スナック菓子との付き合い方、どうする?管理栄養士ママが解説!

子育てをしていく中で、避けては通れない悩み事の一つに「スナック菓子との付き合い方」が挙げられるのではないでしょうか?

健康面を考えると、スナック菓子はあまり与えたくない…と感じる方も多いことかと思います。しかし、スーパーでのお買い物で子どもの目を引くのは、色とりどりのパッケージに包まれたスナック菓子!

また、お友達同士でのお付き合いでもスナック菓子を食べる機会があり、どのくらい子どもに食べさせていいものか悩んでしまう…というお悩みもよく耳にします。

そこで、本記事では、管理栄養士でもありママでもある筆者が「スナック菓子との付き合い方」について解説していきたいと思います。

\この記事を書いたのは/

●ババアさん
5歳児を育てながら、漫画を描いたり管理栄養士としての仕事をしています!
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スナック菓子は健康に悪い?

そもそも、「スナック菓子=健康に悪い」という認識は正しいのでしょうか?

現在ではさまざまなスナック菓子を購入することができ、使用されている原材料から栄養成分に至るまで、千差万別と言えます。

「スナック菓子が健康に悪い」と言われる背景には、スナック菓子が持つ以下の特徴が挙げられるでしょう(全てのスナック菓子に当てはまるわけではありません)。

  • 糖質が多い(小麦粉や砂糖などを多く使ったお菓子)
  • 脂質が多い(揚げ菓子やチョコレートなど)
  • たんぱく質が少ない
  • ビタミンやミネラルが少ない
  • 食物繊維が少ない
  • 塩分の摂りすぎにつながる恐れがある

糖質、たんぱく質、脂質は「三大栄養素」と呼ばれる栄養素で、子どもの体を作り、エネルギー源となる大切なものです。

いずれも必要ではありますが、スナック菓子には糖質や脂質が多く含まれ、反対にタンパク質が少ないという場合が多いのです。

また、ビタミンやミネラル、食物繊維といった栄養素は野菜や果物などに多く含まれており、体の調子を整えてくれる大切な役割を担っています。

これらの栄養素はスナック菓子にはあまり含まれていないことも多く、「健康に悪い」というイメージに繋がりやすいのでしょう。

塩分についてはスナック菓子の種類にもよるものの、量に気をつけなければ摂りすぎにつながってしまいます。

「スナック菓子は健康に悪い」は量しだい!

それでは、スナック菓子は子どもの健康に良くないから食べるのを控えるべきなのでしょうか?

それは、「量や頻度しだい」であると言えるでしょう!

  • スナック菓子を日常的に食べすぎていて、食事の時間になってもお腹が減らない
  • お菓子をダラダラと食べ続けていて、歯磨きの習慣ができない
  • 食事の量よりも、お菓子の量の方が多い

こういった場合には、スナック菓子との付き合い方を見直す必要があると言えます。

特にダラダラとお菓子を食べ続けてしまうことは、虫歯の原因につながることもあり、注意が必要ですね。

子どものおやつは「補食」と考えましょう

小さな子どもは一度の食事で十分な栄養を摂取することが難しく、そのためおやつで栄養を補給することが必要です(補食)。

反面、大人のおやつは仕事の合間に一息ついたりと、楽しむ目的で食べることも多いもの。栄養の補給というよりは、「楽しみ」のために食べたりもしますよね。

まずは、大人のおやつと子どものおやつは目的が違うということを意識するのが大切です。

日々の子どもの食事量や内容を見ながら、「子どものおやつは栄養を補給するもの」と考えてみましょう。

  • 米やパン、麺などの主食が不足している場合…おにぎりやパン、芋などをおやつにして炭水化物(糖質)を補給する
  • 肉や魚などの主菜が不足している場合…チーズや乳製品、豆製品などをおやつにしてたんぱく質を補給する
  • 野菜や果物などが不足している場合…果物や野菜をおやつにしてビタミンやミネラルを補給する

これらの工夫で、日々の食事で不足している栄養素を補うことができると思います。

でも、子どもはスナック菓子を食べたがる!そんなときは?

前述したように、子どものおやつは「補食」として考え、栄養を補うことを目的に摂りたいものですね。

しかし、実際に子育てをしていると「おにぎりなどのおやつよりも、子どもはスナック菓子の方を食べたがってしまう」と悩んでしまうことも!

無理にスナック菓子を制限してしまうと、子どもにとってもママやパパにとってもストレスになってしまいかねません。

  • 一回に食べるスナック菓子の量を決める
  • 子どもが取り出しやすい場所にスナック菓子を置かない
  • ママやパパも同じもの(おにぎり)などを食べる
  • 簡単な補食を一緒に作り、食べてみる

スナック菓子は小皿に取り出すなどして、食べる量を決めてから食べさせるのもおすすめです。大人の真似をしたがる年齢の子どもであれば、食べて欲しい補食をママやパパが率先して食べて見せるのも有効でしょう。

おにぎりやサンドイッチ、電子レンジで作れる蒸しパンなど、簡単にできる補食を一緒に作ってみると、いつもは食べないものでも食べてくれることがあります。

もちろん、イヤイヤ期などで思い通りに進まないことも多々あることでしょう。ストレスを溜めすぎず、時には「心の栄養」と割り切ってスナック菓子を楽しむ日があってもいいかと思います。

管理栄養士ママおすすめ!健康面にも配慮したお菓子

冒頭でも説明したように、全てのスナック菓子が「健康に悪い」というわけではありません。子どもに必要な栄養素を補えるような市販のおやつを選べば、楽しく栄養補給ができますよ。

更に、最近では大人向けにも健康面に配慮したおやつが多く登場しており、子ども向けにも活用できる場合があります。

ここでは、管理栄養士ママの筆者が実際に活用しているおやつをご紹介します。

  • 小魚やナッツ、ドライフルーツを使用したスナック…カルシウムなどのミネラルやビタミンを補給できるものが多い
  • おからを使用したスナック…たんぱく質やカルシウム、鉄などを補給できるものが多い
  • 野菜チップス…ビタミンやミネラルを補給でき、しっかり噛むことができるという利点も
  • 減塩タイプのせんべいなど…塩分の摂りすぎを防ぐことができる

※注意 アレルギーなどを防ぐため、初めて食べる食材には十分注意しましょう。

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●ババアさん
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