ボーイスカウトとは?全国2000の活動母体を持つボーイスカウトの活動内容や費用など実態を解説
「ボーイスカウト」という言葉を聞いて、どのようなイメージを抱きますか?
多くの人は「子供が参加する団体」という認識しか持っていないでしょう。
結論から述べると、ボーイスカウトは「健全な子供を育てるため」に全国で活動しているボランティア団体です。
2,000もの活動母体を持ち、活動は全国で参加できます。
当記事では、親が気になるボーイスカウトの実態を解説します。
活動目的や内容、費用についても紹介するので、参考にしてみてください。
目次
ボーイスカウトとは?何するの?
「ボーイスカウトとは?何をする団体なの?」という疑問を抱く人は多いです。
下記の通り、紹介します。
- ボーイスカウトは青少年教育活動のひとつ
- ボーイスカウトは「健やかな子どもの育成」が目的
- ボーイスカウトは日本全国・世界で活動中
- お笑い芸人の宮川大輔さんがボーイスカウトアンバサダー(親善大使)を務める
詳しく解説するので、参考にしてみてください。
ボーイスカウトは青少年教育活動のひとつ
ボーイスカウトとは、1907年にイギリスで誕生した青少年教育活動のひとつです。
日本には1908年に伝わり、「団」と呼ばれる活動母体は全国2,000に昇ります。
それぞれの「団」は、地域や活動内容、カラーに違いがあります。
また、団の中で更に細かく分類されるのが「隊」という単位です。隊は、学年別に分かれて活動をしています。
入団希望者は、住んでいる地域の「団」を検索・問い合わせて手続きが可能です。
参考:ボーイスカウト公式HP
ボーイスカウトは「健やかな子どもの育成」が目的
ボーイスカウトの活動目的は、「健やかな子どもの育成」です。
野外・グループ活動を通して、子どもたちの自発性を大切に、それぞれの自主性・協調性・社会性・たくましさやリーダーシップなどを育んでいきます。
参考:ボーイスカウト公式HP
社会で役立つ人格・健康・技能・奉仕の4本柱を掲げ、「一人前」を育てることも、目的のひとつです。
またボーイスカウトには、「備えよ常に」というモットーが存在します。
込められた意味は、「いつなん時、いかなる場所で、いかなることが起こった場合でも善処ができるように、常々準備を怠ることなかれ」です。
ボーイスカウトは日本全国・世界で活動中
ボーイスカウトは、世界172国と地域で5,700万人以上が活動しています。
また、日本での活動人数は9万人以上を誇っています。
日本が「ボーイスカウト国際事務局」に正式加盟したのは、1922年です。
世界の仲間入りをした日本は、現在2,000もの母体「団」で活動を続けています。
「団」は公式HPから気軽に検索でき、体験や入団の申込みも可能です。
気になる人はチェックしてみてください。
参考:ボーイスカウト公式
お笑い芸人の宮川大輔さんがボーイスカウトアンバサダー(親善大使)を務める
ボーイスカウトは、お笑い芸人の宮川大輔さんがアンバサダー(親善大使)を務めています。
ボーイスカウトを通して、身に付いた経験やスキル、魅力を伝えています。
テレビ番組「アメトーーク!」では、同じくボーイスカウト出身者である芸人たちとともに、学んだ「ボーイスカウト精神」を語りました。
ボーイスカウトは、過去にも多くの著名人を排出しています。
宇宙飛行士はボーイスカウト経験者が多く、有名な野口聡一さんも出身者の1人です。
ボーイスカウトの実態を口コミとともに解説
ボーイスカウトの実態を、口コミとともに解説します。
- ボーイスカウトの活動内容
- ボーイスカウトの活動費用
- ボーイスカウトの活動頻度
上記を知れば、ボーイスカウトへの理解が深まります。
それぞれ解説するので、参考にしてみてください。
ボーイスカウトの活動内容
ボーイスカウトの活動内容は、ハイキングやキャンプなどの野外活動です。
野外活動では、工作やゲーム、手旗やロープ結びなど、キャンプ生活の基本を学びます。
活動プログラムは多種多様で、子供の自立心を育むでしょう。
長男がボーイスカウトのキャンプから帰ってきた!
楽しかったみたい✨
親から離れて、色んな経験して…
寂しいけれど、嬉しい✨— Kayo (@kayolovescoffee) December 5, 2021
ボーイスカウトでは、春・夏休みに長期キャンプを実施しています。
子供が成長していく姿を、実感する親が多いようです。
ボーイスカウトの活動費用
ボーイスカウトの活動費用は、入団金や年間登録料、必要な制服や教材などが発生します。
主な活動費用は、下記のとおりです。
入団金 |
5,000円(初回1家族) |
登録料 |
年6,400円 |
育成会費 |
年3,000円(1家族) |
団費 |
年30,000円(第3子以降は半額) |
上記に加えて、活動のための資材費や交通費、キャンプのための積み立てなどの実費が発生します(金額や支払い方法は隊によって異なる)。
親御さんがこの運動を、「楽しく」「正しく」理解できる絶好の場はやはりボーイスカウト講習会ですね。
ぼくの団では、入隊スカウトの親御さんには準必須。当然参加費は団費にて負担。
費用対効果は大きいです
✅高い出席率
✅低い退団率— すかうてっく隊長@ボーイスカウトみらい創造団 (@scou_tech) October 17, 2021
若干の費用はかかるものの、通常の習い事より安価で続けられます。
一方、幼い子供のボーイスカウト入団は、親の理解が必須です。
体験や説明会に足を運び、子供の自主性に任せてみるのがよいでしょう。
ボーイスカウトの活動頻度
ボーイスカウトの活動頻度は、多くの「団」が月2,3回です。
年齢によって若干異なりますが、休日(土日祝)の午前中の数時間に活動します。
ボーイスカウトの説明会続き
・親の参加依頼が多いのは小学3〜5年頃が一番多い(半年単位で役回りがありそう)
・小学6年以降になると送迎のみになる(子供が拒否する)
・活動は小さい内は日曜午前9-12時、月に2回くらい。
・宗教色が強いかと思ってたwけど、そこまででもなかった。— YUHKI (@AileenTylor) November 2, 2019
高学年になれば、送迎など親の負担も軽減されます。
習い事と同様に、子供の自主性に任せてみましょう。
年間のプログラムは、各団で決められています。
気になる人は、近くの団に問い合わせてみてください。
ボーイスカウトへの入団可能時期
ボーイスカウトへの入団可能時期は、下記のとおりです。
ビーバースカウト |
小学1年生4月〜 |
カブスカウト |
小学3年生4月〜 |
ボーイスカウト |
小学6年生4月〜 |
ベンチャースカウト |
中学3年生9月〜 |
ローバースカウト |
18〜25歳 |
入団は、4月10月以降でも可能です。
対応できる団では、就学直前の1月からビーバースカウトに仮入隊できます。
また、隊の中にはさらに「組(カブスカウト)」「班(ボーイスカウト)」が存在します。
6人〜8人程度の少人数グループで、活動するのが一般的です。
保護者のボーイスカウトへの関わり方
保護者のボーイスカウトへの関わり方は、隊・その日の活動によって異なります。
団体・指導者は、ボランティアで成り立っています。
そのため、遠くへの引率や作業補助などは手伝いが必要です。
入団を検討する際は、親の関わりがある点を理解しておきましょう。
ただし、年齢が上がるにつれて、必要な手伝いは減少します。
子供のコミュニケーションや親同士の繋がりも生まれるので、楽しんでみてはいかがでしょうか。
ボーイスカウトに関するよくある質問
ボーイスカウトに関する、よくある質問に回答します。
- ボーイスカウトには女子も所属しているの?
- なぜボーイスカウトは左手で握手をするの?
上記を知れば、ボーイスカウトへの疑問や不安が解消されます。
それぞれ解説するので、参考にしてみてください。
ボーイスカウトには女子も所属しているの?
全国のボーイスカウトには、女子も多数所属しています。
1995年から、女子も所属可能となりました。
女子スカウトが所属する団・隊では、女性指導者がいるので安心です。
ただし、女子の受け入れは「団」によって異なるので注意しましょう。
また、ボーイスカウトでは男子・女子が一緒に活動しています。
女子だけで活動する「ガールスカウト」もあるので、気になる人はチェックしてみてください。
なぜボーイスカウトは左手で握手をするの?
ボーイスカウトでは、親しみの情をあらわすために「左手の握手」で挨拶します。
左手の握手は、ボーイスカウトにおいて全世界共通の仕方です。
左手握手は、創始者ベーデン・パウエル氏が考案しました。
西アフリカでの戦役中に、敵の首長が「最も信頼されている者との間に交わす特別なしるし(アシャンティ族)」である左手握手を望んだことが由来です。
左手は本来、身を護る盾を持ちます。
相手に敵意がないことを示し、スカウト同士の秘密の挨拶としての意味もあるようです。
ボーイスカウトまとめ
ボーイスカウトは、子供の健全な生活・成長を目指す活動団体です。
多くの野外活動を通して、自主性や社会性が身につきます。
「団」によって活動内容や雰囲気が異なるので、気になる人は体験や説明会に参加してみてください。
子供がのびのびと成長する姿を、実感できるでしょう。