• 子育て

引っ込み思案な子供の特徴3選|意外な原因や克服方法は?将来に関わる引っ込み思案への接し方&NG対応も紹介

自分の意見を言い出せない子供の様子に、やきもきすることはありませんか?

人前で恥ずかしがる子供を見て、「うちの子は引っ込み思案で…」と心配になる保護者は多いでしょう。

子供が引っ込み思案になる原因は?
引っ込み思案を克服する方法はあるの?
引っ込み思案な子供への接し方が知りたい

このような声にお応えして、今回は引っ込み思案な子供の特徴や原因・克服方法についてお伝えします。

引っ込み思案な性格を叱りつけて直そうとするのは逆効果です。
子供のペースを見守りつつ、自発的な行動が起こしやすくなる環境を整えてあげましょう。

引っ込み思案な子供の特徴3選

 

まずは、引っ込み思案な性格について、主な特徴を紹介します。

子供に当てはまるかどうか、チェックしてみましょう。

  • 恥ずかしがるため行動が起こせない
  • 環境の変化が苦手
  • 自信がなく失敗を恐れる

恥ずかしがって行動ができない

引っ込み思案な子供は目立つような行動が苦手です。
注目を集めないように、自分からの積極的な発言や行動を避ける傾向にあります

授業中に挙手をするのは難しく、先生に指名されないように下を向いてしまうこともあるでしょう。

環境の変化が苦手

新しい環境や、初対面の人となじむのも得意ではありません。
人見知りが強く、初めて会った人の前では沈黙してしまいがちです。

仲の良い友達や、慣れている環境であれば自然に話せるため、「引っ込み思案な子だな」と思われることもあるでしょう。

自信がなく失敗を恐れる

自分に自信を持てず、過度に失敗を恐れるのも引っ込み思案な子供の特徴です。
ネガティブ思考が強く、自分から行動に移すのが苦手な傾向にあります。

「怒られたくない」「嫌われたくない」といった感情が先行し、新しい物事になかなかチャレンジできないこともあります。 

子供が引っ込み思案な原因は?

発達的行動遺伝学の専門家であるタリア・イーリー教授は、内向的な性格は3割が遺伝、残りが周囲の環境によるものだと説明しています。

また、遺伝と環境のどちらかだけではなく、両方が作用して内向性が発現すると指摘しています。
参考:「恥ずかしがりや」を科学する 社交が得意な人、苦手な人|BBCニュース

子供が内向的な性格になる環境として、考えられるのは以下のような状況です。

  • 幼少期の愛情不足
  • 否定されて育った
  • いじめを受けた経験がある

幼少期の愛情不足

幼少期に親から十分な愛情を受けられなかった子供は、内向的な性格になりやすいと考えられています。

文部科学省の調査によると、良好な親子関係を築けている子供は自立性が育まれやすく、友達に悩み事を相談できる傾向にあるようです。

 

子どもの情動(感情のうち,喜怒哀楽のように表情・動作に表れやすいもの)の発達の基盤として、乳幼児期において親子間の愛着形成が重要な役割を果たすことや、良好な家庭環境を築き保護者が子どもに肯定的に接することが、子どもの意欲を高めることが明らかとなっている。
引用:青少年の意欲をめぐる現状と課題|文部科学省

 

親からの愛情を受けずに育った子供は、ほめられる経験が少ないため「自分を認める」という機会を失っています
その結果、自己肯定感が低く、何に対しても自信を持てない子供に育ってしまうのです。 

否定されて育った

否定的な言葉を受けて育った子供は、消極的な思考になる可能性があります。
「そうか、自分はダメな人間なんだ」というネガティブな思い込みが生まれ、自発的に行動する意欲が生まれにくくなります。

  • 「また失敗したの?」「どうせ無理だと思っていた」などの否定的な言葉を受けて育った
  • 子供の行動に対して、何をするにも親が口を挟んでいた
  • 人前で笑われたり、ばかにされたりした経験がある

自分の言動を否定され続ければ、自発性はみるみる失われるでしょう
自分から行動を起こせなくなり、内向的で引っ込み思案な性格に成長してしまいます。

いじめ

過去に受けたいじめも、内向的な性格を形成する原因の1つです。
いじめによって防御本能が働き、積極的な行動を避けるようになった結果、他者に対して壁を作るようになってしまいます

  • 親や友達にどう思われるか心配
  • がっかりされたくない
  • 自分の言動で誰かを傷つけたくない 

いじめによって受けた心の傷は、なかなか消えるものではありません。
自分が傷つけられることを恐れ、自発的な行動を避けるようになります
参考:過去のいじめられた体験が青年期の友人関係に及ぼす影響|西九州大学

引っ込み思案な子供は将来どうなるの?

内向的な性格は改善する場合もあれば、拍車がかかるケースもあります。
引っ込み思案な性格のまま成長した場合、以下のような場面で悩みを感じるかもしれません。

  • 自分の意見を言うのが苦手
  • 人の頼みを断れず、負担を背負いやすい
  • 初めての事柄にチャレンジするのが苦手

自分からアクションを起こすのが苦手なまま成長すると、自分の真意を伝えられずに精神的負担を背負う可能性があります。

引っ込み思案は個性の1つであり、無理に直そうとする必要はありません。
ただ、自発的な行動が苦手という点は、社会において不利に働くおそれがあります。

自分の意見を持ち、自分から行動できるように、子供の頃から少しずつ意識づけていくのが望ましいです。

子供の引っ込み思案な性格の克服方法

自発的な行動への苦手意識を克服するためには、親が子供の周りの環境を整えてあげることが大切です。

積極性を育むための方法として、以下の3つが挙げられます

  • 習い事を始めてみる
  • 親子でコミュニケーションをたくさん取る
  • 小さな成功体験を積ませてあげる

習い事を始めてみる

新しく習い事を始めると、できることが増えて自分に自信を持つ機会に恵まれやすくなります。
「できた!」という成功体験は、子供の自己肯定感を高めるのに効果的です。

習い事を選ぶ際は、子供が自発的に取り組めるような、夢中になれる習い事を選ぶのが大切です。
子供のペースで取り組みやすい習い事として、以下の例が挙げられます。

  • 絵画・工作・プログラミング…自分のペースで作品を完成させる
  • ピアノ・書道…練習による上達を感じやすい
  • 水泳・体操…チーム制ではなく、個人の記録を伸ばすスポーツ

習い事教室を遠くから眺めてみて、子供が自分から「やってみたい」と興味を持つような習い事を探してあげてください。 

親子でコミュニケーションをたくさん取る

人との関わりが増えれば増えるほど、子供は自分からすすんで行動を起こしやすくなります。

まずは親子でのコミュニケーションを増やし、子供が自発的に意見を伝えられる場を増やしてあげましょう

  • 子供の言動を受け入れ、良いところをほめてあげる
  • 無理強いをせず、子供のタイミングに合わせる
  • 会話したり、外に出かけたりする機会を増やす

保護者が仕事や家事で忙しく、子供とのコミュニケーションが不足している可能性もあります。
ちょっとした日頃の会話からで良いので、子供の話を聞いてあげる時間をとるのも大切です。

返答を急かさず、子供が自分の意見をまとめるまで待ってあげてください。 

小さな成功体験を積ませてあげる

ちょっとした成功体験が、子供にとっては自信につながります。
お手伝いや遊びなど、何でも良いので成功体験を積ませてあげましょう。

「お片付けが上手になったね!」「明日の準備が早くなったね!」といった声掛けが、子供にとってはうれしいものです。

子供の良いところを見つけ、ほめてあげる機会を意識的に増やしてください
笑顔でゆっくりと、優しく声掛けすれば、子供の自己肯定感は少しずつ育まれていくでしょう。

参考:効果すごい?子供を伸ばす褒め方4選|褒め方のコツや良い褒め方の例

引っ込み思案な子供との接し方3選

ここからは、引っ込み思案な子供に接する際のポイントを紹介します。

  • 子供の意見を尊重する
  • 集団遊びは段階を踏む
  • 積極的にほめる

子供の意見を尊重する

親が口を出してばかりいると、引っ込み思案な子供は自分の考えが否定されることを恐れて意見を言えなくなってしまいます。

何気ない会話の中で、子供の意見をじっくりと聞いてあげてください。
なかなか返事が戻ってこなくても、急かしたりせずに子供の考えがまとまるまで待ってあげましょう。

  • 子供の返事をじっくり待ち、急かさない
  • 「意見を言っていいんだ」と子供が思える環境を整える
  • どんな意見でも受け入れてあげる

子供の意見を尊重する場が増えるほど、子供は「意見を聞いてもらえるんだ」という安心感を得られるようになります。

どんな意見でも、まずは否定せずに受け入れてあげてください。

集団遊びは「見る・近づく・遊ぶ」と段階を踏む

自分から他の子にアプローチするのが苦手な子供にとって、集団遊びにいきなり参加するのはハードルが高く感じるかもしれません。

まずは「他の子が遊んでいる様子を見る」という小さい目標からクリアしていきましょう。

  • 見る…子供が興味を持った集団遊びを眺める
  • 近づく…他の子たちと同じような遊びを近くで取り組む
  • 遊ぶ…同じ遊びが好きな子を1~2人見つけて一緒に遊ぶ

段階を踏んで、徐々にステップアップを目指すのがおすすめです。

子供に無理強いをするのは逆効果なので、子供が自分から他の子に関わろうとするタイミングをじっくりと待ちましょう

積極的に褒める

引っ込み思案の子供は自分の行動に自信がなく、さまざまな活動に対してネガティブに考えている可能性があります。子供に自信を持たせるためにも、親が積極的にほめてあげることが大切です。

  • 得意なことをほめる…「お絵かきが上手になったね」「難しい本を読めるようになったね」など
  • できるようになったことをほめる…「字を丁寧に書けるようになったね」「あいさつの声が前よりも大きくなったね」など
  • 日常的にできていることをほめる…「お片付けできてえらいね」「おかずを全部食べてくれるからうれしいな」など

ほめられる経験が増えれば子供の自己肯定感は高まり、少しずつ自分に自信を持てるようになります

日常生活のささいな場面の中から、子供の良いところを積極的に見つけてあげてください。

引っ込み思案な子供へのNG対応

親が子供を心配するあまり、つい行ってしまいがちなNG対応を紹介します。
子供が自信を失う原因となるため注意が必要です。

行動に口出しする

親が子供の行動に口出ししてばかりいると、子供は自分の考えに自信を持てなくなってしまいます。

最悪の場合、子供は自分で考えることをやめてしまい、自発的な行動ができなくなるおそれもあります

  • 子供の考えを尊重する
  • 返答を急かさず子供のタイミングを待つ
  • 間違った行動は一旦受け入れ、一緒に考える

危険を伴う行動など、子供が間違った判断をすることもあるでしょう。

子供の考えを受け入れつつ、改善策を一緒に考えてあげてください。

人と比べる

友達や兄弟など、他の誰かを引き合いに出して比較するのは避けましょう。
「○○さんはできるのに…」と比べるのは、
子供の自信を奪い、苦手意識を植え付ける行為です。

子供の個性を大切にして、良いところをほめて伸ばしてあげましょう。

なお、子供の「引っ込み思案」という性格も個性の1つであり、決して悪いことではありません
引っ込み思案は見方を変えれば「思慮深く考え、じっくりと判断できる」というとらえ方もできます。

保護者が無意識のうちに、「うちの子は他の子より引っ込み思案だから…」と比較している可能性がある点もおさえておきましょう。 

引っ込み思案な子供に関するよくある質問

ここからは、引っ込み思案な子供に関するよくある質問を紹介します。 

子供の引っ込み思案は発達障害が原因?

引っ込み思案はあくまでも性格の1つであり、必ずしも発達障害が原因というわけではありません。
子供が育ってきた環境や、これまでの経験の中で自己主張が苦手になった可能性もあります。

発達障害について不安に感じる場合は、市町村の相談窓口や医療機関に相談してみましょう。
子供との関わり方を見直すきっかけとして活用するのも手です。

参考: 相談する~適切な療育につなげるために~|政府広報オンライン 

子供の引っ込み思案は短所?

引っ込み思案は個性の1つであり、短所ではありません。引っ込み思案にマイナスイメージを持つのではなく、見方を変えてみるのがおすすめです。

  • 失敗しないように丁寧に取り組める
  • 目先の楽しみに飛びつかず、じっくり考えて行動に移せる
  • 周りに流されず、自分のペースで黙々と活動できる 

とらえ方次第で、「引っ込み思案」という個性は長所にも短所にもなります。
子供が何事に対しても前向きに取り組めるように、長所を見つけてほめてあげてください。
 

子供の引っ込み思案は治る!

引っ込み思案な子供が持つ「自発的な行動への苦手意識」を克服するには、親のサポートが不可欠です。

子供のペースを大切にしながら、積極性を育む必要があります。

引っ込み思案な子供への接し方

・子供の意見を尊重する
・成功体験を積ませてあげる
・積極的にほめる

子供の自己肯定感が高まるように、小さな成功体験をたくさん経験させてあげましょう。
たくさんほめて、子供が自信を持つきっかけを作ってあげてください。

 

CONTACT 掲載に関するお問い合わせ

まなびち公式SNS