男の子にピアノがおすすめな理由を解説|ピアノで得られる効果やピアノ教室の選び方4ステップも公開
ピアノは男女問わず人気の高い習い事の1つです。 このような声にお応えして、今回は男の子の習い事にピアノがおすすめの理由を解説します。 目次 ピアノは男の子・女の子問わずおすすめの習い事です。 また、有名なアーティストや男性ピアニストの影響を受けて、自発的にピアノに興味をもつ男の子も増えました。 男の子が通っている習い事ベスト5は以下の通りです。 「ピアノは女の子が習うイメージがある」という方もいるかもしれませんが、実際には多くの男の子がピアノを習っています。 ピアノは保護者からの人気が高いため、幼少期から始める習い事として選ばれるケースが多いです。 引用:習い事について(2020年度調査)|学研教育総合研究所 小学生の習い事調査によると、音楽教室に通う子供は男の子が7.2%、女の子が23.3%というデータが出ています。 ピアノを習っている1年生の男の子は8%、2~4年生は9%となっており、比較的低学年から中学年にかけての利用が多い傾向にあります。 ピアノを含めた音楽系の習い事は、子供の成長にメリットが多いといわれています。 それぞれ詳しく見ていきましょう。 ピアノは脳機能を活性し、記憶力向上に良い影響を与えると考えられています。 海馬とよばれる部分が発達し、記憶力がアップするので、学力向上につながります。 ピアノは両手の指を複雑に動かして音楽を奏でる楽器です。 また、ピアノを演奏する際は、脳内でさまざまな指令が飛び交います。 脳内をフル回転して演奏するため、脳機能の鍛錬が可能です。 音感が身につきやすいピアノを習っておけば、外国語の習得に役立つのもポイントです。 メルボルン大学のGary E. McPherson教授によると、音楽経験の豊富な人は優れた言語能力をもつ傾向にあるそうです。
近年はピアノを習う男の子が増え、小学校の音楽発表会では男の子が伴奏を弾くことも、ごく普通の光景になりました。
幼少期の音楽経験は脳機能や音感に良い影響を与え、記憶力・集中力やリスニング力の向上に役立つと考えられています。男の子がピアノを習う、実際どう?
近年は教養をつける目的でピアノ教室に通わせる親が増えています。ピアノは男の子の習い事人気が高い!
1位
スイミング
2位
ピアノ
3位
英語・英会話
4位
学習塾
5位
サッカー
また、保護者もさまざまな期待を込めてピアノに通わせています。
体験教室で初めてピアノにふれたことで興味をもち、自分からすすんでピアノ練習に励む男の子もたくさんいます。男の子がピアノを習う割合は?
男の子と女の子の男女比率は1:3~4程度です。ピアノを習うとメリットがいっぱい?効果とともに解説
期待できる主な効果は以下の通りです。
①ピアノを習うと記憶力がアップする
脳科学者の澤口俊之氏は、継続的なピアノ練習には以下のような効果があると示しています。
つまり、ピアノを習うことによって、脳機能をまんべんなく育て“地頭”をよくすることができ、スポーツや学力まで効果を及ぼすんです。引用:藤巻ピアノ音楽教室ホームページ
左右の指で異なる動きをする必要があり、脳の発達に大きく貢献します。
頭の回転が速くなり、記憶力アップにも大きく貢献します。②ピアノを習うと外国語が習得しやすくなる
子供の頃から音感を鍛えればリスニング力が高まる上に、英単語を記憶する力や文章を理解する力も磨かれます。
幼少期の音楽経験は、言語と音楽に対する学習能力を高めると考えられています。
外国語学習は将来にわたって重要度が増しているため、早いうちから子供の音感を鍛えておくのも1つの手です。
③ピアノは一生の趣味にもなる
ピアノは大人になっても楽しめる魅力があります。
ピアノを奏でればリラックス効果が得られる上に、情緒が安定しやすくなりストレス解消にもつながります。
また、さまざまな健康効果が期待できるのもピアノの特徴です。
- リラックス効果
- ストレス解消効果
- 手指の機能向上
- 脳の老化防止
- ドーパミンの分泌
脳の働きがよくなって記憶力の低下を抑えられる上に、幸福感を得られるホルモンのドーパミンが分泌されやすくなります。
加えて、練習して上達していく楽しさを感じられるので、いくつになっても充実感を得られるのがポイントです。
参考:スガナミ中古ピアノ (pianoseed.com)
途中で嫌がる?男の子がピアノを習うデメリット
ピアノは習得に時間がかかるため、継続練習が苦手な子供にとっては続けにくい可能性があります。
また、幼児期の男の子はさまざまな物事に興味が移りやすいので、ほかの趣味や習い事に熱中することもあるでしょう。
このため、相対的にピアノへの興味が失われるおそれもあります。
練習を継続するには、保護者の手助けが必要です。
- 自宅でのピアノ練習を見てあげる
- 上達を認め、ほめてあげる
- ピアノ発表会に向けて練習意欲を高める
ピアノの上達には、続けやすい環境づくりが大切です。
子供のモチベーションが高まるように、できる限りサポートしてあげましょう。
【適齢期】ピアノを習うのはいつからいつまでがベスト?
リズム感や想像力を養うためには、なるべく幼い頃から習わせるのが理想です。
脳が急激に発達する3~4歳くらいまでに始めるとよいでしょう。
幼少期からピアノを始めるメリット
- 絶対音感を身につけやすい
- リズム感や想像力が育まれる
- 集中力アップ
- チャレンジ精神が高まる
- 礼儀やマナーが身につく
ピアノをやめる時期は子供の状況によって異なるため、一概にはいえません。
手や体が大きくなる小学校高学年くらいから基礎が整い始め、いろいろな曲が弾けるようになります。
長く続ければピアノの楽しみをより感じられるので、できれば高校生くらいまで続けるのが理想です。
男の子のピアノを習う場合の費用相場は?
ピアノを習う際の月謝は、教室によって大きく異なります。
相場の目安は以下の通りです。
- 大手ピアノ教室…7,000~10,000円/月
- 個人ピアノ教室…4,000~6,000円/月
基本的には個人教室の方が安い傾向にあります。
月謝の他に、入会金・教本などの教材費・発表会への参加費などが発生するため、事前に確認しましょう。
また、家庭で練習するためのピアノ購入費も見積もっておく必要があります。
- グランドピアノ…発表会で弾くような大きさ。100~200万円
- アップライトピアノ…家庭に置きやすいサイズ。50~120万円
- 電子ピアノ…夜でも練習しやすい。5~30万円
アコースティックピアノ(グランドピアノ・アップライトピアノ)は表情豊かな音色を奏でることができ、鍵盤の押さえ方で曲調を変えられるのが特徴です。
電子ピアノは調律やメンテナンスの必要がなく、音量の調節やヘッドホンを利用できるメリットがあります。
用途や予算にあわせたピアノを選んで、自宅での練習環境を整えましょう。
何から始める?おすすめのピアノ教室の選び方4ステップ
ここからは、ピアノ教室を選ぶ際のポイントや注意点について、4つのステップに分けてお伝えします。
- 基本情報を集める
- 体験で先生との相性を見極める
- 通いやすさを確認
- 設備の充実度を確認
①基本情報を集める
まずはピアノ教室に関する情報を集めます。
できるだけ複数のピアノ教室をピックアップし、教室ごとの特徴や違いを確認するのがおすすめです。
月謝はピアノ教室によって大きく異なるため、続けられる範囲内の教室を探してください。
- 月謝や入会金
- レッスン回数
- 通える曜日・時間
- 個人レッスンorグループレッスン
- 発表会の回数
レッスンを休んだ場合の振替対応の有無や、子供の成長にともなって料金システムが変わるかどうかもチェックが必要です。
知り合いにピアノ教室を利用している保護者がいるなら、教室の様子について感想を聞いてみましょう。
②体験で先生との相性を図る
ピアノ教室選びで重要なのは先生との相性です。
子供が負担を感じる先生にあたってしまうと、ピアノを練習するモチベーションが上がらなくなってしまいます。
子供が「楽しい!」と思って続けられるかを判断するには、体験教室を利用して実際に指導を受けるのが1番です。
- 複数のピアノ教室を体験利用して比較する
- 子供の反応を確かめる
- 先生と保護者の相性も確認
先生の指導スタンスや人柄を見て、親子ともに相性がよいかどうかを見極めることが大切です。
③通いやすさを確認
小さな子供の場合は保護者の送り迎えが必須です。
通いやすい場所の方が保護者の負担が減り、結果として長く続けやすくなります。
- 自宅から近いか
- 駐車場が併設されているか
- 日程変更に対応しているか
また、子供が1人で通える年齢になったとき、徒歩・自転車・公共機関などを利用しながら継続的に通えるかどうかも確認しておきましょう。
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④設備の充実度を確認
体験教室を利用する際は、教室内の設備が充実しているかどうかもチェックしましょう。
- グランドピアノ…アップライトピアノに比べて表現力が広がる
- ピアノ補助台…小さな子供のピアノレッスンに必須
- メトロノーム…リズム練習に欠かせない
ピアノ補助台やメトロノームが用意されていない教室は、子供レッスンに対応できていない可能性があります。
設備について疑問がある場合は体験レッスン中に確認しておきましょう。
じっと座れる?幼い頃からピアノを習う際の注意点
小さな頃からピアノを始めた方が、脳機能の向上が期待できます。
とはいえ、椅子に長時間座ることが難しい年齢では、十分にピアノを弾くのは難しいでしょう。
全身のバランス感覚の発達が始まるのは4歳前後、体の骨格が安定するのは6歳前後と考えられています。
- じっと座っていられるか
- 鍵盤を押す力はあるか
- 先生の話を聞く力があるか
身体と脳の発達段階を踏まえた上で、子供に過度な負担となっていないか見極めるのが大切です。
男の子のピアノ事情に関するよくある質問
ここからは、男の子がピアノを習う際の気になる疑問を解説します。
- ピアノを習う上で女の子との違いは?
- 絶対音感は身につく?
- 性格に影響する?
- ピアノの発表会衣装は?
ピアノを習う上で女の子との違いはある?
結論からいうと、男女の違いはありません。
向き不向きの違いはほとんどなく、レッスンも同じ内容に取り組みます。
スキルが伸びるタイミングの違いや、体格差による音色の違いは考えられますが、性別による差はありません。
ピアノを習うと絶対音感は身につくの?
適切な時期にトレーニングを実施すれば、絶対音感が身につく可能性があると考えられています。
聴覚の発達は4~5歳に臨界期を迎え、8歳ごろに聴覚が完成します。
※臨界期…ある学習を行うのに最も適した時期のこと。
その時期を過ぎると学習が困難になる。
絶対音感を身につけさせるなら、臨界期の4~5歳の時期にトレーニングを行うのが効果的です。
適切な指導を行う先生のもとで反復トレーニングを繰り返せば、絶対音感が身につく可能性があります。
ピアノ男子は優しくなる?性格に影響する?
ピアノを習うとさまざまな音楽にふれられます。
曲ごとに情景を思い浮かべ、想像をふくらませる機会が増えるため、共感力が芽生えやすいです。
加えて、感受性豊かな性格につながると考えられています。
いざ晴れ舞台|男の子のピアノの発表会衣装は?
発表会ではフォーマルな装いを意識しつつ、ピアノを弾きやすい服装を選んでください。
- ジャケット…着用する場合は肩への違和感・演奏に影響がないか確認
- 服のサイズ…大きすぎるとそでが邪魔になりやすく、小さすぎると体が動かしにくい
- 靴…ペダルの踏みやすさを確認
ジーンズや短パンといったカジュアルスタイルや、ペダルが踏みづらい厚底靴・ブーツは避けましょう。
男の子にもピアノを習わせてみましょう!
ピアノは男女問わずおすすめできる習い事です。
指や脳をフル活用して音楽を奏でるため、脳の健やかな発達が期待できます。
ピアノを習うメリット
- 記憶力や集中力がアップする
- 外国語が習得しやすくなる
- 一生の趣味になる
ピアノは上達の楽しさを感じやすく、充実感を得られやすいのが魅力です。
美しい音色にふれさせながら、子供の音感や脳機能を育んでみてはいかがでしょうか。