中学受験はいつから始めれば間に合う?入試に向けてやっておくべきことや学年別の目安学習時間を解説
「中学受験はいつから準備すべき?」と疑問を抱いていませんか?
「子供に質の高い教育を受けさせたい」「将来の可能性を広げたい」と、中学受験を検討する親は多いでしょう。
しかし、中学受験の実態はどのようなものなのか?
具体的なスケジュールを把握できている家庭は少ないのが特徴です。
中学受験は、子供の力だけでなく親のサポートも必須です。
やっておくべき準備を明確にし、中学受験を目指しましょう。
当記事では、中学受験について解説します。
勉強をはじめる時期や準備、おすすめ大手塾も紹介するので、参考にしてみてください。
目次
本気で中学受験の勉強するのはいつから?
下記のものが一般的と言われています。
- 小学3年生の終わりから4年生にかけてのスタートが多い
- 小学5.6年生からのスタートでも間に合うか
中学受験の勉強をはじめる時期は重要です。
それぞれ詳しく解説するので、参考にしてみてください。
小学3年生の終わりから4年生にかけてのスタートが多い
中学受験の準備は、一般的に小学3年生の終わりから4年生にかけてのスタートが多いです。
小学4年生になると授業内容が難しくなるため、3年生の終わりから勉強の基礎を固めておく必要があります。
多くの学習塾が、小学3年生の終わり(2月頃)からカリキュラムを組んでいます。
ただし、中学受験の勉強が本格化するのは小学5年生からです。
小学3・4年生の間は、子供のモチベーションが下がらないよう、親がしっかりサポートしましょう。
小学5.6年生からのスタートでも間に合うか
小学3.4年生で中学受験の準備を始められなかった場合、「小学5.6年生からでは遅い?」と不安を抱く親は多いです。
結論から述べると、小学5.6年生からのスタートでも間に合います。
ただし、他の子供と比べて大変である点を理解しておきましょう。
中学受験が本格化するのは小学5年生からです。
基礎ができていて、やる気・モチベーションを維持できるなら、中学受験のスタートが遅くても問題ありません。
中学受験に向けて親子でやっておくべきこと
- 中学受験や勉強をする意味を親子で共有しておく
- 子供が学習に集中できる環境を整える
- 中学受験までにかかる費用を準備する
- 行きたい中学校の偏差値を調べ、対策を練る
それぞれ詳しく解説するので、参考にしてみてください。
中学受験や勉強をする意味を親子で共有しておく
中学受験は、簡単ではありません。
子供だけでなく、家族や家計にも大きな負担がのしかかります。
そのため「中学受験を通して何を目指すのか」「勉強する先の将来」など、具体的なイメージを持ちましょう。
親子で「中学受験する意味」を共有しておくことで、モチベーション維持に繋がります。
一度ではなく、定期的に話し合うのがおすすめです。
子供が学習に集中できる環境を整える
代表的なのは、塾に通わせる、通信講座を取り入れるなどです。
大切なのは、子供の学力やモチベーションにあった学習スタイルを見つけることです。
子供の性格や成績に合わせて、親がサポートしてあげてください。
塾と言っても、方針やカリキュラム、雰囲気が異なります。
さまざまな中学受験対策に関する情報を比較し、子供と話し合って決めるのが最適です。
中学受験までにかかる費用を準備する
中学受験には、正直お金がかかります。
学習スタイルや塾の料金は異なりますが、3年間通った場合、一般的に200万円ほどかかると言われています。
また、小学5年生以降は夏期講習などで別途費用も必要です。
家庭教師や通学費、受験費などを把握し、余裕を持って挑める体制を整えておきましょう。
行きたい中学校の偏差値を調べ、対策を練る
受験する中学校によって、偏差値は大きく異なります。
偏差値を知ることで、具体的に「今どのような学習をすべきか」が見えてくるでしょう。
また、志望校が決まれば過去問対策もできます。
行きたい中学校の偏差値と受験傾向を知り、勉強を効率的に進めるのが合格への鍵です。
各校の偏差値を調べられるサイトがあるので、ぜひチェックしてみてください。
引用:四谷大塚ドットコム
学年ごとの目安学習時間
子供の集中力や学習時間は、年齢とともに伸びていくので各学年で最適な時間を知ることが大切です。
- 小学3年生
- 小学4年生
- 小学5年生
- 小学6年生
- 小学校低学年
それぞれポイントとともに解説するので、参考にしてみてください。
小学3年生
目安学習時間 |
1日1時間 |
気をつけるべきポイント |
・中学受験に対して厳しいことを言わない |
小学3年生は、中学受験の勉強を始める一般的な時期です。
ただし、子供はまだ中学受験の勉強に慣れていないでしょう。
子供にとって、中学受験までの3年間は非常に長く感じます。
子供の意見も尊重し、無理のない範囲で「学習を習慣化する」点を意識しましょう。
小学4年生
目安学習時間 |
1日1時間以上 |
気をつけるべきポイント |
・学校の授業内容を中心に勉強する |
小学4年生になると、学校の授業が難しくなります。
算数や国語の学習内容が抽象的になり、授業についていくのに苦戦する子供も多いです。
わからない問題を放置せず、つまずきを少しずつ克服するイメージでサポートしてあげてください。
小学5年生
目安学習時間 |
1日2時間 |
気をつけるべきポイント |
・勉強に集中できる環境をつくる |
小学5年生になると、中学受験への準備が本格化します。
この時期から中学受験をスタートする場合は、目標を明確にしてモチベーションを高く維持しましょう。
この頃には、志望校が決まりはじめます。
ある程度の方向性を固め、親子で積極的に話し合いましょう。
小学6年生
目安学習時間 |
1日4〜5時間 |
気をつけるべきポイント |
・集中力の強化を意識する |
小学6年生は具体的な志望校が決まります。
志望校の受験対策を取り入れ、効率よく勉強を進めてください。
過去問を繰り返し解き、塾のアドバイスを積極的に取り入れましょう。
小学校低学年
目安学習時間 |
1日20分前後 |
気をつけるべきポイント |
・勉強を嫌わないサポートをする |
小学校低学年から中学受験を目指す親子もいます。
低学年向けコースを設けている学習塾もあるので、気になる人はチェックしてみてください。
低学年の場合は、学習の習慣化が重要です。
無理やり勉強をさせると、子供が苦手意識を抱くので注意しましょう。
また、低学年から中学受験をはじめると、子供の学校生活が受験一色になります。
子供の成長や意見を尊重するのが大切です。
中学受験におすすめの大手塾3選
中学受験におすすめの大手塾3選を紹介します。
- SAPIX(サピックス)
- 日能研
- 栄光ゼミナール
どこも勉強・サポートの質に定評があります。
それぞれ詳しく紹介するので、参考にしてみてください。
SAPIX(サピックス)
SAPIX(サピックス)は、関東・関西に展開する大手塾です。
運営元の株式会社日本入試センターは、1962年の設立以降、「御三家」をはじめ多くの名門合格実績を誇ります。
SAPIXの特徴は、高いレベルを目指し、ムダを省いたカリキュラムです。
周辺地域の成績優秀な子供が集まるので、基礎学習ができている場合は伸びます。
一方、基礎ができていない子供は、カリキュラムについていくのが大変です。
子供の成績に合わせた、家庭でのサポートが必須となります。
それゆえ「難関校を目指したい」や「中学受験に本気で取り組みたい」という家庭におすすめです。
開校地域 |
東京 / 神奈川 / 埼玉 / 千葉 / 大阪 / 兵庫 |
開校数 |
48校 |
学習スタイル |
集団塾 |
月謝 |
56,700円(6年生)その他特別講習費など |
公式HP |
日能研
日能研は、全国145校を展開する大手塾です。
カリキュラムに反復学習を多く取り入れ、子供が離脱しにくい一定のペースで進めます。
日能研の特徴は、さまざまな成績の子供が入塾できる点です。
中学受験に必要な内容を一通り学習しますが、宿題は少ない傾向にあります。
「前に向かっていく絶対に諦めない日能研生」を育てることを目標にしており、仲間や先生、家族とともに成長できる環境づくりが魅力です。
中堅校に強いので、志望校が決まっていない子供でも安心でしょう。
開校地域 |
北海道 / 茨城 / 千葉 / 埼玉 / 東京 / 神奈川 / 愛知 / 岐阜 / 京都 / 大阪 / 兵庫 / 広島 / 岡山 / 香川 / 愛媛 / 徳島 / 高知 / 福岡 / 大分 / 熊本 / 宮崎 / 長崎 / 鹿児島 / 沖縄 |
開講数 |
145校 |
学習スタイル |
集団塾 |
月謝 |
(6年生 G・Rコース・4科)40,824円 |
公式HP |
栄光ゼミナール
栄光ゼミナールは、Z会を運営する株式会社 栄光の大手塾です。
40年以上の実績を誇り、少人数制クラスで子供に寄り添ったカリキュラムを組んでいます。
少人数クラスの魅力は、子供1人ひとりに丁寧な指導ができる点です。
塾での反復学習はもちろん、家庭学習のサポートも受けられます。
また「個別ビザビ」では、生徒2人に対して1人教員で進めるため、わからないところは理解できるまで質問可能です。
子供の理解度を深めたいなら、栄光ゼミナールをおすすめします。
開校地域 |
北海道 / 東京 / 神奈川 / 千葉 / 埼玉 / 茨城 / 栃木 / 京都 / 宮崎 |
開講数 |
232校 |
学習スタイル |
少人数制(個別ビザビは生徒2人) |
月謝 |
54,000円(6年生)その他特別講習費など |
公式HP |
まとめ:中学受験はいつから始めるべき?
「中学受験はいつから始めるべきか?」という質問には、小学3.4年生からと回答します。
ただし、子供のペースに合わせた受験対策を取り入れるべきです。
子供にとって、中学受験までの道のりは長く感じます。
子供に無理やり勉強をやらせても、モチベーションが上がらず失敗するでしょう。
なにより大切なのは、子供の意見を尊重することです。
親子でしっかり目標を共有し、子供にとって最適な学習環境を整えてあげましょう。