親子留学先の失敗しない選び方は?おすすめの国6選を紹介|安い費用で英語は身に付く?小学生にもおすすめな理由解説
近年、子供の英語学習は親にとって重要な課題です。
そして「英会話教室」や「語学学習」をさせる親が多い中、親子で英語を学ぶ「親子留学」が注目を集めています。
親子留学は主に母と子が渡航するケースが多く、幼い場合は2.3歳から受け入れるプログラムもあるようです。
今回は、近年関心を集める「親子留学」について解説します。
留学先を選ぶポイントやよくある質問にも回答するので、参考にしてみてください。
目次
親子留学の種類紹介|親が学ぶ?子供が学ぶ?
親子留学には、主に3つの種類が存在します。
親が学ぶのか?子供が学ぶのか?を明確にしておく必要があるでしょう。
- 【親メイン】親だけ語学学校で学ぶ
- 【子供メイン】子供だけが語学学校で学ぶ
- 【両方】親子で一緒に語学学校に通う・親子で教師宅にホームステイする
- 【その他】+αで一緒に習い事をする
それぞれ詳しく解するので、参考にしてみてください。
【親メイン】親だけ語学学校で学ぶ
親子留学には、親だけが語学学校で学ぶ「親メイン」の種類が存在します。
親が日中に語学学校へ通い、子供は現地の託児所や小学校に行くのが一般的です。
そのため親メインと言えど、子供は現地のネイティブな英語に触れ、語学力の向上を期待できます。
一方0〜2歳の乳幼児期の場合、子供をベビーシッターに預けるケースも多いです。
親は現地の語学学校に通うため、実用的な英語を身につけられます。
シーズンやプログラムによっては親子留学への参加者が多く、日本人同士で安心して学べる点も魅力です。
【子供メイン】子供だけが語学学校で学ぶ
親子留学には、子供だけが語学学校で学ぶ「子供メイン」の種類もあります。
この場合、親の役割は付き添いと子供の語学留学のサポートがメインです。
また留学生は近年増加しており、2016年に日本から留学した人は年間20万人以上と言われています。
参考:「一般社団法人海外留学協議会(JAOS)による日本人留学生数調査 2017」
日本人留学生の半数以上は、3ヶ月未満の語学留学です。
中学・高校留学は約19%ですが、近年低年齢化が著しく今後も若年層の増加が予想されています。
【両方】親子で一緒に語学学校に通う・親子で教師宅にホームステイする
親子留学において最も人気が高いのは、親子で一緒に語学学校に通うまたは親子で教師宅にホームステイする「両方」パターンです。
以前まではどちらかというと、「親がメイン」の親子留学が主流でした。
しかし近年はグローバル化が進み、子供のうちから「英語教育をさせたい」と考える親が急増しています。
結果として、「親は親レベルの語学教育を」「子供は子供レベルの語学教育を受ける」というスタイルが定着しました。
また親子で教師宅にホームステイするケースも多く、人気を得ています。
常に本場の英語に触れることで、親子揃って英語能力の向上が期待できるでしょう。
【その他】+αで一緒に習い事をする
親子留学の中には、語学学習プラスαで一緒に習い事をするというケースもあります。
例えば乗馬や料理教室など、留学先の文化や習慣に触れる習い事が人気です。
一緒に習い事をすることで、現地の人とのコミュニケーションの幅が広がります。
結果、語学やコミュニケーション力の吸収を高め、その土地の文化を学ぶ経験にもなるのです。
また習い事以外にも、現地の観光を楽しむ親子もいます。
ニューヨークならミュージカルや演劇、イギリスではサッカースタジアム見学などが人気です。
今や家族旅行ではなく、親子留学で勉強と観光を組み合わせるケースが多数あります。
親子留学のメリットは?
親子留学最大のメリットは、子供の英語能力が飛躍的に伸びる点です。
親子留学で最も人気のある「親は語学学校」「子供は現地の学校」へ通うプログラムは、子供が生きた英語と触れ合えます。
また現地の子供たちとふれあう中で、親子が英語を学ぶ最適な環境となるでしょう。
子供の、英語への興味関心を引き出すきっかけにもなります。
さらに英語や海外の文化に触れることで、将来の選択肢も広がるでしょう。
また親子留学もう1つのメリットは、個別で行くよりも滞在費用を抑えられるという点です。
滞在期間や宿泊方法なども選べるので、最適なプランを検討しましょう。
親子留学のデメリットは?親子留学で注意すべき点
親子留学のデメリットは、日本で語学学習をさせるよりもまとまった費用が必要な点です。詳しくは後述しますが、1週間程度の親子留学では安くとも10万円単位での費用が発生します。
また親子留学は、一般的に子供と大人が1人ずつ参加する場合が多いです。家族が一定期間離れ離れになることで、家庭や状況によってはデメリットになるでしょう。
さらに留学先の文化や食事が合わないと、せっかくの親子留学も楽しめません。費用や留学先をしっかりリサーチし、家族とも事前に話し合うことが大切です。
失敗しない親子留学先の選び方は?
親子留学は、家族にとって大きなイベントです。失敗しない親子留学先の選び方を押さえておきましょう。
- 期間・費用|安い金額で長期間行くには?相場紹介
- 滞在先|どんなところに住むの?
- 学べること・レベル|英語やその他スキルは身に付く?
どのポイントも大変重要です。
それぞれ詳しく解説します。
①期間・費用|安い金額で長期間行くには?相場紹介
実際に親子留学を検討した場合、「期間や費用は?」「安い金額で長期間行く方法は?」など疑問を抱くでしょう。費用相場は期間によって異なり、1週間の短期から年単位で行く長期までさまざまです。
期間 |
費用 |
1週間 |
5〜40万円 |
1ヶ月 |
40〜120万円 |
半年 |
150〜500万円 |
1年 |
350〜1,000万円 |
上記はあくまで目安ですが、アジア圏であれば比較的安い費用で親子留学へ行けるでしょう。
費用は大きく分けると、渡航費や学費、滞在費などが挙げられます。ある程度のまとまった期間・費用が必要になるので、各家庭の都合にあったプランを選択するのがおすすめです。
また渡航費つまり航空機のチケットは、早く手配することで費用を抑えられます。
早めに計画を立て、親子留学費用の節約を検討しましょう。
②滞在先|どんなところに住むの?
親子留学の際、滞在先ではどんなところに住むのでしょうか?基本的には、ホームステイを選ぶ人が多いようです。
また教師宅へホームステイすれば、自宅で語学学習ができるため、通学にかかる時間を勉強にあてられるでしょう。
さらにホームステイには、現地の生活スタイルをリアルに体験できるというメリットもあります。
常に英語に触れ、子供への定着率向上を期待できるという点も魅力です。
一方、子供が小さい場合はホテルやコンドミニアム、アパートメントを選ぶ人が多いと言われています。
他人との生活に気を使わず、のんびりと現地の雰囲気を味わえると人気です。
③学べること・レベル|英語やその他スキルは身に付く?
失敗しない留学先選びには、親子にとって「英語やその他スキルが身に付く環境かどうか」を考慮する必要があります。
学べることやレベルに合わせて、最適な留学先を選びましょう。
特に、自身や子供の目的・目標に合ったことが学べる環境かどうかが重要です。
留学先で「思っていた環境と違う」といった残念な結果をうまないよう、自身や子供の留学目標を明確にしておきましょう。
例えば、英語での実用的なコミュニケーションを目指す場合、実際に現地の人との交流を持てるような環境・プランが最適です。
おすすめの親子留学先6選|自分にあった国はどこ?
実際に親子留学へ行くなら、「どの国がよいか」「自分にあった国はどこ?」と悩むでしょう。そこで、おすすめの親子留学先を6つ紹介します。
- セブ|安い費用で日本から4時間半
- フィジー|理想のリゾート地で費用も格安!
- マルタ|費用も安く良治安!安全安心の地中海留学
- ハワイ|親子留学の定番!
- オーストラリア|治安が良く日本人からも人気が高い!
- シンガポール|教育水準が高く費用が安
留学先選びは、親子留学を行う上で非常に重要なポイントです。詳しく解説するので、参考にしてみてください。
セブ|安い費用で日本から4時間半
国名 |
フィリピン |
公用語 |
英語とフィリピン語 |
日本からの所要時間 |
約4時間半 |
治安 |
比較的よい |
費用相場(1週間) |
15万円程度 |
日本から約4時間半で行けるフィリピンのセブ島は、リゾート地としても人気の親子留学先です。セブは日本と比べて物価が3分の1ほどと安く、滞在費用を抑えられるという魅力もあります。
またセブがあるフィリピンの公用語は、主に英語とフィリピン語です。特にセブは世界中から観光客が訪れるので、英語に触れやすい環境とも言えます。
さらにセブは人件費が安く、一般的には高額であるはずのマンツーマンレッスンを安価で受けられるという点もメリットです。心配されがちな治安も、セブはフィリピンの中で比較的安心できる土地でしょう。
ただし日本と同じような感覚では危険です。現地のスタッフに確認を行い、治安が悪い地域には近づかないようにしましょう。
セブは世界中から観光客が訪れるため、街中でも英語の実践を積めます。またフィリピン人は気さくで明るく、積極的にコミュニケーションを図りたい人におすすめです。もちろん、費用を抑えたい人もチェックしてみてください。
フィジー|理想のリゾート地で費用も格安!
国名 |
フィジー共和国 |
公用語 |
英語とフィジー語(ヒンディー語) |
日本からの所要時間 |
約9時間 |
治安 |
比較的よい |
費用相場(1週間) |
10〜20万円程度 |
フィジーは日本から直行便で約9時間、南太平洋に浮かぶ島国です。ヤシの木が生い茂る理想のリゾート地ですが、費用が格安で親子留学先としても非常に人気があります。
フィジーではローカルフード店で食事をしても、1人あたり300円ほどで食事可能です。交通費も安く、タクシーは初乗り運賃が80円で乗れます。
またフィジー留学の特徴は、親子が同じ敷地内の学校に通える施設が複数ある点です。親も子供も安心して通えるため、英語学習に集中して取り組めます。またさまざまなプログラムがあるので、親子の英語レベルに合わせた選択が可能です。
フィジーは世界の中で比較的治安も良いので、安心して渡航できるでしょう。
フィジーには明るく陽気な人が多く、気軽に交流できます。また休日には、費用を抑えつつリゾート観光も可能です。英語学習だけでなく、リゾート気分も味わいたい!という人におすすめな留学先と言えるでしょう。
マルタ|費用も安く良治安!安全安心の地中海留学
国名 |
マルタ共和国 |
公用語 |
マルタ語と英語 |
日本からの所要時間 |
約19時間 |
治安 |
非常に良い |
費用相場(1週間) |
20〜30万円程度 |
マルタはイタリアの南側にある小さな島国であり、費用が安いだけでなく治安も良いと人気の親子留学先です。マルタの治安の良さは「日本と変わらない」と言われており、安全安心の地中海留学を実現できます。
マルタの魅力は、ヨーロッパに近い人気の観光地にもかかわらず、欧米と比べて留学費用が安いという点です。1週間の学費は8万円前後、またファミリーパックなどの安価な価格設定をしてくれる学校もあります。
ただし、マルタではグループレッスンが多いです。10名以上になると発音が難しくなるため、事前にグループの人数や学習内容について把握しておきましょう。
マルタは日本から直行便がないため渡航に時間がかかりますが、気軽にリゾート留学を楽しめるというメリットがあります。
マルタはヨーロッパからの留学生が多く、さまざまな国の人との交流を持てるでしょう。またアクティビティや世界遺産も豊富なので、留学しながら観光も満喫したい!という人におすすめです。
ハワイ|親子留学の定番!
国名 |
アメリカ合衆国 |
公用語 |
英語とハワイ語 |
日本からの所要時間 |
約7時間 |
治安 |
やや良い |
費用相場(1週間) |
30〜40万円程度 |
ハワイは親子留学の定番です。観光客や留学生、日本人も多くいるため親しみやすい環境が期待できます。費用や物価は安くありませんが、日本人への理解が広く、安心の親子留学を過ごせるでしょう。
またハワイの公用語は主に英語ですが、日本語対応が可能な場所が多いです。そのため子供の急病時には、焦らず対処できます。
ハワイでの親子留学はさまざまなプログラムが設置されていますが、5歳以上の受け入れが多いです。1週間のレッスン費用は親子で10万円程度と、英語学習と課外活動を組み合わせた内容が充実しています。
ハワイは1年を通して過ごしやすい気候で、日本人でも馴染みやすいでしょう。「親子留学へ行きたいけど日本語が通じると安心」という人におすすめです。
またアメリカ合衆国は治安が心配されますが、ハワイは比較的安心と言われています。ただし、危ない地域は避けるという心がけは必要です。
オーストラリア|治安が良く日本人からも人気が高い!
国名 |
オーストラリア連邦 |
公用語 |
英語 |
日本からの所要時間 |
8〜11時間 |
治安 |
非常に良い |
費用相場(1週間) |
40〜50万円程度 |
親子留学先なら、治安が良く日本人からも人気が高いオーストラリアもよいでしょう。オーストラリアは教育水準が高く、子供の英語能力を伸ばす環境に適しています。
オーストラリアにも1週間からの短期プログラムが複数ありますが、多くのレッスン料は親子で20万円前後です。ただし、年齢やプログラム内容によって差が大きく開くことがあります。学校も公立と私立で異なるので、事前確認が必要です。
オーストラリアは日本との時差がさほどありません。日本食も広く浸透しているので、暮らしやすい点も魅力でしょう。
またオーストラリアには世界各国から留学生が集まっています。「子供をグローバルに育てたい」「広い視野を持つ大人になってほしい」と願う人におすすめです。
シンガポール|教育水準が高く費用が安い
国名 |
シンガポール共和国 |
公用語 |
マレー語と英語、中国語など |
日本からの所要時間 |
約7時間 |
治安 |
非常に良い |
費用相場(1週間) |
40〜50万円 |
シンガポールは世界トップクラスの教育水準を誇り、かつ費用が安いというメリットもある人気の親子留学先です。語学学校のレベルが高く、信頼できるカリキュラムも魅力です。
またシンガポールは犯罪発生率が低く、安心して親子留学できます。さらに多国籍国家であるシンガポールは、さまざまな人種が集まり多くの文化に触れられる点もメリットでしょう。
ただし、シンガポールへの留学費用はアジア圏の中では高額です。1週間の学費は親子で15万円程度、滞在費も10万円程度かかるので、家庭の都合に合わせて検討しましょう。
シンガポールはポイ捨てをはじめ、公共の場所での飲食にも厳しい罰則が定められています。結果、街は常にきれいで衛生的です。
低年齢の子供を受け入れる学校も多数あり、「質の高い教育を受けさせたい!」という人におすすめな留学先と言えるでしょう。
いま話題の国内留学について解説
ここで、いま話題の国内留学について解説します。国内留学とはその名の通り、日本国内で開催される「英会話」や「国際交流」に特化したプログラムのことです。
国内留学は全国で開催されており、宿泊タイプを展開しているプログラムもあります。グループレッスンの場合が多く、経験豊富な外国人講師が指導を行うカリキュラムが一般的です。
国内留学は日本にいながら留学気分を味わえ、徹底した語学学習で英語スキルの向上を目指せます。短期で英語を身につけたい人に最適でしょう。
特に「留学させたい・行きたいけど費用が心配」「安全な国内で英語教育をさせたい」という人におすすめな留学方法です。
親子留学に関するよくある質問
親子留学は、大切な子供と過ごす貴重な体験です。しかし中には不安な点もあるでしょう。そこで下記では、親子留学に関するよくある質問に回答します。
- 現地で病気になった場合は?
- 小学生でも親子留学は行ける?
事前に理解しておくと安心です。ぜひ読んでみてください。
現地で病気になった場合はどうすればいい?
親子留学での渡航後、現地で病気になった場合はどうすればよいのでしょうか?基本的には、事前に加入した「海外旅行傷害保険」などでカバーします。
子供が現地で怪我や病気になったら、親は心配するでしょう。慌てるかもしれません。しかしそこは冷静になり、保険会社のサポートセンターに連絡して指示を仰ぎましょう。
海外傷害保険などに加入している場合は、診察料は保障の範囲内です。基本的には、無料で診察を受けられます。ただし、クレジットカードに付加している保険を利用する場合は、支払われる金額や内容に注意が必要です。
ただしサポートセンターが日本語対応をしているかどうかは、保険会社によって異なります。加入時にしっかりと把握しておきましょう。
また、保険の手続きには保険加入証や加入番号などが必要です。日頃からわかりやすい場所に管理してください。
小学生でも親子留学は行ける?
「小学生でも親子留学は行けるのか?」疑問を抱く親は多いです。結論から述べると、小学生でも親子留学に行けます。
小学校の長期休暇を利用して、親子留学へ行くのが一般的です。1週間から参加可能なプログラムも豊富なので、ぜひ検討してみてください。
小学生は語学を吸収しやすいので、短期間でも英語力の向上が期待できます。またホームステイを利用すれば、英語でのコミュニケーション力をより効率的に伸ばせるでしょう。
親子一緒に英語を学びながら海外生活を楽しもう!
親子で一緒に英語を学べる親子留学は、メリットが豊富で近年高い注目を集めています。家族でしっかりと話し合い、親子に合った留学先・プログラムを選びましょう。
留学先選びは、「親子留学の成功・失敗」を左右する重要なポイントです。子供が英語学習だけでなく、のびのび過ごせる環境が理想でしょう。
親子留学は、将来の可能性や選択肢にも大きな影響を与えます。失敗しない留学先を選び、学びながら海外生活を楽しみましょう!