、実際に行って、現地の人々と体験を共にしなければ知ることのできないことで溢れている。
海外だけではないが、いつもと違う体験ができそうな場所を見つけた時、勇気を持ってチャレンジすれば、新たな自分を見つけることもできるでしょう。

2020年サマーキャンプ参加受付中!