子どもの習い事は意味がない?子どもが習い事を嫌がる時などの対処法をご紹介

  • 「子どもを習い事に通わせたいけれど、結局無駄にならないだろうか?」
  • 「習い事に通わせてみたけど、なかなか続かない…」

子どもに習い事を始めさせる時にはどうしても不安がつきまといます

また、習い事を始めさせてみたものの、うまく続かないという場合もあります。
それでも、やはり習い事はしてほしいと思うもの。

そこで今回は

  • そもそもなぜ習い事をするのか?
  • どんな場合に習い事を失敗してしまうのか?
  • どうすれば習い事を意味のないものにしないで済むのか?

について書いてみたいと思います。

なぜ習い事をするのか?習い事のメリット

そもそもなぜ習い事をするのか、一度整理してみましょう。
習い事の目的を整理することで、どれが必要な習い事なのか明確にできます。
ここでは習い事をする3つのメリットを挙げてみます。

習い事ならではの体験がある

習い事では、学校で普段体験できないことを学べます
例えば、ピアノ、将棋、武道、ダンス…など。
こういった体験活動は普段の学校では行わないか、もしくは機会が限られてしまいます。

習い事をすれば、より広く体験を積み重ねていくことができます。
子どものころに得た体験は、将来の生活にも役に立つことが多いです。

仕事に結びつくこともあれば、プライベートの充実に結びつくこともあります。
なので、習い事で広く体験を積むことにはメリットがあると言えます。

学ぶことで自信が身につく

新たなことを学べば学ぶほど自信が身につきます。
ピアノで曲が弾けるようになったり、スイミングの級が上がったり、英語の試験に合格したりすることは子どもにとっても嬉しいはずです。

先ほど述べた通り、学校の活動だけでは機会が限られてしまいます。
新しい曲を覚えてみたり、試験に挑戦したり、大会に参加したりする機会は習い事ならば困らないでしょう。
習い事をすれば、このような成功体験を積み重ねていくチャンスを増やすことができます。

協調性が身につく

私たちが社会で生活を営む上で協調性は多少なりとも必要でしょう。

習い事は子どもの協調性を育むことができます。
もちろん学校でもそれはできます。

ですが、習い事で協調性の獲得を促がすことができるし、また学校とは違った環境での協調性を得ることができます。
というのも、学校が違えば生徒の考え方もある程度異なってきます。

学校外では違う考え方をする相手と活動する必要もでてきます。
そういった場合にもうまく適応できる協調性を身につけておくのは無駄ではありません。

なので、習い事で誰かと一緒に活動することには協調性を高める意義があります。

習い事の失敗例

ここからは習い事で失敗してしまったケースについて考察します。

失敗例を知っておけば、万が一の場合はどういった対処をすればよいのかも分かってくるでしょう。
習い事で失敗してしまった例を5つ挙げてみます

習い事が多すぎる

まずは習い事が多すぎる場合があります。
習い事が多ければ多いほど、子どもへの負担も増えていきます。

そして、負担が積り重なっていけば、子どもが習い事に抵抗感を示してしまうでしょう。
習い事にメリットがあるとはいえ、どんどん増やしていくことは必ずしも得策とは言えません

子どもの性格に合っていない

子どもの性格に合っていないケースもあります
不得意なことをやるのはどうしても嫌だと思ってしまうものです。

英語が苦手な子どもは英会話教室を嫌がるでしょうし、サッカーが苦手な子どもはサッカー教室を嫌がります。
たとえ苦手でも通わせたいという場合は、慎重に教室を選択する必要があります

子どものレベルに合っていない

性格的には向いているはずなのに、学習レベルが合っていないせいで習い事が続かないこともあります
難しい内容を習うのは、たとえそれが好きなことでも大変です。

英検を例に挙げれば、英検4級と英検5級では難易度が全然違います。
周りに合わせて英検4級に挑戦したけれどもほとんど理解ができなくて、不満が募ってしまい、英語が嫌になってしまった、ということもありえます。

子どもが納得していない

子どもの同意なく習い事を始めさせた場合、子どもが習い事をするのに納得していないことがありえます。

納得していなければ、やる気もでてきません。
習い事が性格にあっていなかったり、レベルに合っていなかったりすれば、納得もしづらいでしょう。

毎回子どもの同意をとってから習い事を始める、というのは難しいかもしれませんが、その場合は不満を感じさせないよう配慮が必要です。

親への負担が大きすぎる

親への負担も大きくなれば、それだけ習い事を続けるのは難しくなります。

具体的には月謝の費用の問題や、送迎にかかる時間の問題などがあります。
月謝の負担が大きければ、習い事が無駄なのではないかと思ってしまいます。

遠くまで習い事に通っていたけれども、仕事や学校の都合で通えなくなった、ということもあります。

関連記事:子供の習い事、親子のストレスになってませんか?対処法紹介します。

習い事を”意味のないもの”にしないための注意点

習い事で失敗してしまうケースが分かったら、その対処法を考えてみます。
先に挙げた5つの失敗例に対しての解決策を列挙していきます。

工夫次第で習い事を意味のないものから、意味のあるものできるでしょう。

習い事を始めるときは少しずつ

習い事が続けられるか不安がある場合は、習い事を一つずつ始めてみましょう
一つ始めてみて、余裕があるならもう一つ。

それでもまだ余裕があるならもう一つ、といった具合に始めてみてはどうでしょうか。
親への負担という観点から考えてみても、一つずつの方が失敗は少ないと言えそうです。

まずは見学してみる

見学して次のことを検討してみましょう。

  • 目的に合っているのか
  • 子どもの性格に合っているのか
  • 子どものレベルに合っているのか
  • 距離的に無理なく通えるか

また、子どもも一緒に見学すれば、納得して通ってくれるかもしれません
教室にアドバイザーがいれば、相談もできます。

簡単なコースから始めてみる

  • 性格には合っていないかもしれないけれど、どうしても通わせたい
  • 子どものレベルがどの程度なのか、よく分からない
  • 性格に合っているかどうか、レベルに合っているかどうか、まだはっきりしない

こういった場合には、とりあえず一番な簡単なコースから始めてみてはどうでしょうか。
性格的には向いていなくても、簡単な内容だったらそこまで不満は感じないでしょう。

子どもの学習レベルがはっきりしていなくとも、簡単なコースならば挫折してしまう心配も少ないです。

子どもの意見に耳を傾ける

子どもが習い事に納得していない時はどうすればよいでしょうか。
もし子どもと話す機会があるならば、まずは子どもの言い分を聴いてあげることが大事です。

それを無視しては納得できるものもできません。
子どもの主張が理解できれば、対応しやすくなります。

  • 習い事が難しいならば、難易度を下げることができます。
  • 習い事がつまらないならば、子どもの性格に合ってそうな教室を探すのも手です。
  • 習い事は疲れるというならば、回数を減らすことができそうです。

どうしても今は通いたくないならば、一度離れて時機を待つのも要検討です。

余裕を残しておく

子どもも親も、ある程度は経済的・時間的に余裕が必要です。
子どもが成長するにつれて、学費もかかるし、学校の時間も長くなります。

そうなれば、習い事が続けられなくなることも起こります。
ですので、余裕を残して習い事をするか、もしくは習い事の優先順位を決めておくなどしておきましょう。

習い事として英語を始める時に注意することは?

昨今、習い事として英語を選択する人が増えています。

統計によると約5人に1人は英会話を選択しているというデータがあります。

「英会話」は習い事をしている子どものうち約 5 人に 1 人が習っているという結果に!
引用:https://www.bandai.co.jp/kodomo/pdf/question252.pdf

ですが、英語の習い事を始めるときは慎重になる必要があると私は考えます。
理由を含め、注意点を挙げていきます。

とにかく簡単なレベルから始める

英語を始めるときは背伸びしないことが重要です。
なぜかというと、英語がそれだけ難しいからです。

よく言われるように、日本語と英語は言語としての特徴がまるっきり違います。
英語の意味も最初はほとんど分かりません。

それでも無理して学ぼうとすれば、英語嫌いになる可能性が高いです。
なので、初めて英語を学ぶ時は思い切り簡単なレベルから始める方がリスクがありません

歌や発音練習を中心とした授業がおすすめ

では、簡単なレベルの授業とは何なのでしょうか?
そこで、おすすめなのが歌や発音練習を中心とした授業です。

英文を読むのは意味を理解しなければならないので、最初は難しい作業になります。
一方、歌や発音練習はたとえ意味が理解できてなくとも、そこまで支障はありません。

例えば「ABCの歌」は習い始めでも歌えるし、「ロンドン橋落ちた」などの有名な歌は、細かい意味が分からなくとも、歌いやすいでしょう。

英語の発音練習も、先生の発音をまねてみるだけならさほど難しくはありません。

「英語の意味を理解しないで効果があるのか?」

と疑問に思うかもしれませんが、英語に慣れるという意味では効果があると言えます。
また、英語の発音を身につけるのは、英語の意味を理解するのと同じくらい大切なことです。

英検受験は急がない

入試に有利になる英検が目的で英語を習わせることもあるでしょう。
もちろんそれは問題ないのですが、英検受験を急ぐのは得策ではありません

英検5級といえども、語彙力、読解力、文法知識が求められます。
習い始めはもちろん、多少英会話教室に通っていたとしてもそう簡単には理解できません

そして、理解困難な勉強は挫折してしまう可能性が高いです。
自信があれば挑戦するのもいいと思いますが、たとえ中学生になってから英検受験を始めたとしても決して遅くはないでしょう。

英検受験は急がないことをおすすめします。

いくつかの教室を紹介

 

まとめ

習い事を失敗しないための要点をまとめます。

そもそもなぜ習い事をするのか明確にする。

  • 体験を積み重ねてほしい
  • 自信を身につけてほしい
  • 協調性を身につけてほしい

という目的が挙げられますが、

失敗例について知る

  • 習い事が多すぎる
  • 子どもの性格に合っていない
  • 子どもにレベルに合っていない
  • 子どもが納得していない
  • 親への負担が大きい

という失敗例があります。

失敗例が分かったら、それに応じて対処法を選ぶ。
  • 習い事は少しずつ始める
  • まずは見学してみる
  • 簡単なコースから始めてみる
  • 子どもの意見に耳を傾ける
  • 余裕を残しておく

という対処法があります。

習い事にはお金も時間もかかってしまいますが、意味がないということはありません。
せっかくの習い事ですから、子どもも親も満足な習い事にできたら嬉しいですよね。

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