家族で楽しめる藍染体験に挑戦してきました!|秩父多摩甲斐国立公園特集

今回、青梅市にある藍染工房で、染め物の体験をしてきました。

藍染は、「藍」と呼ばれる植物染料を用いた染色技法の総称で、日本人の生活にも深く根付いてきた染物です。

「青は藍より出でて藍より青し」なんてことわざにもある通り、藍染を用いて染められた布は、特徴的な色を持ちます。

化学染料が主流になった現代においても、その藍色には褪せない魅力が!

今回は、そんな藍染を、100%天然の素材を使って続けている、青梅市にある『壺草苑(こうそうえん)』さんで体験してきました!

藍染体験をする壺草苑へは青梅駅から徒歩で

『壺草苑』へは、JR青梅線の青梅駅から歩いて25分ほど。

タクシーに乗れば、ワンメーター、5分ほどで到着します。

青梅駅には映画の看板が!?実は、青梅は映画看板の街としても有名で、町中に古き良き昭和のレトロ感漂う、映画看板がたくさん掲げられているのです。

壺草苑までは少し遠いですが、昭和感を楽しみつつ歩いてみるのもおすすめです!

青梅駅は、国立公園の目と鼻の先?

実は青梅駅から数駅進めば、秩父多摩甲斐国立公園になります。

国立公園では、自然を肌で感じることのできる雄大な森、山、沢があり、家族でアクティビティを体験するには最高の環境です。

それだけではなく、今回お邪魔する『壺草苑』のような伝統的なものづくりを体験できるのも、秩父多摩甲斐国立公園周辺地域の魅力とも言えます。

そうこうしているうちに、壺草苑に到着!

エプロンや手袋など、必要なものは貸してもらえるので、体験時に必要な持ち物は特にはありませんが、藍が飛ぶ可能性がある汚れても大丈夫な服を着ていくのがおすすめです。

ちなみに私は、間違えて白のズボンを履いていってしまい、綺麗な藍色斑点ができてしまいました。

また、染める時にはしゃがんだ姿勢をとることも多いので、動きやすい格好で行くと良いでしょう。

藍染体験スタート!

受付を済ませたら、体験スタートです。

壺草苑での藍染体験では、ハンカチやバンダナを染めるお手軽コースと、綿のストールやTシャツを染めるじっくりコースが用意されています。

今回はバンダナを染めるお手軽コースを体験しました。

ちなみに、綿や麻などの植物繊維のものなら、持ち込んで体験することも可能です。

まずは、染める布を、糸や紐、輪ゴムなどで結び付けていきます。

これは、藍染に模様をつけるための「絞り」と呼ばれる作業。
うまく結べば、丸い模様やギザギザ模様など、自分好みの模様に染めることができます。

こんな模様が作りたい!とイメージを伝えれば、どのように縛ればよいのか教えてもらえるので、どんどん質問してみましょう。

どこを結んだらどんな形になるのか、完成形を想像するのが難しい…!

今回は、輪ゴムと割り箸とビニール紐を使って、丸模様とギザギザ模様を付けてみました。

体験施設 藍染工房 壺草苑(こうそうえん)
住所 東京都青梅市長渕8-200
Google Maps
アクセス 【青梅駅から】
・徒歩:25分/タクシー:5分
・バス(青20・青21系統)上長渕下車:5分+徒歩:5分【お車でお越しの方】
首都圏中央連絡自動車道 日の出IC出口から約20分
定休日 火曜日
営業時間 10:00〜18:00
TEL 0428-24-8121
公式HP https://kosoen.com/
SNS https://www.instagram.com/kosoen_studio/

染め作業は意外とシンプル

「絞り」の作業が終わったら、エプロンとゴム手袋を付けて、早速染める作業に移ります。

実は、壺草苑の藍液は化学薬品を全く使っていないので、藍液が手についても安心!職人さんたちは手袋を付けずに、素手で藍染を行なっていました。

ですが私たちは、手が藍色に染まってしまうと大変なので、しっかり手袋を付けましょう。

藍染の手順は、とってもシンプル!

絞り作業を終えた布を、染料の中に1分程度浸したら、水気を絞って空気にさらす。

この行程を3回〜5回、繰り返すのです。空気に触れさせるのは、酸化発色を促すため。

この行程を何回繰り返すかで、染め上がりの色の濃さが変わってきます。

確かに、繰り返す度に変わっていく色。
単純なだけに面白く、とっても集中してしまいました。

思い通りの色になり染めあげたら、今度は水道水で余分な染料を洗い流して、染める工程は完了!

1時間ほどの工程でしたが、夢中になって手を動かしていたらあっという間に終わってしまいました。

天然の藍染にこだわる訳とは?

 

物干し竿で干している間に、藍染についてのお話を聞かせてもらえます。

壺草苑で使っている藍染の原料は、蓼藍(たであい)という植物の葉を乾燥させ、発酵させたものであること。

毎年、発酵させたものを徳島から届けてもらっていること。

近年は、化学薬品を使って短い時間で染め上げたものも増えているけれど、壺草苑では、昔ながらの天然の藍染を続けていること。

 

壺草苑で使い終わった藍液は、薬品を使っていないからこそ、畑の肥料などとして使い直すことができること。

なんてことを写真を見せてもらいながら、教えてもらいました。

青梅駅のまわりをぶらり

体験後は、青梅駅に戻って街中をぶらり。

青梅は最近、「西ノ猫町」として、町おこしに取り組んでいるのだとか。

「にゃにゃまがり」と呼ばれる路地には、至るところに猫の置物が隠れていて、冒険気分で盛り上がること、間違いなし!

猫が描かれた映画看板も、街中にはたくさんあるので、藍染体験の後は、映画看板巡りをするのもおすすめです。

自分の手で染めた自分にしか出せない色のハンカチは、宝物になることでしょう。

ものが作られるところを見ることが少なくなっている今、自分の手で、五感を総動員しつつ物作りを体験できる壺草苑での藍染体験は、貴重な経験になること間違いなし!

ぜひ、お子様と一緒に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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