子供の野外活動について徹底解説|その効果と、野外活動での注意点や服装について。
外遊びできる場所の減少にともない、野外活動に関心を寄せる親御さんは多くおられます。
お子さんの健康面を考えると、たまには全身を使った外遊びに挑戦させてあげたいですよね。
- 「野外活動をするメリットはあるの?」
- 「小学生におすすめの体験施設は?」
- 「野外活動の注意点が知りたい」
このような悩みにお応えして、今回は小学生の野外活動やおすすめの体験施設をご紹介します。
子供を成長させるには、自然の中でさまざまな感動体験を経験させることが大切です。
大自然とふれ合える機会を設け、豊かな心を育みましょう。
目次
野外活動とは?
野外活動は、自然の中で行われる自然体験活動を指しています。
五感をフル活用してのびのびと活動することで、心身の健やかな成長が促されます。
- 自然を大切にする心
- 自主性
- 協調性
- 想像力
- 忍耐力
自然の中でたくさんの発見をしたり、試行錯誤したりする体験によって、主体性や問題解決能力も養われるでしょう。
参考:青少年の野外教育の振興に関する調査研究者会議|文部科学省
野外活動の具体的な例や内容は?
子供の好奇心を刺激できる野外活動はたくさんあります。
- キャンプ
- カヌー
- カヤック
- 水泳
- サイクリング
- スキー
- スノーボード
- スケート
- ハイキング
- 登山
- 動植物の観察
- 星の観察
都会から急速に自然が失われ、子供が自然にふれる機会は減っています。
野外活動ができる場所を利用して、全身を動かしながら感動体験できる機会を作ってあげましょう。
野外活動の意味と必要性
変化の激しい現代社会を生き抜くために、野外活動を通じて「生きる力」を育むことが重要だと考えられています。
参考:青少年の野外教育の振興に関する調査研究者会議|文部科学省
野外活動によって期待できる効果
- 感性や知的好奇心が育まれる
- 自然を理解し、環境問題への意識が高まる
- 創造性やものを大切にする心が培われる
- 心身のリフレッシュ
- 健康や体力の維持増進
自然を活用した学びは教育効果が高く、学校教育の中でも自然体験活動が重要視されています。
自然の美しさや雄大さを感じながら、社会を生き抜くための基礎的な能力を伸ばせるのが野外活動の魅力です。
関連記事:自然体験プログラムとは?メリットや子供の夏休みにもおすすめの理由を解説
野外活動をするメリット
ここからは、野外活動で得られるメリットをご紹介します。
- コミュニケーション能力が身に付く
- 考える力がつく
- 感謝の心を育める
コミュニケーション能力が身に付く
画像引用:子供たちの未来を育む豊かな体験活動の充実|文部科学省
文部科学省の調査では、自然体験を多く経験した子供は、大人になってから人間関係能力が高い傾向にあるというデータが出ています。
炊事やテント張りなど、野外活動では役割分担が必要な活動が多いです。
みんなで協力するため自然と会話が増えるので、協調性やコミュニケーション能力が磨かれます。
また、兄弟や友達とともに、さまざまな感動体験ができるのも野外活動の魅力です。
- 兄弟や友達と一緒に水遊びする
- 協力して火を起こし、おいしいキャンプご飯を食べる
- 夜空いっぱいの星をみんなでのんびり眺める
魅力的な自然体験によって子供同士が打ち解け合い、思いやりの心をもってふれ合えるようになるでしょう。
考える力がつく
野外活動では自分なりに試行錯誤して取り組む機会が多いため、考える力が身に付きます。
今まで経験したことのない活動に数多くチャレンジでき、子供の問題解決能力も高まるでしょう。
- カヤックで真っすぐ進むにはどうやって漕ぐとよいのか
- バーベキューの片付けはどのように役割分担すればスムーズか
- 友達のケンカ、トラブルをどう解決するか
野外活動ならではのさまざまな課題にぶつかりつつ、問題を解決していくことで子供は成長します。
子供の考えを尊重し、子供自身が次の行動を決めるのが望ましいです。
また、野外活動は子供の好奇心を刺激し、学習意欲を向上させます。
自分から進んで取り組もうとする積極性・主体性が養われるのも野外活動の魅力です。
感謝の心を育める
野外活動はみんなで力を合わせて取り組む活動が多く、兄弟や友達と助け合う機会が増えます。
互いの存在価値に気付き、感謝の心が自然と育まれます。
野外活動は普段よりも開放的な気分になりやすく、「ありがとう!」の言葉を伝えやすい環境です。
感謝の気持ちを言葉や態度で示しやすくなり、他者に思いを伝えることの大切さに気付けます。
相手から感謝される機会も増えるため、自己肯定感も高まるでしょう。
また、食事や寝泊まりの準備を自分で行うことで、「家では親や家族にたくさん助けられている」と気付くきっかけになります。
家族への感謝の気持ちが育まれるとともに、自立心の発達が期待できるのもうれしいですね。
野外活動をするデメリット
数多くのメリットがある野外活動ですが、一方で気になるデメリットも存在します。
- 怪我をする可能性がある
- 天候に左右されやすい
怪我をする可能性がある
野外活動には思わぬケガがつきものです。
もしもの時に備えて、予防方法や対処法を事前にチェックしましょう。
事前のケガ対策
- 親子で野外活動について話し合い、知識を高めておく
- 前日に睡眠をしっかりとり、万全の体調で行う
- 虫よけスプレーをする
野外活動中の対策
- 長そでを着て、ケガや虫さされを防ぐ
- 体調が悪いときに無理をしない
- 困ったことがあれば親や大人に相談する
ケガをした時は
- 親や大人に見てもらう・救急箱を借りる
- ちょっとしたすり傷でも、一旦活動をやめて手当てをする
- やけどをしたらすぐに冷やす
事前にケガの発生を想定しておけば、落ち着いて対処しやすくなります。
天候に左右されやすい
野外活動は自然の中で行う活動のため、どうしても天候に左右されがちです。
台風などの悪天候では厳しいですが、多少の雨なら準備次第で乗り切れるでしょう。
- 雨天の対策…レインコートや折りたたみ傘を持参する
- 暑さ対策…水分補給を心掛ける、必ず帽子をかぶる
- 寒さ対策…防寒着や防寒グッズを持参する
なお、雨天は活動が制限されますが、暑さがやわらぎやすい・キャンプ場が空いているといった側面もあります。
野外活動施設の選び方
野外活動施設を選ぶポイントは以下の3つです。
- 1年を通してキャンプができるか
- 子供の興味がわく活動を体験できるか
- 実績があるか
季節に合わせた野外活動ができれば、環境意識や自然認識力が高まります。
自然を大切にする心が養われ、感受性や探究心も磨かれます。
また、子供が主体的に活動できるかどうかも重要です。
目を輝かせて取り組める活動は、子供の記憶に強く刻まれるでしょう。
実績のある野外活動施設を利用すれば、安心感の高い活動が可能です。
ノウハウが豊富なので、どのような状況にも臨機応変に対応してもらえます。
小学生が野外活動するときの注意点
野外活動の際の注意点として、以下の3つが挙げられます。
- ケガをしない
- 体調管理に気をつける
- ルールを守る
普段とは異なる開放的な場所で過ごしているため、子供はどうしても注意力が散漫になりがちです。
野外活動で何に気をつけるべきか、出発前に親子で話し合っておくのがおすすめです。
ケガ防止について
- 火を扱う際は軍手をする
- 炊事場でよそ見をしない
- 長そで・長ズボンでケガを防ぐ
体調管理について
- 水分補給を常に心掛ける
- 外遊びの際は帽子をかぶって熱中症を防ぐ
- 水遊びで震えを感じたら、すぐに水から上がる
ルールについて
- ゴミは持ち帰る
- 炊事場で走り回らない
- 保護者や大人の指示を守る
事前に野外活動での注意点を確認し、安全を心掛けながら多くの学びを得られるようにしましょう。
野外活動に最適な服装
動きやすく、安全性の高い服装が野外活動には適しています。
- 長そで・長ズボン
- はき慣れた靴
- 帽子
夏でも長そで・長ズボンは必須です。
転倒時の衝撃をやわらげ、虫さされや火起こし中のやけどを防ぎやすくなります。
野外では朝晩に急に冷え込むこともあるので、体温管理の役割も果たします。
普段以上に歩き回るため、はき慣れた靴をはいていくのがおすすめです。
帽子は熱中症対策として必須のアイテムで、寒い時期には冷気から体を守ってくれます。
急な雨に備えて、レインコートなどの雨具も持参しましょう。
火起こしに欠かせない軍手は、化学繊維だと溶けてやけどをする恐れがあります。
綿100%で、サイズの合った軍手を用意しましょう。
まとめ-子供のころにたくさん野外活動をしましょう!
自然の中で全身を動かす体験は、子供の健やかな成長を促すために欠かせない活動です。
野外活動のメリット
- コミュニケーション能力が身に付く
- 考える力がつく
- 感謝の心を育める
最近では、youtubeの動画でも、キャンプ動画や、アクティビティの体験動画が多く配信されています。
動画を見れば、擬似的に体験ができますが、現地でしかできない数々の自然活動は、お子さんにとってかけがえのない思い出になるはずです。
たくさんの野外活動によって、お子さんを心身ともに大きく成長させてあげましょう。