子供に片付けを習慣化させるコツ6選|片付けができない子どもへのNG言動は?おすすめの収納法も紹介
子供に片付けを習慣化させるには、片付けたくなるような仕組みづくりが必要です。
- おもちゃを片付けずに、また別のおもちゃで遊んでいる
- リビングがおもちゃだらけでリラックスして過ごせない
子供が小さいうちは、このような悩みを抱える保護者も多いでしょう。おもちゃで部屋が散らかっていると、その状況がストレスになることもあるので、子供には片付けができるようになってほしいものです。
本記事では子供が片付けできない理由や、片付けを習慣化するコツを紹介しています。子供の片付けに悩む方はぜひ参考にしてください。
目次
子供が片付けできない理由
子供が片付けできない理由には以下の3つがあります。
- 片付けが面倒くさいから
- 親が自分の身の回りを片付けられていないから
- ADHDや発達障害などの病
まずは子供がどのような理由で片付けできないのかを理解するところから始めましょう。
片付けが面倒くさいから
子供にとって片付けは面倒くさいものであり、自分から進んで片付けるのは難しいことです。もちろん大人にとっても掃除や片付けなどは、楽しんで行えるものではないでしょう。
特に子供の場合は遊びに夢中になっていると、親が片付けを指示しても遊びの手を止めてまで取り組めることではありません。
「もっと遊びたいのに!」と思っているときに、片付けを指示されても面倒くさいと思ってしまうものなのです。
親が自分の身の回りを片付けられていないから
子供は親のことを見て育つので、親が普段から整理整頓を怠っていると子供に悪影響を与えてしまいます。
「お母さんも使ったものを出したままにしているのに」と子供が感じていれば、片付けを指示したところで子供は親の言うことを聞きません。また普段から家の中が散らかっていると、片付けの必要性を感じる機会も少ないでしょう。
子供に悪影響を与えないためにも、まずは親が身の回りやバッグの中などの整理整頓を心がけてください。
ADHDや発達障害などの病気
子供がADHDや発達障害の場合、親が指示しても片付けができない場合があります。
なぜならADHDや発達障害の子供は集中や優先順位の決定が苦手であり、面倒くさいことは先延ばしにする傾向があるからです。
我が子があまりにも片付けが苦手と感じるようであれば、医療機関への相談も検討しておきましょう。
片付けない子どもへのNGな言動は?
子供が片付けをしてくれないのは確かに困りますが、自分から片付けできるように習慣化するには以下のような言動はNGです。
- 「片付けないなら捨てるよ」
- とにかく怒る
- 細かいルールが多い
「片付けないなら捨てるよ」
「おもちゃを片付けないなら捨てちゃうよ」という言葉を、誰しも一度は子供に言ったことがあるのではないでしょうか。
しかしこの言葉は逆効果であり、どうせ本当に捨てないだろうと子供が片付けをしなくなる可能性もあります。
子供が言うことを聞かないからと、本当に捨ててしまうのはさらにNGです。片付けられないおもちゃを捨ててしまうと、物を大事にしない子に育ってしまう原因にもなるので注意しましょう。
とにかく怒る
子供が片付けないからと、怒ったり怒鳴ったりするのも逆効果です。子供が親の言うことを聞かないときにはペナルティを課したくなりますが、これでは自主的な片付けを習慣化できません。
怒りたくなる気持ちを抑えて、ネガティブな理由で子供に片付けをさせないようにしましょう。
細かいルールが多い
子供の片付けに対して細かいルールが多いと、子供にとって片付けが苦痛になってしまいます。
親としては置き場所や向きなど気になる点もありますが、片付けに関しては子供のやり方に任せてあげてください。
もちろん子供によってはきれいに整頓できる場合もあります。
しかし基本的には「おもちゃはこの箱に全部しまう」など、片付けの簡単なルールを決めてあげたほうが、子供も取り組みやすくなるでしょう。
3歳前後の子供が片付ける習慣を身につけるコツ3選
3歳前後の子供に片付けの習慣を身につけさせるには、以下3つのコツを押さえておきましょう。
- 子供と一緒に片付けをする
- 子供の片付けをあそびにする
- 片付けたくなる仕掛けをする
子供と一緒に片付けをする
小さい子供に片付けを任せてしまうと、片付けはほとんど進みません。
まずは大人が片付けの仕方を見せながら、子供と一緒に片付けをしていくのがおすすめです。
子供は親のマネをして育つので、親が普段から家の中を整理整頓していれば、片付いているのが自然な状態であると認識できます。
子供と一緒に片付けをしながら、部屋がきれいになったときの気持ち良さを教えてあげるのが、習慣化への第一歩となるでしょう。
子供の片付けをあそびにする
3歳前後の子供に片付けを習慣化させるには、片付けをあそびにしてしまうのが有効です。
「おもちゃを片付けなさい」と言われるとやる気はなくなってしまいますが、物を箱に入れるなどの行為は子供が楽しめることです。
片付けを子供が楽しめるようにするには、親が一緒に片付けを行って楽しめる工夫をしてあげてください。
例えば「どっちが早く箱に入れられるかママと競争しよう!」などゲーム化すれば、子供は片付けを楽しめるでしょう。
片付けたくなる仕掛けをする
子供が自分から片付けたくなる仕組みづくりをするには、ナッジ(Nudge)と呼ばれる行動原理学の考え方を利用するのがおすすめです。
子供が自発的に片付けられるようになる仕組みには以下のようなものがあります。
- 片付けるおもちゃの写真をカラーボックスに貼り付ける
- 玄関に靴をそろえるスペースをチョークで描く
これらの仕組みは子供の視覚に訴える効果があり、小さい子でも見ただけでどうすれば良いのか理解できるのが特徴です。
子供が楽しみながら片付けを習慣化できるように、視覚的な仕組みづくりをしてみましょう。
参考:「ひじでつく」ナッジ、「そそる」仕掛け
小学生の子供が片付ける習慣を身につけるコツ3選
小学生に片付けの習慣を身につけさせる場合は、幼児と比べて理解力が上がっているので少し難易度を上げてみるのがおすすめです。
- 片付ける場所を一緒に作る
- 片付けるタイミングを決めておく
- 物を減らす・断捨離する
片付ける場所を一緒に作る
小学生の場合はおもちゃだけでなく、学校関連の物も増えています。
このため教科書やノート、体操着やリコーダーなど、物の種類に応じて片付ける場所を一緒に作ってあげるのが良いでしょう。
例えば教科書を収納するスペースにしても教科ごとに分けるのか、または教科書とノートをセットにして収納するのかなどを親子で話し合ってください。
このときにも親の意見を押し付けずに、子供のやり方を尊重してあげることが大切です。
片付けるタイミングを決めておく
1日の中で片付けを行うタイミングを決めておくのもおすすめです。
決まった時間やタイミングで片付けを行うようにしておけば、習慣化しやすくなります。
- 宿題が終わったら教科書を定位置に戻す
- ゲームで遊び終わったらそのままにせず、テレビボードに戻す
親子で話し合って片付けのタイミングを決めておき、子供が自発的に片付けられていないときだけ、親が声をかけてあげるのが良いでしょう。
物を減らす・断捨離する
子供の持ち物は学年が上がるごとにどんどん増えていくので、定期的な断捨離を心がけましょう。
すでに使わなくなった文房具や、前年までのプリントなどを目の付くところに置いておく必要はありません。
物が増えれば増えるほど片付けの難易度が上がるため、一定以上は物を増やさないようにするのがおすすめです。
また小学生の場合は捨てるべきか自分ですべてを判断できないので、断捨離を行うときは親がそばについてあげるのが良いでしょう。
子供の片付けに関するよくある質問
子供の片付けに関するよくある質問として、以下の2つを紹介します。
- 子供には何歳から片付けをさせるべき?
- 子供の片付けにおすすめの棚や収納方法は?
子供には何歳から片付けをさせるべき?
子供の片付けは2〜3歳になった時点で始めるのが良いでしょう。
この年齢の子供であれば自分でおもちゃを持って遊べるので、親のマネをして一緒に片付けもできます。
もちろん2~3歳の子供に「片付けなさい」と指示を出しても1人では片付けられません。
言葉だけでは片付けを伝えられないので、親がお手本を見せながら片付けを促してあげることが大切です。
おもちゃを箱に片付けられたら褒めてあげるのを繰り返して、片付けの習慣を身につけさせてあげましょう。
子供の片付けにおすすめの棚や収納法は?
子供のおもちゃを片付ける棚や収納ボックスはには、IKEAのトロファスト(TROFAST)シリーズがおすすめです。
棚のフレームと棚板が別売りになっているので、おもちゃの大きさや数に合わせて自由に組み合わせられます。
収納ボックスには6つのカラーが用意されており、子供の好みに合わせて選択できるのも魅力的でしょう。
また棚と収納ボックスをそろえても10,000円ほどとリーズナブルな価格なので、収納家具にかけられる予算が少ない方にもおすすめです。
子供の片付け用の棚や収納ボックスに悩んでいる方は、IKEAのトロファストシリーズをチェックしてみてください。
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子供の片付けは仕組みづくりから!
子供の片付けを習慣化させるには、親が工夫して片付けられる仕組みをつくってあげることが必要です。
最初のうちは子供と一緒に片付けをしてあげ、子供が片付けやすい収納ボックスを用意してあげてください。
また部屋がおもちゃで散らかっているからとすぐには怒らずに、子供の片付ける気持ちを見守ってあげることも大切です。
親子でしっかりとコミュニケーションを取りながら、子供に片付けの習慣が身につくように手伝ってあげましょう。