【学校休みたい】学校を休む理由一覧|新型コロナは欠席扱いにならない?電話は親に任せよう!精神的にきつい場合は?
学校生活を送る上で、「今日は学校を休みたい」と考える日はないでしょうか。
学校を休む理由はさまざまですが、一般的に仮病は良しとされていません。
しかし、熱はなくとも身体に不調を感じる場合や、精神的にきついこともありますよね。
今回は、休むことに罪悪感を抱きながら学校に通った筆者が、無理をしないで欲しいという願いを込めて執筆しました。
休みたいなら、無理は禁物です。
学校を休む理由や新型コロナウイルスに感染した場合の対応、精神的につらいときについて解説します。参考にしてみてください。
目次
体調が悪かったら休みましょう!
体調が悪いときは、無理に登校せず思い切って休みましょう。「微熱で学校を休むなんて怒られる」そんなことはありません。
今は少し体調が悪いだけでも、無理をすると悪化する可能性もあります。体調が悪いのは、身体からのSOSです。無視せずゆっくり休みましょう。
特に、最近は新型コロナウイルスの感染拡大によって、体調不良は軽視できないものになっています。無症状や軽症の人も多数いるので、心配な場合は親に相談しましょう。
ちなみに、文部科学省が「義務教育段階における登校の取扱いに関するフローチャート」を公開していますので、参考にしてみてください。
参考:文部科学省
本当に体調が悪いなら、病院にも行きましょう。原因を特定し、薬をもらって安静にしておくことが大切です。
学校を休む理由一覧
学校を休む理由はさまざまです。体調が悪い、家の事情があって休みたいなど、親や学校に伝えづらい事柄もあるでしょう。そこで、下記では次のように分類し、それぞれ解説します。
- 病気編
- 家庭の事情編
- 欠席扱いにならない休み
どのような理由があるのか?どの程度なら休むべきなのか?を詳しくご紹介します。参考にしてみてください。
病気編
病気で学校を休みたいという場合には、主に次のような症状が挙げられます。
病気 |
症状 |
頭痛 |
頭がキリキリと痛む、重たく感じる、鈍い痛みがある |
腹痛 |
お腹が張っていて苦しい、鈍いまたは締め付けられるような痛み |
下痢 |
便意が頻繁にある、お腹が緩く便が柔らかい |
嘔吐 |
トイレなどで吐いてしまった、胃がむかむかして吐き気がある |
発熱 |
普段よりも体温が高い |
上記の例は一部ですが、このような症状を経験したことがある人は多いでしょう。さらに、各症状にも程度や感じ方に個人差があります。
頭痛の場合は、片頭痛や気候の変化によるもの、肩こりや疲れからくる症状などさまざまです。我慢できることもあれば、痛みがひどい・気になるなどで勉強に集中できないこともあります。
また、腹痛にも食べ過ぎや便秘など千差万別です。中でも生理痛は、親や学校に伝えるのが恥ずかしいという悩みもあるでしょう。つらい場合はまず親に相談し、学校を休んでもよいのです。
下痢や嘔吐には注意しましょう。原因にもよりますが、感染症の疑いがあります。下痢・嘔吐は症状がわかりやすいので、すぐに親に相談しましょう。学校を休んでも全く問題ありません。
病気の中で、最もわかりやすい症状は発熱です。日本では、感染症法の届け出基準に37.5℃以上の状態が発熱とされています。1993年に湘南短期大学で827人を対象として行われた調査では、平均36.67°Cという結果が出ています。37.5℃を発熱状態と指すのは間違っていないでしょう。
引用元:中野区医師会
しかし、上記はあくまでも一般論です。平熱や体調の変化は人それぞれなので、つらく感じたら、無理せずに休みましょう。
家庭の事情編
家庭の事情で学校を休みたい場合には、下記のような理由が挙げられます。
家庭の事情 |
理由 |
お葬式 |
身内の突然の不幸、予測できない |
法事 |
親戚との法要、やむを得ない場合もあり |
結婚式 |
身内のお祝い、こちらが日程を決められない |
旅行・お出かけ |
家族とのレジャー、家庭によって事情あり |
お葬式や結婚式の場合、あなたが日程を決めることはできません。ましてやお葬式は、誰にも予測できない出来事です。
結婚式は一般的に、休日に行われることが多いですが、結婚する側の事情もあります。仕事の都合や家族の都合などで、平日に行われることも多々あるのです。
さらに、お葬式の場合は「忌引扱い」になり、欠席扱いにならないケースもあります。学校と相談してみましょう。
また、法事も親戚を交えて行われることが多いので、日程の変更は困難です。これらの事情は、学校に事実を伝えましょう。余程のことがない限り、怒られることはありません。
ただし、家族での旅行やお出かけの際は、学校や先生によって対応が異なる場合があります。先生によっては、伝え方を工夫しましょう。「家庭の事情で」と伝えれば、基本的にそれ以上聞かれることはありません。親が平日にしか休みをとれない家庭もあります。臨機応変に対応しましょう。
欠席扱いにならない休み
中には、欠席扱いにならない休みもあります。それは、インフルエンザやノロウイルスなどによる感染症の場合です。
学校保健安全法施行規則では、インフルエンザ(新型インフルエンザ・鳥インフルエンザ等を除く)の出席停止期間を次のように定めています。
「発症した後 5 日を経過し、かつ解熱した後 2 日(幼児にあっては 3 日)を経過するまで」
また、ノロウイルスやロタウイルスについては、明確な出席停止期間は定められていないものの、「条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる疾患」と定義しています。市町村や学校の対応により、出席停止か否かが決定されるのです。
ノロウイルスで出席停止になった場合には、下記のように記されています。
「下痢・嘔吐症状が軽快し、全身状態がよい者は登校(園)可能」
引用元:日本学校保健会
感染症によって出席停止になった場合は、登校時に医師からの診断書が必要になる場合がほとんどです。病院を受診し、学校に事実を伝えましょう。
学校を休むときの伝え方
学校を休むときには、伝え方が大事です。
- 親への伝え方
- 先生への伝え方
それぞれ伝え方には違いがあります。
円満に欠席するためにも、できれば仮病はやめましょう。ぜひ、伝え方を参考にしてみてください。
親への伝え方
学校を休みたいとき、親には正直に話すのがベストです。どうしても話せない場合を除いて、仮病は使わず「学校を休みたい」旨を伝えましょう。
なぜかというと、しかるべき医療機関を受診するためです。発熱がなくても、頭痛や腹痛、嘔吐の原因を調べてもらう必要があります。もし原因不明の体調不良が続いた場合、身体だけでなく精神面にも負担がかかるのです。
親と相談し、辛い場合には適切な医療機関を受診しましょう。
先生への伝え方
学校を休む際には、親に電話をしてもらうのが最良です。体調が悪い場合には、事実を伝えてもらいましょう。場合によっては、登校時に診断書や結果の報告が必要です。
親を通して伝えることで、後のトラブル回避にも繋がります。誤解を生まないようにしておくことが大切です。
また旅行やお出かけの際には、学校や先生の雰囲気を考慮し、親に伝えてもらいましょう。「家庭の事情」として濁すのがベストな場合もあります。
精神的にきつい時は親に伝えよう!
学校を休みたい理由は、病気や怪我、冠婚葬祭だけではありません。精神的にきつく、学校に行きたくない場合もあります。
少し古いデータですが、平成13年の調査において、不登校が継続している理由の中で「不安など情緒的混乱」に該当する人が26.1%もいます。次いで「複合(複合的な理由によりいずれの理由が主であるか決めがたい)」が25.6%です。
不登校のきっかけは学校生活に起因するものが最も多く、精神的にきつく学校に行きたくない生徒は大勢います。
引用元:文部科学省
無理はせず、親に正直な気持ちを伝えましょう。筆者は中学生の頃、友人との間のトラブルによって学校に行きたくない期間がありました。当時は無理をして登校していましたが、今思えば休んでもよかったなと感じています。
可能であれば、親に気持ちを伝えましょう。精神的につらい時期に、無理をする必要はないのです。
旅行に行きたいけど休んで良い?
「旅行へ行きたい」、そのために学校を休んでも良いのでしょうか?小・中学校までは義務教育なので、学校や先生の心象を除けば、学校を休んでも大きな問題はありません。しかし、高校生になれば注意が必要です。
なぜなら高校は義務教育ではないため、出席や単位が足りなければ、留年もしくは卒業できなくなる可能性があるためです。
単位制の学校に通っている場合は、旅行はできるだけ休日に行きましょう。
学校を休んだら評価に影響する?
もし学校を休んだら、評価に影響するのか?気になるかと思います。学校の評価と聞くと「内申点」が思い浮かぶでしょう。
内申点は、主に授業への関心や忘れ物の有無、学んだことを正しく理解できているかなどの項目から算出されます。もちろん、テストの点数も反映されるでしょう。
テストの日に休めば、評価に影響が出ることが多いです。しかし、やむを得ない事情がある場合は、学校側に相談してみましょう。
欠席が続けば、日数によっては評価に影響が出る可能性もあります。国が定めた大まかな基準は存在するものの、自治体や学校にある程度任せている部分もあるようです。休み方にもよるので、気になる人は一度、学校に確認してみるとよいでしょう。
休み明けにすべきことは?
休み明けにすべきことは、まず先生への現状報告です。病気や怪我の場合は、具合を伝えます。気になる人は、この時点で評価に関する疑問を投げかけてもよいでしょう。
また、休み明けは授業の進み具合に混乱することがあります。周囲に協力を仰ぎ、「ノートを借りる」「進んだ範囲を教えてもらう」などしてカバーしましょう。
また、先生や周囲には、必ずお詫びと感謝の気持ちを伝えてください。さまざまな配慮があるはずです。「ありがとう」の言葉を大切にしましょう。
精神的にきつく休んだ場合には、深く説明する必要はありません。「体調が悪かった」と軽く受け答えすれば大丈夫です。
まとめ-適切な休み方をしましょう!
学校を休みたいときは、思い切って休みましょう。適切な休みは大切です。無理をして悪化しては、その後がさらにつらくなります。
学校を休む理由はさまざまですが、まずは親や学
校に伝えましょう。理由によっては、欠席扱いにならない場合もあるので、正直に話せる範囲で相談できるとよいですね。
身体・精神的に限らず、不調があればSOSと認識してください。適切な休みを取り入れ、無理のない学校生活を送りましょう。