子供の時からお金の教育はすべき?いつから?子供におすすめの金融教育方法を大公開!
お金の勉強は、子供の頃から積極的に取り入れていくことが大切です。
早めに知識を得ておけば、大人になってからの金銭トラブルや失敗を防げます。
文部科学省の「文部科学省における金融経済教育の取組について」によると、小学校の幼い時期から金融や消費者教育に関する事柄を実施していることがわかりました。
参照:文部科学省-「文部科学省における金融経済教育の取組について」
金融知識に関する取り組みを国で行うほど、お金に関する知識・勉強はとても重要になっています。
そこで今回の記事では、お金の教育の必要性やポイント等を徹底解説します。
本記事内では、子供でも読めるお金の教育におすすめの本情報も掲載しているのでご覧ください。
目次
お金の教育を受けずに育ったらどうなる?
お金の教育を受けずに育つと、大人になって次のような状況に陥る恐れがあります。
下記は、一例です。
- お金管理ができず貯金が貯まらない
- 欲求が我慢できずお金をある分だけ使ってしまう
- 毎月予算オーバーで赤字続き
- 無駄遣いをして後悔することが多い
とくに大人になると、自由に使えるお金が子供の頃より増えます。
子供が大人になったとき、お金の管理に失敗しないように今のうちから少しずつ教育をさせることが大切です。
ただ、親のなかには、自分たちがお金の教育を受けていないため、子供に教えられるのか不安に感じる方もいます。
本記事内では、年代別のお金の教育方法についても解説しているのでぜひ参考にしてください。
子供の頃からお金の教育が必要な理由3つ
今回は、子供の頃からお金の教育が必要な3つの理由をご紹介します。
- 自分の欲求をコントロールするため
- 将来お金の使い方を失敗しないため
- 楽しい人生を送るため
各理由の詳細をまとめました。
自分の欲求をコントロールするため
世の中には、数え切れないほど多くの誘惑が存在します。
自分の欲求を全て叶えようとすると、いくらお金があっても足りません。
自分自身の欲求・欲望を上手にコントロールする力を身に着けるためには、子供の頃からお金の教育をさせることが大切です。
お金の勉強をすれば、少しずつ自分の欲求・欲望をコントロールする力が身についていきます。
欲求のコントロールは、大人になったときの金銭的トラブル(多額の借金や無理なローン等)回避にもつながる重要な事柄です。
将来お金の使い方を失敗しないため
子供のときは、両親が物を買ってくれる・お金を渡してくれる等のお金の管理をしてくれます。
そのため、自分でお金の管理をする機会がとても少ないです。
ただ、大人になると働いた分のお給料が入り自分自身で全てを管理しなくてはなりません。
大人になってから初めてお金の管理をした場合、今までの経験値が全く無いため使い方に失敗する可能性があります。
無駄遣いや余計なトラブル等を避けるためにも、子供のうちからお金の勉強をして少しずつ身に着けていくことが大切です。
楽しい人生を送るため
・自分の欲求・欲望をコントロールする
・将来お金の使い方を失敗しないため
どちらも大人になり今後楽しい人生を送る上でとても重要な要素です。
お金の教育をすることは、子供自身の今後・将来にも大きな影響を与えます。
お金は生活を送る上で決して欠かせない存在ですが、時に大きなトラブルや事件の原因にもなってしまう存在です。
より良い人生を送るために、幼い時期からお金の教育・勉強を進めて正しい知識を身に付けましょう。
子供へのお金の教育で気を付けるポイント5つ
今回は、子供へのお金の教育で気を付けるべき5つのポイントをご紹介します。
- 親がお金・お仕事の話をする
- 成長に合わせたお金の教育をする
- お小遣いの管理は子供自身でする
- お金が足りなくても追加をしない
- 使い方に口出しをしない
各ポイントの詳細をまとめました。
気を付けるべきポイントを事前に把握すれば、子供へのお金の教育をより質の高いものにできます。
親がお金・お仕事の話をする
子供に対し、お金やお仕事に関するお話をしてください。
子供の1番近くにいる人物からのリアルな実体験は、他のどの方法よりも1番説得力があります。
ただ、親御さんのなかにはお金の話をすることに抵抗を持たれる方は多いです。
実際、お金の話をした経験がないご家庭もありますが、あえて避けることは子供自身や将来に対しマイナスな影響を与える可能性もあります。
親は、子供に対しお金・仕事に関する話を少しずつしていくことが大切です。
成長に合わせたお金の教育をする
じつは、お金の教育・勉強方法は年代によって異なります。
各年代別や子供一人ひとりの成長に合わせた正しい勉強のやり方を取り入れることが大切です。
例えば小学生の場合、いきなり難しいお金の本を渡してもすぐ理解することはできません。
継続も困難で、勉強に対しマイナスなイメージをもつ恐れもあります。
まずは、始めやすい絵本やゲーム形式で学べるものを取り入れてください。
一方、高校生なら小学生時代よりも少しレベルを上げて書籍や両親から直接話を聞くのをおすすめします。
それぞれにあったお金の教育方法を行って、確実に知識をつけていくことが大切です。
お小遣いの管理は子供自身でする
お金の教育をするなら、まず取り組みやすいのが「お小遣い」です。
月に一定額を渡すことで、自分で金額内でやりくりをする経験ができます。
幼い時期からお金の管理する経験をつめるのも大きなメリットです。
ただ、全ての管理を任せてしまうのはおすすめしません。
月に1回程度親子でお小遣い帳をチェックして、課題や子供の悩み等を話し合う時間をもつことが大切です。
関連記事:子供にお手伝い表のお小遣い制度はどう?報酬制のお手伝いの種類や効果を解説
お金が足りなくても追加をしない
お金の管理に不慣れな時期では、つい使い過ぎてしまって予算オーバーになることもあります。
この時、甘やかしてお金を追加してしまうのは必ず避けてください。
1度お金を追加すると、また同じ状況になった際親からの助けを求めてしまいます。
子供にとっては、失敗も成功も良い経験になります。
甘やかすことなく、まずは見守ってあげることが大切です。
使い方に口出しをしない
お金の使い方に関して、口出しをするのは避けてください。
人それぞれ好みがあるように、子供によってもお金を使いたい事柄や機会は異なります。
トラブルに繋がりそうな使い方以外は、基本口出しをしないよう心掛けることが重要です。
あくまでもお金の使い方は子供に任せた上で、さまざまな経験を通して子供自身が直接学んでいく機会を作ってあげてください。
参考:子供の自立のために必要なこととは?NGな行動・心がけたいポイントを紹介!
子供でも読めるお金の本3選
今回は、子供でも読みやすいお金の本を3冊ご紹介します。
- 池上彰のはじめてのお金の教科書
- 学校では教えてくれない大切なこと3 お金のこと
- 10歳から知っておきたいお金の心得
各本のおすすめポイント等をまとめました。
池上彰のはじめてのお金の教科書【PR】
絵と文章両方でわかりやすく説明されているため、初めてお金の勉強する子供も大人(親)にもわかりやすいです。
重要な文章は赤文字になっていて、パッと見て理解しやすい作りになっています。
また、本書では銀行の役割やお金の関するニュース等も掲載されていました。
幅広い知識を身につけたい方やまずは基本的な部分から勉強したい方にとくにおすすめです。
学校では教えてくれない大切なこと3 お金のこと【PR】
本書では、お金の仕組みや流れからクレジットカードの使い方等、幅広い事柄をストーリーで読み進められます。
絵が豊富に使われているため、本にあまり触れたことがない方やすぐに飽きてしまう方にも読みやすくおすすめです。
また、本書は「学校では教えてくれない大切なこと」シリーズのなかの1冊です。
本シリーズは累計発行部数100万部を突破していて、高い人気があります。
ほかにも、ネットのルールや時間の使い方、整理整頓、友だち関係等さまざまな事柄をテーマにしているので、他書籍と合わせてチェックするのもおすすめです。
10歳から知っておきたいお金の心得【PR】
子供から大人まで勉強になる1冊であり、今後成長していくなかで何度も見返せる1冊です。
投資から税金、社会保障等細かな部分の知識も身につけられます。
また、本書ではお小遣いを通してお金を計画的に使う方法も掲載されていました。
これからお小遣い制をスタートさせるご家庭やお小遣い手帳をつけたい子供にもとてもおすすめです。
年代別お金の教育方法
子供にお金の教育をする際は、年代も考慮した上で正しい方法を行うことが重要です。
今回は、下記の年代別にお金の教育方法をご紹介します。
- 幼稚園児
- 小学生
- 中学生
- 高校生
おすすめの講座や無料教材に関する情報も掲載しました。
幼稚園児のお金の教育法
まずは、国がおすすめする簡単で始めやすい無料教材等を利用してください。
専用の教材や本を購入する前に、まずはお金自体に興味・関心を少しずつ持ってもらうことが大切です。
国がおすすめする無料教材のなかには、ゲーム形式でお金の勉強ができるものもありました。
今話題の「うんこドリル」もあって、その種類はさまざまです。
子供が興味がある教材を選んで、楽しみながら学ぶ環境を作るのが重要です。
https://www.fsa.go.jp/teach/shougakusei.html
小学生のお金の教育法
小学生の場合、国がおすすめしている無料教材・サービスを利用することをおすすめします。
幼い時期からお金の勉強をするのは大切ですが、難しい教材や本を十分理解するのは簡単ではありません。
お金の教育に対し抵抗を持たれないように、挑戦しやすいものから少しずつ始めてください。
また、本記事内で紹介した3冊のなかから読みやすい1冊を選ぶ方法のも1つの方法です。
まずは、絵本・ストーリー形式の読み進めやすい1冊を選びます。
初めは、親子で読み進めながら少しずつお金の勉強を進めるのがおすすめです。
中学生のお金の教育法
国が提供している中学生・高校生向けの教材を利用するのがおすすめです。
教材のなかには、動画もあってわかりやすく初めてでも挑戦しやすい内容に作られています。
本を読むのが苦手な方は、動画を利用すると便利です。
国がおすすめしている無料教材や動画、サービスは小学生から社会人まで幅広く対応しています。
簡単なところからスタートしたい方には、幼稚園や小学生等少しハードルを下げて勉強するのも1つの方法です。
https://www.fsa.go.jp/teach/chuukousei.html
高校生のお金の教育法
アルバイトを初めて自分でお金を稼ぐ方も多い高校生には、大人(両親)からお金の話を積極的にすることをおすすめします。
まずは、両親からお金やお仕事のことを話して、互いに会話する時間を設けることが大切です。
また、お金に関する書籍からさまざまな情報を得る方法もあります。
お金に関するさまざまな知識・情報を得たい方や本を読むのが好きな方にはとくにおすすめです。
いつからお金の教育を始めるべきか
子供へのお金の教育は、なるべく早い時期から始めてください。
幼い時期から始めれば、早い段階でお金について考える力を養えます。
子供の頃から、お金教育を通してさまざまな経験・体験をさせてあげることが大切です。
また、子供の頃の金銭感覚は大人になってからも大きく影響します。
お小遣いやお金に関する話など、まずは子供も大人も進めやすい事柄から少しずつスタートしていくのがおすすめです。
お金の教育にはいくらかかる
お金の教育にかかる費用は、本や教材費程度です。大金をかけなくても、誰でも気軽にお金の教育を取り入れられます。
子供の年代や成長に合わせてお金をかけた教育方法(本や専用教材等)を取り入れていくのがおすすめです。
また、無料の教材やサービスを利用する方法もあります。
費用を一切かけずにお金の勉強をすることも可能です。
まとめ-お金の教育は今から始めましょう!
子供へのお金の教育は、今すぐに始めることをおすすめします。
現在は、本や無料教材など学ぶ手段が豊富なので、子供にあう方法が見つかりやすいです。
子供はあっという間に成長して大人になっていきます。
小・中・高校と進学しさまざまな事柄に興味・関心をもつ中で、お金の勉強をする時間が確保できない可能性は高いです。
先延ばしにするのではなく、年齢が若いうちからお金の勉強を取り入れてください。
また、子供にお金の勉強をさせることは大人(親)自身の意識改革にも繋がっていきます。
親子でお金の教養を身に着けていくのも、1つの方法です。