【親必見】子供が勉強を嫌いになる原因と対策を徹底解説|小学生〜社会人までの年代別勉強法公開。親が気をつけることは?

勉強嫌いの子供を心配する親は多くいらっしゃいます。
子供の将来を考えると、少しでも前向きに勉強してほしいですよね。

  • 「子供が勉強嫌いになったらどうすればいい?」
  • 「勉強嫌いの克服方法はあるの?」
  • 「親が気をつけることは?」

このような悩みにお応えして、今回は子供が勉強嫌いになる原因と対策方法についてご紹介します。 

勉強嫌いな子供には、親の行動が何よりも大切です。

勉強しやすい環境を整えて、モチベーションを高めてあげましょう。

勉強が嫌いなこどもの割合は?

参照:勉強の好き嫌い・好きな教科|ベネッセ

 

 「勉強があまり好きではない」「まったく好きではない」と答えた子供の割合は、小学生が約30%、中学生が約48%です

中学生に関しては「とても好き」「まあ好き」と答えた子供が約38%となっており、勉強嫌いな子供の方が多いことがわかります。

参照:勉強の好き嫌い・好きな教科|ベネッセ 

 

学年が上がるにつれて、勉強嫌いの子供が増えているというデータも出ています。

とくに中学1年生は、小学6年生に比べて勉強好きな子供の割合が大きく減少しています。 

小学校に入学したばかりの頃は、何にでも興味をもって学ぼうとする子供が多いです。

しかし、さまざまな原因が積み重なることで、子供の勉強に対する意識は変わっていきます。 

勉強嫌いな子は将来どうなる?

勉強嫌いになってしまうと、進学や就職の選択肢が狭くなる恐れがあります
勉強をしなければ高校・大学受験は不利となり、希望する学校に進学できない可能性もあるでしょう。

「勉強嫌い」で起こるリスク
  • 将来の選択肢が狭くなる
  • 勉強習慣がつかない
  • 勉強ができないと思い込んでしまう

 勉強習慣は継続的な努力で身に付きます。
小さい頃から勉強習慣がついていないと、中学・高校と学年が上がっても習慣化しにくいです。

また、「自分は勉強ができない」と思い込み、何を勉強するにもモチベーションが上がりづらくなります。
近年は社会人にも学びが求められており、勉強への苦手意識は社会に出てからも不利に働くでしょう。
 

子供が勉強を嫌いになる主な原因と対策

学年が上がるにつれて勉強嫌いになってしまうのは、いくつかの原因が考えられます。

  • 勉強についていけなくなる
  • 強制されて嫌になる
  • 先生が嫌い
  • 将来役に立つかわからない
  • 他の子と比べられる

勉強についていけなくなる

授業内容がわからず、学習を理解できなくなると、勉強が苦痛になりやすいです。
中学生になると勉強好きな子供の割合が減ってしまうのは、勉強についていけなくなったことが原因として考えられます。

参照:勉強の好き嫌い・好きな教科|ベネッセ 

上記の表では、とくに算数(数学)や理科の数値の下がり方が顕著です。

中学に入って学習内容が一気に難しくなるため、数学や理科でつまずく子供が多いのではないでしょうか。

対策
  • 復習をさせる
  • 子供にわからないことを聞く
  • 塾に通わせる

わからないことを放置しておくと、単元が進むにつれてどんどんわからなくなっていきます

子供がどこでつまずいているのかを明確にさせつつ、復習によって疑問点を解消させるようにしましょう。 

親と一緒につまずきを解決するのが理想ですが、時間都合や学習内容によっては保護者が指導するのは難しいかもしれません。

塾や通信教育を利用してつまずきを解消するという手もあります。 

強制されて嫌になる

「勉強しなさい!」と言われると、かえってやる気が失われる子供は多いです。
「勉強はやらないといけないこと」だと認識してしまい、勉強は負担のかかる嫌なことだと感じるようになってしまいます。

対策
  • 強く言って強制しない
  • 勉強の成果を叱らない
  • 休みたいときは休ませる

勉強を強要したり、テストの結果を叱ったりするのは逆効果です
子供の悪いところを叱るよりも、頑張りを見つけてほめてあげる方がモチベーションアップにつながります。 

また、子供が疲れ切っているときは、休ませる時間も必要です。
次はいつ勉強に取り組むかを子供に決めさせるようにすれば、勉強習慣も途切れにくくなります。

先生が嫌い

子供と先生との相性が合わない場合、子供が勉強嫌いになる恐れがあります。
「授業がつまらない」という気持ちが生まれると、学習活動そのものが嫌になってしまうかもしれません。

相性の悪い先生に当たってしまった場合は、子供の話を親がしっかり聞いてあげるのが大切です。
子供の不満を解消して、勉強自体を嫌いにならないように見守ってあげてください。

学校の授業でわからないことは、親が勉強を見てあげたり、塾を利用したりして補うのが望ましいです。

将来役に立つかわからない

勉強をする目的がわからず、子供のモチベーションが下がることもあるでしょう。
そんな時は、勉強の重要性を親から伝えてあげてください。

勉強の重要性の伝え方
  • 将来の選択肢がどう広がるかを教える
  • 勉強が役に立った経験を伝える
  • 勉強をしなかったことで失敗した経験を話す など

親の経験談を話すのも効果的です
失敗経験は子供の興味をひきやすいので、何かのきっかけがあれば話してみるとよいでしょう。
 

他の子と比べられる

誰かと比べられると、子供は劣等感が強まってしまいます
親としては友達や兄弟と比べたくなるかもしれませんが、子供のやる気が失われるので避けてください。
「いくら勉強しても評価されない」と子供が感じてしまうと、勉強への意欲は上がらなくなります。 

自分なりの頑張りを比較されて、けなされたら大人でも嫌な気分になるものです。
子供の気持ちを考えて、子供なりに頑張ったことをほめてあげましょう。
 

年代別勉強嫌い克服方法

勉強嫌いを克服する方法は子供の年代によって異なります。
ここからは、年代別の勉強嫌い克服方法を解説します。

小学生の勉強嫌い克服方法

小学生のうちは、たくさんの成功体験をさせてあげることが大切です。
苦手な学習を特訓するだけでなく、
得意な学習で成功を積み重ねていけば、「勉強が楽しい」という意識が少しずつ芽生えてきます

小学生の勉強嫌い克服のポイント
  • できることを伸ばす
  • 親が寄り添ってあげる
  • 遊ばせることも大切

親は厳しく叱責するのではなく、優しくほめて子供を伸ばしていくのが大切です。

また、小学生は集中力が十分に養われていないので、長時間の勉強は逆効果です。
短時間で集中して勉強した後は、たくさん遊ばせてリフレッシュさせましょう。
 

中学生・高校生の勉強嫌いの克服方法

中学生になると勉強のボリュームが一気に増えるため、理解が追いつかなくなりやすいです。
「勉強がわからなくなり勉強嫌いになる」というケースが非常に多いため、
勉強でつまずかないような試みが重要です

中学生・高校生の勉強嫌い克服のポイント
  • 予習をする
  • わからないところまで戻って復習する
  • 目標をもたせる

授業で習う前に予習をしておけば、授業内で理解が深めやすくなります。
また、授業内容に付いていくのが厳しいのであれば、わからないところまで一旦戻って学び直すのも1つの手です。

定期テストの前には、自分なりの目標を設定させるのが大切です。
点数の低さを叱責するのではなく、頑張ったことをほめてあげてください。
勉強を継続する気持ちを常に応援してあげましょう。
 

勉強をする習慣をつけるためには

勉強の習慣化は難しいため、できるだけ小さい頃から習慣付けておくのが重要です。
ここからは、子供のうちから勉強を習慣化させるポイントを紹介します。

  • 1日少しずつでも時間を作る
  • 時刻を固定させる
  • 勉強の記録をつける

1日少しずつでも時間を作る

わずかな時間でもよいので、勉強する時間を毎日作ることが習慣化への第一歩です
子供の負担にならない範囲で、継続的な勉強の習慣付けを目指しましょう。

可能であれば、宿題とは別に勉強時間を設けるのが望ましいです。
学校の宿題はどうしても「やらなければならない」という負担感があり、自分から進んで行う意識は持ちにくくなります。
自主的な学習を1日1問でもいいので取り組むのが理想です。

ポイント
  • 宿題とは別の勉強時間を設定する
  • 目安は「学年×10分」
  • 無理のない範囲で行う

 宿題以外の学習時間の目安は「学年×10分」といわれています。
子供の負担にならない範囲で、無理なく続けられる学習時間を親子で考えてみてください。

平日だけでなく、土日も勉強習慣を継続することが大切です。
平日よりも長めに時間を取るのもよいですし、習い事などで忙しい場合は短めに時間を取り、子供に合った勉強時間を設定してあげましょう。

時刻を固定させる

勉強する時間を固定すれば、勉強がルーティン化して習慣付けやすくなります。
何時から何時の間に勉強をするか、下校時間や習い事などの時間に合わせて曜日ごとに固定しましょう。

勉強時間の例
  • 朝食を食べ、学校の支度が終わった後
  • 下校した直後
  • 遊んで帰ってきた直後
  • 夕食の前

時間を決める際は、子供に決めさせることが重要です

親子で話し合いつつ子供が決めるようにすれば、子供も納得して勉強に取り組みやすくなります。
また、自分でスケジュールを考える力が身に付けば、勉強内容が難しくなる年齢になっても役立ちます。

勉強が習慣化するまでは、親がそばで見守ってあげると習慣付けしやすいです。
習慣化がうまくいかない場合はスケジュールに無理がある可能性が考えられるので、親子でもう一度話し合ってみるとよいでしょう。

勉強の記録をつける

「いつ、何を、どれくらい勉強したか」を記録していけば、勉強の積み重ねが実感できてモチベーションアップにつながります
自分でスケジュールを管理できるようになり、自主性も高まります。

低学年向け・楽しみながら記録する方法
  • スタンプを押す
  • 1日1枚シールを貼る
  • 定期的に親が記録をみてあげる

記録が習慣化していると、勉強の予定が立てやすくなるのもメリットです。
中学校になると定期テストの対策が必要となり、テストの日に向かって勉強予定を決めながら学習する力が求められます。

小学校のうちから「明日はこの勉強をしよう」と計画的に考える力が身に付いていれば、将来的にも役立つでしょう。

勉強嫌いになるのは親のせい?親が気をつけるべきこと

親の働きかけによって、子供の意識が変わる可能性は大いにあります。
勉強嫌いになるような言動はできるだけ控えてください。

  • 比べない:兄弟や友達と比べない
  • 強制しない:「勉強しなさい」は逆効果
  • 怒らない:勉強への意欲が激減する

できないことを注意するよりも、できたことをほめてあげるのが大切です
勉強の成果や勉強に向かう姿勢について、成長を可能な限り認めてあげれば子供のやる気は上がります。
 

関連:効果すごい?子供を伸ばす褒め方4選|褒め方のコツや良い褒め方の例

勉強が嫌いな子供には塾に通わせるべき?

勉強嫌いを克服するためにも、塾に通わせるのがおすすめです。
塾には学力アップ以外にもいくつかのメリットがあるため、勉強に向かう姿勢を改善するのに役立ちます。

塾のメリットは以下の通りです。

  • 問題の解き方が覚えられる
  • 友達が増える
  • わからないことを教えてくれる

問題の解き方が覚えられる

勉強が嫌いになる原因として「解き方がわからない」という点が挙げられます。

学校の授業で理解できなかった場合、自分1人で正しい解き方にたどり着くのは困難です。
塾に通えば、学校の授業を受ける前に予習として解き方を学習できます。
 

友達が増える

クラスメイト以外の子供と関われるので、友達が増えて交友関係が広がるのもポイントです。
コミュニケーション能力を磨きつつ、社会を知る1つのきっかけにもなります。
 

わからないことを教えてくれる

学校の授業では、教師が子供1人ひとりに接する時間が非常に短いため、わからない問題がそのまま置き去りになりがちです。
塾は少人数制を取っているため講師の目が行き届きやすく、わからないことを丁寧に教えてもらえます。
 

小学生の塾通いは一般的なものになりつつあり、学習効果も高いです。
勉強がわかるようになれば、楽しいと感じる機会が増えるので、勉強嫌いが改善に向かう可能性があります。
 

勉強嫌いな子供を持つ親に読んで欲しい本

子供の勉強嫌いを改善するために、親も子供への関わり方を見直してみましょう。
勉強好きな子供を育てるためのハウツー本のうち、特におすすめなのが「
勉強嫌いほどハマる勉強法」です。

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まとめ-親が勉強を好きになる環境を整えましょう!

子供の勉強嫌いを改善するには、親が環境を整えてあげることが大切です。

  • 勉強についていけない…復習をさせる、わからないまま放置しない
  • 強制されて嫌になる…勉強を強要しない、叱らない
  • 先生が嫌い…子供の不満を聞いてあげる
  • 勉強する目的がわからない…勉強の重要性を伝える
  • 他の子と比べられる…比較せず、子供の頑張りをほめる

少しずつ勉強習慣がつけば、問題が解けたときに達成感を得られるようになります。

お子さんのモチベーションが上がるよう、親御さんから優しく声掛けしてあげてくださいね。

 

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