ワーママについて詳しく解説|ワーママは大変?ワーママが注意する点やストレスを解消するための方法を解説

「ワーママとして働きたいけれど、職場で迷惑がられるのが不安…」と考えるママは多くいます。
子供の発熱は防ぎようがなく、急な欠勤や早退を重ねるのが心配になるかもしれません。

しかし現在、多くの女性が育児と仕事を両立しています。
令和元年の調査では、
子供をもつ女性の72.4%がワーママとして働いていることが分かりました。

2019年 国民生活基礎調査の概況(厚生労働省)を元に作成

この記事ではワーママに関する情報や、ワーママの持つ悩みの解決方法について詳しくお伝えします。
限られた時間内に効率よく仕事や家事を行い、子供と過ごす時間を確保してください。

ワーママについて詳しく解説

まずは、ワーママに関する基本情報を把握しておきましょう。

ワーママとは?

ワーママとは、「ワーキング・マザー」の略語です。
育児と仕事を両立するママのことで、共働き世帯の増加にともなってワーママも増えています。

正社員・パート・フリーランスなど、ワーママの働き方はさまざまです。
ワーママのうち、正社員として働いているのは26.2%、パートやアルバイトとして働いているのは37.8%です。


出典:
2019 年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省

正社員のワーママは産休・育休明けの職場復帰となるケースが多く、子供が乳幼児の頃から勤務を開始する傾向が見られます。
一方、パート・アルバイトのワーママは、子供の年齢が上がるにつれて働き始めるママが増加します。

ワーママの平均年収

0歳から6歳までの子育て世帯を対象にした調査によると、ワーママの平均年収は163万円です。

出典:明治安田生命

ワーママの平均年収は年々増加傾向です。
また、2020年の配偶者特別控除の改正によって、収入をセーブせずに働きやすくなった影響も指摘されています。

そのため、ワーママが収入を得るために働きやすくなりました。

ワーママのスケジュール

正社員としてフルタイムで働くワーママの平日は、下記のタイムスケジュールが一般的です。

6:00 起床・準備
8:00 出勤
8:15 保育園に子供を預ける
9:00 勤務開始
17:00 勤務終了
18:00 保育園にお迎え・夕食準備
19:00 夕食
20:00 お風呂
21:00 寝かしつけ
21:30 片付け
22:30 自由時間
23:00 就寝


パパや子供が起きる前に朝食・洗濯・掃除を済ませたり、夜子供を寝かしつけた後に皿洗いや洗濯の片付けを行ったりと、ワーママは大忙しです。
自分の時間を確保するため、朝5時台に起きて朝活に励むワーママや、深夜に時間を取るワーママもいます。

ワーママのメリット


毎日が忙しさとの戦いとなるワーママですが、その分得られるものも大きくなります。
子育てと仕事を両立するメリットは以下の3つです。

  • 収入が増える
  • 交流の輪が広がる
  • ストレス軽減になる

収入が増える

ワーママとして働けば収入源が確保できるため、専業主婦の時よりも金銭面がグッと安定します。
一家の収入アップによって、
お金の使い方の選択肢は大きく広がります

主な収入の使い道は以下の通りです。

  • 将来的な貯蓄:子供の教育費・マイホーム購入費など
  • 日々の生活費:無理に切り詰めずに済み、ゆとりが生まれる
  • 趣味を楽しむ:家族旅行・エステ・マッサージなど
  • 外食費・惣菜購入:家事を時短しつつ、おいしいものを食べてストレス発散
  • 時短家電や家事代行サービス:家事の負担を減らすために利用

子育てにはお金がかかるため、将来を見据えて貯蓄を目指すワーママが多くいます。
また、病気や夫婦内トラブルなど、もしもの時に備えるためにも共働きは有効です。

交流の輪が広がる

ワーママとして働きに出れば、他の人との交流の輪が広がります。
また、仕事や職場でさまざまな人と会話できるようになり、社会とのつながりを実感できます。

働くことで社会から必要とされていると感じ、承認欲求が満たされやすいのもポイントです。
身だしなみに気を配るようになり、自分磨きにもつながります。

ストレス軽減になる

家事や育児から離れることで、ストレス軽減につながるのもメリットです。
子供と常に一緒にいると、気を張りすぎてストレスがたまる原因になります。

子供と少しの間だけ離れると、自分のペースで行動できることが気分転換に感じられます。
また、昼休みに1人でゆっくりご飯を食べたり、同僚とランチに行ったりすれば、良い気晴らしになります。

ワーママのデメリット

ここからは、ワーママとして働くデメリットを紹介します。

  • 時間がなくなる
  • 子供との時間が少なくなる
  • 会社の人に迷惑をかける可能性がある

時間がなくなる

ワーママにはとにかく時間がありません。
育児や仕事に時間を割いていると、あっという間に1日が終わってしまいます。

時間管理が難しくなり、満足いく家事や育児ができないこともしばしばです。

出典:女性労働協会

就学前の子供をもつワーママへのアンケートによると、「自分の時間を持つこと」ができていないと答えた女性は91%にのぼります
その他は「家事」が65%、「仕事と家事の両立」が54%、「育児」が51%となっており、半数以上が家事や育児を満足に行えていないと回答しました。

時間に余裕がなく、くつろぐ時間が取れないワーママは多くいます。
しんどいと感じることが増えてストレスが重なり、体調を崩しやすくなります。

子供との時間が少なくなる

専業主婦の時と比べ、子供との時間が減るのもデメリットです。
フルタイムで働く場合、子供と過ごす時間は夕方以降となります。

食事の支度やお風呂・歯みがき・寝かしつけなどに時間をあてるため、子供と遊んであげられるのはわずかな時間しかありません。
保育園へのお迎えが遅れてしまい、寂しい思いをさせることもあるでしょう。

参観日などのイベントに出席しにくくなり、子供の成長を見逃す機会も増えていきます。

会社の人に迷惑をかける可能性がある

やむを得ず休みや早退が必要となり、同僚に申し訳ないと感じる機会が多くあります。
「うざいと思われているかも…」と気に病むことがあるかもしれません。

子育てと仕事を両立する場合、以下のような悩みを抱えがちです。

  • 子供がよく熱を出す:特に保育園に入園したての頃は体調を崩しやすい
  • 仕事中に早退せざるを得ない:熱・ケガなど、急な連絡が保育園から入ることがある
  • 同僚に負担をかける:夜遅くまでの残業は難しく、他の人に仕事をお願いしないといけない

毎回上司に事情を説明しなければならず、精神的につらいと感じやすくなります。
そのため、職場内で肩身が狭いと感じているワーママも多くいます。

ワーママは迷惑?うざいと思われないための注意すること

残念ながら、まだまだ日本会社では、ワーママの振る舞いを迷惑と感じる人は少なからず存在します。
できる限り「うざい」と思われるのは避けたいですよね。(別にお母さんは何も悪くないですし。

念の為、迷惑をかけないための注意点をおさえておきましょう。

  • 周りの人に感謝する
  • 仕事に集中する
  • 忙しいアピールをしすぎない
  • 子供の話をしすぎない
  • 日頃からコミュニケーションを取る

周りの人に感謝する

謙虚な姿勢を持ち、周りへの感謝の気持ちを忘れないことが大切です。
もし「時短勤務だからやってもらって当たり前」「休むのは当然の権利」といった考え方があると、態度に表れてしまうかもしれません。

感謝を伝える方法として、以下の方法が挙げられます。

  • 感謝の気持ちを言葉で伝える:言葉にしないと相手には伝わらない
  • 休んだ翌日にも感謝を伝える:一言声をかけるだけでも印象は変わる
  • フォローしてくれた人にお菓子を渡す:「いつもありがとう」と一言添えるのが大事

また、休んだ時だけ低姿勢になるのではなく、日頃から謙虚な姿勢を持ちましょう。
日常的な積み重ねによって、同僚に与える印象がよくなります。

仕事に集中する

勤務中は仕事に集中し、できるだけ多くの仕事を行いましょう。
普段から可能な限り仕事に向かっている姿勢を見せれば、迷惑だと思われにくくなります。

仕事中に気を付けたいポイントは以下の通りです。

  • 仕事は前倒しで取り組む:急な休みに備え、早め早めに仕事を終わらせる
  • 他の人の仕事をフォローする:自分の仕事に余裕がある時は積極的に手助けする
  • 仕事の進み具合が分かる状態にする:フォローしてくれる人の負担をできるだけ減らす

休みや早退が多くなる分、勤務中はしっかりと仕事をするのが大切です。
責任感を持って仕事に臨みましょう。

忙しいアピールをしすぎない

育児と仕事の両立は大変ですが、忙しいアピールを職場でするのは逆効果です。
忙しい思いをしているのはワーママだけではありません。

同僚もそれぞれの家庭や仕事でストレスを抱えています。
うざいと思われるのを防ぐためにも、家事や育児の大変さでアピールするのは避けましょう。

子供の話をしすぎない

職場で子供の話をするのも好ましくありません。
子供の成長を誰かに伝えたいという気持ちから、つい職場の同僚に子供の話をしたくなることもあるでしょう。

しかし、同僚が子供の話に興味があるとは限りません。
また、「子供の話ばかりしている」というイメージを持たれると、「仕事に関係のない話ばかりしている」と思われてしまい、仕事へのやる気を疑われる可能性もあります。

同僚などと日頃からコミュニケーションを取る

時短勤務のワーママは、同僚と関わる時間が少ない傾向にあります。
日常的に同僚とコミュニケーションを取る機会を増やし、信頼関係を築いておくのがベストです。

同僚との交流を増やすには、以下の方法が挙げられます。

  • 相談に乗る:愚痴を聞いたりアドバイスしたりする
  • ランチに誘う:忙しい職場の場合は仕事の閑散期が狙い目
  • 仕事でミスをした同僚を助ける:「困った時はお互い様」の気持ちで手助けする

職場での人間関係がうまく築ければ、仕事のフォローも引き受けてもらいやすくなります。
仕事に対するストレスも減り、家事や育児にも良い影響を与えるでしょう。

ワーママの子供との時間の作り方

ワーママとしての勤務を始めると、子供とふれ合う時間は減ってしまいます。
子供との時間をこれ以上削らないためにも、注意点をつかんでおきましょう。

定時で帰る

「きっちり定時で帰ったら迷惑かも…」と悩む方もいるかもしれませんが、仕事が終わっていれば全く問題ありません。
1日の限られた時間の中で、家事・育児・仕事というマルチタスクをすべて完璧にこなすのは不可能です。

家事や育児の時間を確保するためにも、「残業しない」というルールを自分の中で決めておきましょう。
定時で帰れない場合の対処法は以下の通りです。

  • 仕事量を減らしてもらう:上司に状況を伝えて判断を仰ぐ
  • 仕事の効率を上げる:帰る時間から逆算して仕事スケジュールを決めたり、仕事のムダをなくしたりする
  • 転職を検討する:残業続きでしんどいと感じるなら転職も1つの手

仕事量が多すぎる場合は、上司に言葉で伝えてください。
自分の限界以上に働いていても、部下の大変さに気付いていない上司は多くいます

丁寧な言葉で状況を伝え、残業しないで帰れる環境づくりを目指しましょう。

土日は仕事のことはしない

自宅には仕事を持ち帰らず、家庭での時間にあてるのが大切です。
仕事を持ち帰ると心が休まらず、子供と遊んでいても仕事のことばかり考えてしまいます。

平日に子供への時間が取れない分、土日は子供との時間を大事にしましょう。
余裕のない平日に備えて、まとめて買い出しや掃除をしたり、平日の食事を作り置きしたりするのもおすすめです。

疲れたワーママにおすすめのストレス解消方法

たまったストレスは適度に発散するのが大切です。
ここからは、疲れたワーママにおすすめのストレス解消法を紹介します。

ブログを書く

日々の家事や仕事について、文章にしてみると気分がすっきりします。
他の人とコミュニケーションを取る時間がないワーママにとって、ブログを使ってネット上でのつながりを持つのはストレス発散につながります。

主婦ブログを書いてみたり、Twitterを使って同じよう境遇のワーママと交流したりすれば、日頃の悩みを解消するきっかけになるかもしれません。

好きなことをする

たまには子供をパパに任せ、自分の時間を作って好きなことをしましょう。
1人の時間はリフレッシュに最適です。

おすすめのストレス発散方法は以下の通りです。

  • マッサージ:美容院・マッサージ・エステなど、自分磨きの時間にあてる
  • お風呂:1人でゆっくり湯船に浸かってリフレッシュ
  • 運動:YouTube動画のヨガやストレッチがお手軽
  • 映画:感動する映画を観ることでストレス発散につながる
  • ドラマ:好きなドラマを見つけると楽しみができる

疲れた体をいやすためにも、趣味を満喫できる時間を確保してください。

関連記事:子育てストレス発散法8選!手軽に気分転換する方法と自分時間の作り方を解説

ワーママの家事を楽にする方法

やるべきことが多すぎるワーママにとっては、家事の時短が切実な課題です。
家事を楽にする方法として、以下の3つが挙げられます。

  • 夫と家事の分担
  • 食材宅配を頼む
  • 家事代行を頼む

夫と家事の分担

「夫が家事・育児をしてくれない…」と悩むワーママは多くいます。
自分の好きなことばかりしているパパを見て、ストレスを感じることもあるでしょう。

実際に、「男性の家事時間は短い」というデータが出ています。

  • 妻の勤務時間が週30時間以上:夫の家事時間は平均45分・家事ゼロの夫が約10%
  • 妻の勤務時間が週30時間未満:夫の家事時間は平均28分・家事ゼロの夫が約25%

出典:労働政策研究・研修機構(2018)

ワーママとして家事と仕事を両立するためには、パパの家事参加を増やす工夫が必要です
家事を分担させるコツとして、以下の方法が挙げられます。

  • 言葉ではっきりと伝える:ママがストレスを感じていても、パパには分かっていない可能性がある
  • 家事の内容を書き出す:文字として視覚化すると、家事の多さにパパも気付く
  • 子供とパパの交流時間を増やす:「ママがいい!」と子供に言われて交代するのではなく、「パパがいい!」と子供が感じられるようにする

パパにも家事の得意・不得意があるため、まずはパパがルーティン化できる家事を任せましょう。
パパの家事参加をほめたり感謝したりして、パパの家事に対するモチベーションを高めることが成功の秘訣です。

食材宅配を頼む

家事を時短するために、食材宅配を利用するのもおすすめです。
ワーママは仕事後に子供のお迎えをしなければならず、買い出しの時間も十分に取れません。

疲れた体で長蛇のレジ待ちをするため、体も心も負担を感じてしまいます。
食材宅配を使えば買い出しの時間を減らせるため、家事の効率化が可能です。

また、食材宅配には以下のメリットもあります。

  • 余計なものを買わずに済む:おやつの衝動買いを減らせる、子供が買い物中にぐずらずに済む
  • 時短調理ができる食材がある:カット野菜や調味料がセットになっており、手間が省ける
  • 安全な食材を食べられる:無添加の野菜や旬の食材など多種多様

玄関前に留め置きできるサービスを活用すれば、宅配時間に不在にしても大丈夫です。
トイレットペーパーや紙おむつなど、かさばる日用品を宅配してくれるサービスもあります。

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家事代行を頼む

ワーママにとって負担の重い家事は、家事代行を活用すると効率化できます。
月に2~4回程度、定期的に利用すればルーティン化が可能です。

家事代行の活用例は以下の通りです。

  • 血夕飯の作り置き:2時間の家事代行で4日程度の作り置きを依頼できる
  • 水回りの掃除:2時間の家事代行でお風呂・洗面所・トイレをまとめて清掃
  • 年末の大掃除:レンジフードやエアコンなど、普段はあまり掃除しない場所を依頼

家事は人によって得意・不得意があるため、苦手な家事を家事代行に任せればストレス軽減にもつながります。
料金相場は2時間で6,000~9,000円が一般的です。

子供との時間が確保できるようになるため、ワーママから人気を集めています。

ワーママに関するよくある質問

ここからは、ワーママに関するよくある質問を紹介します。

Q1.ワーママは転職しにくいですか?

ワーママの転職は、希望に合う職場が探しにくいという問題があります。
日祝休み・残業なし・時短勤務OKの職場はなかなか見つからないため、転職活動が長期化しやすいです。

転職を検討する際は、現在の仕事を辞める前に転職活動を始めるのがおすすめです。
ワーママ転職をサポートする転職エージェントを活用して、効率よく転職活動を進めましょう。

Q2.子供の行事があるときはどうすればいい?

行事の日程が決まった段階で、すぐに有休申請をしてください。
数か月前から申請してお
けば、職場に迷惑をかけにくくなります。

発表会などの場合は、子供が発表する時間帯だけ仕事を抜けて参観するのもよいでしょう。
有休を取るのが難しい場合は、パパ・ママ交代で行事に参加するのも1つの手です。

Q3.ワーママに関する制度はある?

ワーママに関する主な制度は以下の通りです。

  • 短時間勤務制度:労働時間を1日原則6時間にする制度
  • 時間外労働の制限:月24時間、1年150時間まで
  • 子の看護休暇制度:就学前の子供が1人の場合は年に5日、2人以上の場合は10日まで

制度の詳細については、厚生労働省の公式ホームページをご確認ください。
参考:働きながらお母さんになるあなたへ|厚生労働省

【ワーママ必見】ワーママにおすすめのブログ

ワーママに人気があるのは「ワーママはる」のブログです。
2人の男の子のワンオペ育児に励んでおり、ワーママの悩みに応える発信を行っています。

ワーママブログはその他にもたくさんあります。
時短術が参考になるブログや、自分と同じ境遇のワーママブログなど、好みに合ったブログを見つけてください。
 

関連記事:ワーママにおすすめのワーママブログ7選を紹介|ワーママブログを見るメリット・学べることについて解説

ワーママはストレスを溜め込まないようにしよう!

家事・育児・仕事に大忙しのワーママは、どう頑張ってもストレスがたまってしまいます。
できるだけ負担を減らすためにも、さまざまな時短方法を活用するのがおすすめです。

ワーママの時間の作り方

  • 定時で帰る
  • 夫と家事を分担する
  • 食材宅配や家事代行を活用する

時間的なゆとりがないと、表情に疲れがにじみ出るものです。
子供と笑顔で向き合うためにも、上手に時間を使っていきましょう。

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