初めてでもプロと一緒で安心!『親子カヤック体験』は子どもと力を合わせて水中散歩を満喫しよう
日常から少し離れて、子供と一緒に水辺の冒険へ出掛けてみませんか?今回ご紹介するのは、初心者でもコントロールしやすく気軽に楽しめる「カヤック」です。
とはいえ、親が未経験の場合だと子供と一緒に乗るのは不安ですよね。
そこでプロのインストラクターが引率する、初心者親子向けのスクールがあるのをご存知でしょうか。
実際に体験した親子に密着し、ツアー内容や親子のリアルな感想、子供の成長の変化など、詳しくご紹介します。
カヤック体験はこんな親子にオススメ!
- 水上散歩を楽しみたいト
- 手ぶらで気軽に楽しみたい
- 泳げない、水が少し苦手
- 親子で協力してゴールを目指したい
目次
カヤック体験に初チャレンジしてくれた親子のご紹介
今回、カヤック体験に参加してくれたのはこちらの親子。
実はお笑い芸人「バンビーノ」の藤田さんの奥様とご長男で、毎日笑顔が絶えない仲良しファミリー!
以前からカヤックに興味があったというママと息子くん。2人で新しいことに挑戦してみようと、思い切って参加を決意しました。
【ママ・藤田かおりさん】
2歳と5歳の男の子兄弟を育てるママ。幼少期ガールスカウトの経験がある生粋のアウトドア好き! ・Instagram @fujigirl44 |
【藤田家のお兄ちゃん】
図鑑が大好きで物知りな5歳の男の子。弟想いの優しいお兄ちゃんでママが大好き! |
体験スタート!服装や注意点を抑えて準備していこう
親子ともにカヤックは初体験。前日から楽しみな反面不安もあり、ドキドキだったそう!
カヤックは海・湖・川と選べる場所が豊富にあります。
藤田さん親子は最近磯遊びにハマっていることから、神奈川県の逗子・葉山エリアで海で体験できる「初心者向け葉山おさんぽツアー」をチョイス!
教えてくれたのは、葉山セーリングカレッジのインストラクター鈴木さんです。
葉山セーリングカレッジは、東京都心から約1時間の葉山エリアにあるクラブハウス。
カヤックやSUP、セーリングなどが楽しめ、初心者向けのスクールやツアーなどを定期的に開催。
清潔感あるシャワー付き更衣室にリゾート感溢れるお洒落な休憩室もあり、子連れに優しい施設です。
【葉山セーリングカレッジ】
〒240-0112 公式HP:https://sailco.com/ ・対象年齢:小学2年生以上(4歳以上2年生以下のお子様は大人が2名+お子様1名で参加可能) |
【カヤックインストラクター・鈴木一成さん】
カヤック歴20数年。小さな子供にもわかりやすく優しい口調で丁寧に教えてくれる鈴木さん。 |
カヤック体験時の服装
海水に濡れると身体が冷えるため、藤田さん親子が着用しているような、長袖+レギンスのラッシュガードや水着がオススメ。
肌寒い時はウェットスーツやウィンドブレーカーがあると良いでしょう。
葉山セーリングカレッジではウエアやシューズを持っていない方へ、レンタル(有料)を用意しています。
ライフジャケットはビジターでスクール参加の方に限り、無料で借りられます。
出典:https://sailco.com/pages/clothes
ちなみに、今回は磯遊びも体験するため、足元はつま先やかかとの出るサンダルはNG。
岩場を歩いても滑りにくく、足全体を覆うマリンシューズを用意しましょう。
カヤック体験時の持ち物
出典:https://sailco.com/pages/clothes
- ペットボトル1本程度の飲み物
- 帽子・ハットクリップ
- メガネやサングラスの方は落下防止ストラップ
- スマートフォン持ち込みの方は防水ケース
- 日焼け止め
- シャワー用バスタオル・着替え
- 濡れた衣類を入れるバッグ
息子の様子を写真に収めたかったので、スマホの防水ケースを持って行って正解でした。磯遊び用に軍手があると良かったかも!
【カヤックを楽しむための注意事項】
カヤックを安全に楽しむためにも、前日の過度な飲酒や睡眠不足には注意。
稀に船酔いを起こしてしまう子供や大人の方がいるので、酔い止め薬を用意しておくと安心です。
さっそく陸地でイメージトレーニング!カヤックの漕ぎ方を学びます
受付と着替えを済ませたら、目の前にある森戸海岸へGO!
お兄ちゃんは5歳なので、今回は親子で一緒に漕ぐ2人乗りのカヤックを選びました。
まずはビーチで準備運動、パドルの操作方法、乗り込む際の注意点などのレクチャーを受けます。
万が一カヤックがひっくり返ってしまった時の対処法なども指導してくれます。
不安なことがあればこの時にしっかり聞いておきましょう。
初めてなので何もわからず不安でしたが、体を使って漕ぐんですよ〜と漕ぎ方のコツなども教えてもらい安心しました。
息子にもわかりやすく教えていただき、息子が一生懸命聞いて真似している姿に早くも感動!
いざ出艇!はじめはパドリングに慣れる練習から
いざカヤックに乗り込み、ワクワクドキドキな出艇の瞬間!
お兄ちゃんは「うまく漕げるかな〜」と不安ながらもパドルをしっかりと握り、ママと息を合わせて漕ぎ始めました。
カヤックを漕ぐ時のポイントは?
前進の基本は、パドルの端についたブレード(水掻き)を水面斜め前から後方へ引き、これを左2回右2回と交互に行います。
2人乗りの場合は、お互い同じタイミングで漕ぐよう声を掛け合いましょう。
下を向くと酔いやすいので、なるべく海の先を見るようにすること。葉山の海や景色が存分に堪能できますよ!
目的地は1km先にある無人島!
その日の天気や波のコンディションに合わせてコースが決まります。
この日は曇り空ながらも風は穏やかだったため、1km先にある「名島」と呼ばれる赤い鳥居が目印の無人島を目指しました。
ただひたすら漕ぐのではなく、目的地があることで『ちゃんと前に進んでる!』と実感することができて漕ぎやすかったです。
インストラクターの鈴木さんも驚くほど、真剣にパドリングを続けるお兄ちゃん。
途中で「ママ、僕が漕ぐから大丈夫だよ」と、5歳とは思えないほど頼もしく男前な発言にママも取材班もびっくり!
自然に囲まれ、はじめてのカヤックを満喫
漕ぎ始めてから約20分。カヤックやSUPなどでしか来れない名島に到着!
やっと着いた!はじめてで難しかったし、疲れたけど、ママが後ろから声をかけてくれたから頑張りました。
親子ともに達成感と疲労感でいっぱいな様子。
ここから無人島でもある名島を散策していくのですが、その前に休憩をとっておきましょう。
持参した飲み物やお菓子でエネルギーチャージ!さっきまで疲れた様子の2人でしたが、再び笑顔が戻ってきました。
色んな生き物に出会える無人島・名島
早速何かを発見したお兄ちゃん!「ママ見て!これは何?図鑑で見たことあるかも!」
「ウニも見つけたよ!触ると痛いけど、気をつけながら先の方を持てば大丈夫。」
「カニの赤ちゃん!とっても小さくて可愛いね。」
「ヤドカリは気に入った貝に引っ越しするってママが教えてくれたよ!」
普段から生き物図鑑を読んでいるお兄ちゃんは、本物に出会えて大興奮!
楽しくて夢中になっているお兄ちゃんを、ママがしっかり撮影していきます。
岩場は大変滑りやすいので注意が必要。散策する際は子供としっかり手をつなぎ、一歩一歩慎重に進みましょう。
帰路で親子が気付いたこと
1時間ほど無人島を満喫したら再びカヤックに乗って帰ります。
往路に比べて波の抵抗が強く、なかなか進みづらい帰路。
もう一踏ん張り必要なところですが、ここでお兄ちゃんの手がピタリと止まってしまいます。
帰りは正直しんどかったです…。息子も疲れて途中で漕ぐのをやめてしまい、小さいながらも息子の協力が重要だったんだな~と改めて気付きました!
もう帰るのかと悲しくなりました。帰りたくないから漕ぐのが嫌でした!
お兄ちゃんは疲れたというより、もっと磯遊びやカヤックを楽しみたかった様子。
でも、このままでは時間内に到着するのが難しそうです。
万が一の時こそインストラクターが助けてくれるから安心
親子の様子を見て、すぐにロープをつけて牽引を始めた鈴木さん。
これにはママも一安心で、手が止まっていたお兄ちゃんも少しずつ動かし始めました。
ゴールまであともう少しです!
ラストスパートではロープを外し、無事に笑顔で着艇した藤田さん親子。
お疲れ様でした!このままクラブハウスへ戻り、シャワーを浴びて着替えたら体験終了です。
親子二人三脚で楽しんだカヤック体験
カヤック体験終了後、藤田さん親子に今回の感想を伺いました。
はじまる前までは水が苦手な息子が怖がらないか心配でした。
でもこんなにも沖に出れたことで達成感を味わい、自信が付いたみたい!
帰宅後もずっと、カヤックが楽しかったこと、磯遊びもできて嬉しかったことなど、いつも以上にたくさん話を聞かせてくれました。
楽しかったな、またやりたいな!と思いました!
その後、水が苦手だったお兄ちゃんはすっかり水遊びが大好きになったそう!
陸地から飛び出し、自分の力で海を渡った経験が自信へと繋がり、大きな成長を見ることができました。
マリンスポーツの中でもカヤックは船に近く安心感もあるので、水が苦手というお子様でも乗りやすいアクティビティです。
親子だけでは不安で踏み出しにくいことも、インストラクターという心強い存在のおかげで貴重な経験を積むことができます。
ぜひ、子供と一緒に挑戦してみてはいかがでしょうか。
取材・文/内舘綾子
写真/長野竜成