【家族登山】子供と登山をするメリット・効果を紹介!子供と登山を始める手順は?
- 子供と登山をしたいけどどんな効果があるの?
- 親子で登山ができる関西の山はどこ?
人混みや都会に行きにくい今の時代だからこそ、親子でできる登山が注目されています。
大人だけでなく子供も充分楽しめるので、挑戦してみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、親子での登山はいつも以上に入念な準備が欠かせません。
本記事では、子供と登山をするメリットから、登山をするまでの手順を解説していきます。
親子での登山について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までチェックしてください。
目次
子供と登山をするメリット・効果3つ
親子での登山は以下のようなメリットや効果があります。
- 楽しみながら運動できる
- 自然に触れ合える
- 家族でのコミュニケーションがとれる
大人にも子供にも良い影響を与えるので、1つずつ確認してみてください。
楽しみながら運動できる
親子で楽しみながら運動できるのも、登山のメリットと言えます。
大人になるとなかなか運動する機会はありません。
そしてさらに仕事などで忙しいと、わざわざ運動をしようとは思わない方も多いでしょう。
そんなときにおすすめなのが親子での登山です。
子供と一緒に適度な運動ができるので、身体を動かす機会がない方はぜひ挑戦してみてください。
自然に触れ合える
登山の道中では、自然に触れ合えることもメリットではないでしょうか。
都会だと昔と比べて公園や山が少なくなっているので、自然と触れ合える場所がほとんどありません。
しかし登山はどこを見ても見渡す限りの自然なので、いつもとは違った環境でリフレッシュもできるでしょう。
自然との触れ合いはストレス軽減にも役立つので、日常生活を忘れて楽しみたい方にも最適です。
家族でのコミュニケーションがとれる
親子での登山は、コミュニケーションがとれることもメリットの1つです。
忙しい家庭だと家族の時間が取れずに悩んでいる方も少なくありません。
しかし、家族の時間が取れないからと言ってそのままにしておくと、すれ違いにも発展します。
そのようなときは、家族と一緒に身体を動かす登山がおすすめです。
忙しい家庭こそコミュニケーションを取るためにも、親子での登山をするべきと言えるでしょう。
登山は何歳からやってもよい?
結論から言うと、登山は何歳から始めても問題ありません。
もちろん子供の体力や身体の大きさを考えたコース選択は欠かせませんが、以下のような良い影響を与えるので積極的に取り組みたいです。
- 体力がつく
- 下半身が強化される
- 周りの状況を見られるようになる
- 諦めない強い精神力が身につく
- 辛いことがあっても投げ出さなくなる
- ストレス発散ができる
上記は子供・大人同様に得られるメリットです。
なお、子供の頃から登山をしていると、体力がつく他にも前向きになれるといった効果も期待できます。
毎週登山をすることは難しいかもしれませんが、まずは月1回親子登山の日を決めて、計画的に実践していきましょう。
登山に行く際のコースの選び方を年代別で解説
「子供に合わせた登山コースはどうやって選べば良いの?」
このような疑問を抱えた方も多いので、コースの選び方を以下の年代別に解説していきます。
- 幼児~小学生低学年
- 小学校高学年
- 中学生
- 高校生
子供の年齢に当てはまる箇所をチェックしてみてください。
幼児〜小学生低学年
幼児~小学生低学年の子供と一緒に登山をする際は、必ず道が整備されている標高の低い山を登りましょう。
標高の目安としては、子供が自分の足で登るのであれば300m未満が望ましいです。
この年代の子供は最初に少しだけ歩いて、あとは大人が背負うというパターンが多くなります。
そのため、子供を背負っても苦にならないコースを選択しましょう。
小学生高学年
小学校高学年にもなると体力もついてくるので、低学年の頃よりも長い距離を自分で歩けるようになります。
大人に背負ってもらう機会も少なくなるかと思うので、自力で登れる距離(往復3~4時間)を目安にしても良いかもしれません。
また、この年代は急激に身体が発達してくるので、なかには大人と同じ距離を歩ける子供もいるでしょう。
とはいえ、道が荒かったり急勾配だったりするコースはあまり適していないので、比較的整備された山を選ぶようにしてください。
中学生
身体の発達が進む中学生では体力もかなりついてくる頃なので、急勾配のコースでも対応できるようになります。
小学生高学年のときとは違い、注意力も身についてくるので大人が先導せずとも登山ができるようになるでしょう。
標高2,000mほどの山にも挑戦しやすくなるので、子供の体力に合わせて登山コースを選択してみてください。
高校生
高校生にもなると男女ともに大人と遜色ない身体つきになり体力もあるので、登山も問題なく行えます。
慣れてきたら、標高2,500mを超える準高所の山にも挑戦してみても良いかもしれません。
しかし体力がついたからといっていきなり高い山に登ると、高山病になる可能性もあります。山に慣れるためにも、徐々にレベルアップしていく方が良いでしょう。
子供と登山をするまでの手順
大人だけでなく子供と一緒に登山をするには、以下のような入念な準備が欠かせません。
- 計画を立てる
- 必要なものを購入
- 最終チェックをして出発
楽しい登山をするために、しっかりと準備をしておきましょう。
計画を立てる
子供と一緒に登山をすると決めたら、まずは計画を立てましょう。
登山をするなら最初に決めなければならないことは日程です。
時間に余裕があり、家族全員が揃う日に設定しましょう。
日程が決まったらその日の天気をチェックします。
もちろん晴れの日が望ましいですが、見るべきは当日の天気だけではありません。
前日に雨が降っていればその分土もぬかるんでいますし、すべりやすくなるので小さな子供には大変危険です。
必ず当日と前日の天気をチェックしておいてください。
次に登る山を決めて、コースを設定しましょう。
このコース設定はかなり重要で、地図を読んであらかじめ登るルートを決めておかなければ、迷子になるなど危険な状況になりかねません。
なお、コース上に休憩できる小屋や水汲み場があるのかどうかも確認しておきたいです。
とくにチェックしておきたいのが水飲み場で、飲料水であればその都度水を補給できます。
大きな水筒を持たなくても良くなり、行き帰りの荷物を減らせるというメリットもあるので、事前にチェックしておきましょう。
必要なものを購入
登山の計画を立てたら、必要な物を購入していきます。
最低限用意しておきたいものは以下の通りです。
- 登山用リュック
- 登山靴
- レインコート
- 防寒着
- 大きめの水筒(ペットボトル可)
- コースを記載した地図
- コンパス
- ヘッドライト
- タオル、ティッシュ
- 薬類
- 絆創膏、ガーゼ
- ビニール袋
- 間食(カロリー量のある栄養食)
上記で紹介したものはあくまでも一部ですが、最低限これだけは用意しておきましょう。
なお、登山に必要なリュックや登山靴、ヘッドライトなどは専門店での購入をおすすめします。
おすすめの登山グッズ専門店「好日山荘」は、北海道から九州まで全国展開しているチェーン店です。
近隣にショップがない方でも登山グッズが揃えられるように、オンラインショップも内容が充実しているのも嬉しいポイントでしょう。
しっかりと準備をして登山に挑みたい方は、ぜひサイトを確認してみてください。
最終チェックして出発
登山の日程を決めて計画を立てて必要な物も準備できたら、当日に最終チェックをします。
コースや当日・前日の天気、持ち物など抜かり無く確認してください。
家族の体調も重要なので、万全の状態で挑むためにも徹底して体調管理をしておきましょう。
子供との登山に必要なもの
大人だけで登山をする場合とは違い、子供と一緒に山に登る際には以下のような追加で用意しておくべきものがあります。
- 予備のTシャツ
- 子供の登山用リュック
- 靴下
- ウェットティッシュ
- ご褒美用のお菓子
子供は体温が高くすぐに汗をかくため、予備のTシャツは必須です。汗をかいたまま放置すると冷えて体温が低下するので、着替えとして必ず2~3枚は用意しておきましょう。
その他にも、靴ずれしたときや汚れたときなどに使える靴下やウェットティッシュがあると便利です。
なお、幼児~小学校低学年の子供は疲れが溜まると駄々をこねて歩かなくなることも珍しくありません。
「〇〇まで歩けたらご褒美のお菓子をあげる」と言ってモチベーションを保つために、大人用とは別のお菓子を持っておくと良いでしょう。
登山に最適な服装は?
登山に最適な服装は、経験値によって異なります。
まだ山に登ったことがない超初心者~数回登った経験がある初心者は、動きやすい普段着を活用するのも1つの方法です。
主にトレーニングウェアやジャージなどを着用する方が多いかもしれません。
登山にも慣れてきてある程度長距離を登れるようになったら、徐々に服装を変更するのが望ましいです。
心がけたい登山の服装のポイントは主に3つあります。
- インナーは速乾性を選ぶ
- ミドルレイヤー(インナーの上に着る)は保温できるものを選ぶ
- アウターは防水性が高いものを選ぶ
素肌に触れるインナーは、汗をかいてもすぐに吸収してくれる生地のものを選びましょう。
道中で着替えられるように複数枚持っておくと良いかもしれません。
次に着るミドルレイヤーは、気温の変化に合わせて着脱しやすいジッパーやボタンがついた服がおすすめです。
肌寒くなったらすぐに着られるよう、登山用リュックの一番上に入れておいてください。
アウターは雨が降ってきたときに水が中に浸透しないように、防水性の高いものが望ましいです。
冬は防寒着としての役割も果たすので、季節に合ったアウターを選びましょう。
子供との登山での注意点は?
家族と山登りをするなら、思いっきり楽しみたいですよね。
子供との登山は大人以上に注意しなければならないことが3つあります。
- 高山病
- 水分補給
- 低体温症・熱中症
1つ目は大人でも同様に注意しなければなりませんが、子供はそれ以上に高山病になりやすいです。
高山病とは高い山に登って酸素濃度が薄くなることで発症します。
通常は標高2,500mほどから発症率が上がりますが、子供の場合は大人と身体の大きさも臓器の発達具合も違うので、あまり高くない山でも発症しかねません。
そのため、常に注意深く様子を見ておく必要があるでしょう。
次に注意すべきポイントは水分補給です。年齢が低いほど体重1kgあたりに必要とされる水分量が多いので、こまめに給水をしてください。
最後は体温についてです。子供は体温調整機能が未熟なため、すぐに低体温になったり熱中症になったりします。
子供が体調不良を訴えたときにはすでに重篤な状態になっていることも珍しくないので、大人が意識して様子を見ておいてください。
その他にも注意したいポイントは「子ども安全登山マニュアル」に記載されているので、気になる方は最後までチェックしてみましょう。
まとめ-子供と一緒に登山にいきましょう!
登山というと、大人だけが取り組むものというイメージを持つ方も多いでしょう。
しかし最近は小さな子供でも登山に挑戦することが多く、標高が低い山に登れば山頂に到達しやすいです。
なお、親子での登山は子供に身体面でも精神面でも良い影響を与えるほか、家族のコミュニケーションのきっかけにもなり得ます。
この機会に、ぜひ親子での登山に挑戦してみてくださいね。