上手な子供の叱り方と絶対NGのダメな叱り方の違い
子供の叱り方で悩む親御さんはたくさんいます。
子供に何度言っても言う事を聞かないことは多々あるはずです。
時には親が感情的になってしまうこともあるでしょう。
しかし、叱り方一つで子供を傷つけてしまうかもしれません。
言い方や態度で子供への伝わり方は違ってきます。
そのため、上手な叱り方を身につけていきましょう。
本記事では上手な子供の叱り方と、絶対にNGの叱り方を紹介します。
子供の叱り方で迷った際に参考にしてみてください。
目次
子供を叱らないといけない理由
親が子供を叱るのは、”正しい行動に導く”ためです。
- 人を傷つけないようにする
- 危険な行動を防ぐ
- 社会のルールを学ぶ
- わがままを通させない
親としては、たとえ当たり前のことでも一つずつ子供を教育する必要があります。
特に、子供の怪我や命の安全を守るために叱る行為は必要です。
ダメなものはダメと必ず伝えるようにしましょう。
しかし子供が心を改めたときには、褒めること・認めてあげることも忘れてはいけません。
関連記事:効果すごい?子供を伸ばす褒め方4選|褒め方のコツや良い褒め方の例
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上手な子供の叱り方3選
子供を上手に叱るコツを3つ紹介します。
子供の目をしっかり見る
子供を叱る時には目を見て話をする必要があります。
他のことをしながら怒っても子供には響きません。
他のことをしながらだと、親の機嫌が悪いだけだと感じてしまいます。
また、目を見て叱る時は目線を低くして、子供と目線の高さを合わせて叱るようにしてください。
大人が頭から上より話しかけると、威圧感を感じてしまいます。
ちなみに、目を見て叱ることもスキンシップの一つです。
0歳の赤ちゃんでも、親の目を見て表情や感情を読み取ります。
子供は親の目から信頼や愛情を感じ取るのです。
そして、目から伝わった感情は子供の精神的安定にも繋がります。
叱る理由を教える
なぜ叱っているのか理由を教えましょう。
子供はなぜ叱られたのか理解していない可能性があります。
また、子供を怖がらせて叱ることはおすすめしません。
子供は、理由が説明されないまま叱られることに納得できないからです。
- もっと怒るからね
- お化けが来るよ
- お父さんに言うよ
という叱り方は、その場限りしか効きません。
そのうち怖さを克服して、効果がなくなってしまいます。
そして叱られている理由が分からないままだと、同じ間違いを起こしてしまうでしょう。
そのため、忙しい時でも叱る理由を説明してあげてください。
小さな子供でも言い聞かせれば理解していきます。
子供も叱る理由に納得すると、成長や改善が見られるはずです。
改善したら褒める
もし子供が前に叱ったことを改めた場合には、必ず褒めてあげてください。
毎回叱られてばかりだと、子供も反発してしまいます。
例えば、スーパーでお菓子を我慢した場合でも褒めてあげましょう。
特に、具体的に内容を褒めることが重要です。
「今日はお利口さんだったね」よりも「今日はお菓子を我慢できたね!」など、具体的に共感してあげてください。
また、失敗しても努力した過程も褒めてみましょう。
時には失敗する時もあります。
もし子供が改善しようと努力する様子があれば、認めてあげることで次に繋がります。
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絶対NGの下手な子供の叱り方3選
子供を叱る時に絶対にやってはいけないことを3つ紹介します。
感情的になって怒鳴る
大きな声で叱る行為はやめましょう。
そもそも、“叱る”と“怒る”は意味合いが違います。
感情的に大きな声で怒鳴る行為は、自分が腹を立てていることを伝えているだけです。
叱るという行為は、子供を良い方向に導かなければいけません。
怒鳴ってしまうと、威圧的な態度に子供は萎縮してしまいます。
言うことを聞くどころか逆効果です。
その結果、親の機嫌を伺うようになってしまう可能性があります。
しかし、大人である親でも感情的になることはあるでしょう。
子供に感情的になりそうな場合は、一旦気持ちを落ち着かせてから話をしてみてください。
そして、もし感情的になってしまった場合は子供に謝りましょう。
素直に親が謝ることは、子供との信頼関係を築くために重要です。
人と比べたり人格否定する
「あの子はできているのに、どうしてあなたは出来ないの?」など、他の子と比較する叱り方はデメリットしかありません。
- 「自分は人よりも劣っている」
- 「どうせ自分はダメな人間だ」
という感情でいっぱいになります。
しつけではなく子供の劣等感を育ててしまうのです。
また、他人との比較は大人になっても影響します。
自己肯定感が低くなったり、何事にも諦めがちになる可能性があります。
そのため、過去の自分と比較して褒めてあげるのがおすすめです。
子供が以前できなかったことと比較するようにしましょう。
しつけで叩く
しつけでの体罰はデメリットしかありません。
軽く叩く行為もしつけには必要ないものです。
また、子供は叩かれた恐怖の記憶が残ってしまいます。
子供を叩くと脳が萎縮してしまうというデータもあり、しつけで叩いてしまう人は注意が必要です。
厳しい体罰により、前頭前野(社会 生活に極めて重要な脳部位)の容積が 19.1%減少
引用:日本婦人科医会
しかし、場合によっては衝動的に叩いてしまう可能性もあるでしょう。
そのため「しつけで叩く必要性はない」と常に心に決めておくことが肝心です。
日頃から自分に言い聞かせておけば冷静に対処できます。
年齢別の子供の叱り方のコツ
子供の年齢別で上手な叱り方を紹介します。
乳幼児(1歳・2歳・3歳)
話が出来なくても”しっかり目を見て”伝えましょう。
「危ないよ!」「痛いよ!」という危険な状況は、親の表情や短い言葉から読み取ってくれます。
また、この時期は好奇心が旺盛です。
気づけば危ない所に登ったり、手を伸ばす危険性があります。
あらかじめ危険なものは回避しておきましょう。
幼児(4歳・5歳・6歳)
幼児期からは”叱る理由”をしっかり説明しましょう。
幼児期には、すでに親の言っている言葉がちゃんと理解できます。
「こういう事をしたら相手が傷つくよ」という風に、具体的に説明することが重要です。
そして、何でも自分でやりたいという自我が芽生える時期です。
すぐに叱ってしまうのではなく、色んな選択肢や考え方を伝えていきましょう。
小学生
小学生には”子供自身に考えさせる時間”を与えてください。
してはいけないことを自己確認させることが重要です。
また、どうすればよかったのか一緒に考えてあげる時間も取りましょう。
そうすることで友達関係や学校での過ごし方が変わり、叱られる前に自分で考える習慣をつけることができるはずです。
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中学生
中学生は”大人として話し合いをする”ことが大事です。
大人扱いをすることで、自分の行動に責任を持つようになります。
この時期になると、子供扱いされれば反発する可能性があるからです。
そのため、「勉強しなさい!」などと頭ごなしに言うのはあまりよくありません。
「勉強の調子はどう?」と様子を気にしてあげることが大切です。
もしトラブルがあれば、叱るのではなく話し合いの場を設けましょう。
親の意見を提案するような姿勢が大切です。
まとめ
子供の行動を正すために、これからも叱る場面はたくさん出てくるでしょう。
その時に子供が「改善しよう」と思える叱り方は重要です。
また、叱る前に日頃から良いことと悪いことの基準を言い聞かせておく必要もあります。
子供にとって、知らないことに対しては間違いを起こしてしまいやすいからです。
そして、必ず子供が納得できる叱り方を心がけてみてください。
叱り方一つで子供への伝わり方が随分と変わります。
ぜひ、本記事で紹介した叱り方のコツを参考にしてみてください。