小学生のお小遣いの平均相場はいくら?子どもへの渡し方や注意点を解説【2024年最新】
小学生のお小遣いの平均相場は、1か月で500円〜1,000円程度です。
しかし、家庭によって渡し方や金額はさまざまです。
また、学年によってもお小遣いの相場は違います。
そのため、子どもが上手に使ってくれるお小遣いの金額に悩む親は多いでしょう。
本記事では、小学生のお小遣いの平均相場を調べてみました。
さらに、渡す際の注意点やルールの決め方も一緒に解説していきます。
目次
小学生のお小遣いの平均はいくら?
他の家庭の親が、小学生のお子様にどれくらいのお小遣いを与えているのか気になる方がいるのではないでしょうか。
小学生のお小遣いの相場を下記のようにまとめましたので参考にしてください。
- 小学1~2年生のお小遣いの平均
- 小学3~4年生のお小遣いの平均
- 小学5~6年生のお小遣いの平均
小学生のお小遣いの平均金額を金融広報中央委員会のデータを参考にしました。
参考:子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度
小学1〜2年生のお小遣いの平均
- 平均値:500円
- 最も多い金額帯:500~700円
小学校低学年の頃は、100円~200円をこまめにあげる家庭も多いようです。
まだ計画性を持って使うことは難しい年齢だからです。
そのため、お出かけした時だけ数百円渡すなど、小さな金額をその都度渡す家庭が多いのも現状です。
また、低学年の子どものお小遣いの使い道は少額です。
小さなお菓子などで収まることがほとんどで、月に1回のお小遣いでも500円程度が平均となっています。
小学3〜4年生のお小遣いの平均
- 平均値:500円
- 最も多い金額帯:500~700円
小学校中学年になっても、ほとんど低学年の頃のお小遣いと金額は変わりません。
しかしこれはあくまでも平均値であり、1,000円を超えるお小遣いを渡す家庭も増えてきます。
実際、中学年になるとお小遣いを使う機会が増えます。
子どもだけで遊ぶ機会が出てくるからです。
友達とお菓子やジュースを買いに行くこともあるでしょう。
その結果、小学校低学年よりもお小遣いの金額が増える家庭も多くなります。
小学5〜6年生のお小遣いの平均
- 平均値:1,000円
- 最も多い金額帯:500~700円
小学校高学年は平均で月1,000円を超えるようになります。
1,000円あれば雑誌やジュースなど、少しずつ計画性を持って使える金額です。
また、高学年にもなると自分でお金の管理ができる年齢です。
2,000~3,000円と多めに渡し、習い事で必要なものや洋服も自分で購入させる渡し方もあります。
物事に対して分別のつく年齢に差し掛かりますので、あえて多く渡してみたりすると使い方を学ぶ良い機会になります。
お子様の計画性を養える良い機会ですので、渡す金額を多くしてみてはいかがでしょうか。
小学生のお小遣いの使い道とは
小学生は10~100円単位のものをお小遣いで購入しています。
- お菓子
- ジュース
- ゲーム
- おもちゃ
- まんが
- 文房具
- 貯金
上記のように、小学生で一番多い使い道はお菓子やジュースなどの飲食類です。
次いで多かったのは文房具やマンガという結果になっています。
お小遣いの使い道について「お菓子やジュース」(60.0%)に次いで多かった回答は「文房具」(35.6%)。以下、「マンガ」(33.7%)、「貯金」(25.6%)、「書籍」(18.4%)、「おもちゃ」(16.5%)――と続いた。
引用:ITmedia
その他には、お友達へのプレゼント代として使う子どもも多いようです。
中には家族の誕生日プレゼント代として使う子どもも多く、自分のお小遣いから人にプレゼントする喜びを味わえます。
ちなみに、生活する上での必需品は親が購入する家庭がほとんどです。
- お出かけの際の交通費
- 衣服代
- 学校での必需品
- 習い事の道具
これらは親が購入するという取り決めをしておく必要があります。
しかし、文房具類などを購入する場合は線引きが難しいです。
必要最低限のものは親が購入し、自分が欲しいキャラクターのものはお小遣いから出すなどの決まりを設けましょう。
小学生にお小遣いを与える上での注意点
小学生にお小遣いを渡す場合は、親子でお金の話をしっかりしておく必要があります。
お金の話をする上での注意点を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- 貯金の重要性を教える
- お小遣いは労働の対価であることを教える
- お小遣いの渡し方アイデア
貯金の重要性を教える
まずはお金を貯めることの重要性を教えましょう。
貯金と言っても何十年も先のための貯蓄ではなく、欲しいもののために我慢する習慣を身につけるためのものです。
<お小遣いは労働の対価であることを教える
お小遣いには「報酬制」を取り入れてみましょう。
お小遣いの渡し方として、報酬制が一番おすすめです。
報酬制とは、お手伝い表を作成して「お風呂洗いをしたら1回20円」などの報酬を決めておく方法です。
詳しく解説:子どもにお手伝い表のお小遣い制度はどう?報酬制のお手伝いの種類や効果を解説
報酬制は、労働の対価でお金がもらえる喜びを味わうことができます。
子どものモチベーションをあげる効果も期待できるでしょう。
さらに、報酬制は「お小遣いが足りなくなった」と子どもが言った時にも役立ちます。
子どもに足りない分を簡単に渡すのではなく、労働の対価として渡すことで、お金の大切さも実感することができます。
「お金が欲しいならその分頑張って!」と親も言いやすくなります。
しかし、中には”家のお手伝いはやって当たり前”という家庭の考えもあるでしょう。
お金が発生するラインの線引きは難しいので、家庭で”どこから報酬が発生するか”という内容を話し合いで決めておきましょう。
お小遣いの渡し方アイデア
ちなみに、報酬制以外にもいろんなお小遣いの渡し方があります。
など、渡し方を組み合わせて設定している家庭もあるようです。
例えば、月に500円は毎月あげた上で、あとはお手伝いした分をプラスで渡す方法もあります。
中には「お金が今なぜ必要なのか」を、その都度自分の意見をプレゼンする”プレゼン制”という方法も面白いでしょう。
プレゼン制なら、必要な金額や欲しいものを再確認できます。
子どもとのコミュニケーションとしてもおすすめします。
小学生のお小遣いに関するよくある質問・悩み
小学生のお子様へのお小遣いについて、わからないと思うことが多々あると思います。
そこで、「小学生のお小遣い」に関するよくある質問にお答えしますので、参考にしてください。
- 小学生にお小遣いってそもそも必要な理由とは?
- 実際は、1/3以上の小学生がお小遣い0?
- 小学生へのお小遣いは何で渡している?
- 小学生におすすめのお小遣い帳の使い方とは
- 小学生のお小遣いには定額制と報酬制のどちらがおすすめ?
小学生にお小遣いってそもそも必要な理由とは?
お小遣いが必要な理由は、与えられたお小遣いの中でやりくりすることによって、金銭感覚が身につくからです。
限られたお小遣いから、計画性をもって使うようになるでしょう。
そして、お小遣いで身につけたい大事な金銭感覚は「物の価値」です。
お小遣いから物を買うことによって「こんなに高いんだ」「こっちの方が安い」など、買い物で工夫する力も身につきます。
お小遣いの中からお金を出す経験が、物の価値を知っていく経験にもなるのです。
そしてその後、購入したものは「本当に必要なのか」「衝動的に欲しかっただけなのか」を意識することで成長します。
こうして決められた中でお金を使っていくことは、大人になっても役に立ちます。
無駄遣いをせずに欲しいものだけ買うという金銭感覚は大人になっても必要です。
しかし、低学年の頃はお小遣いだけでうまくお金が回らないこともあります。
すぐに使ってなくなってしまうことも多いからです。
それでも、失敗を繰り返すことで「今はこれだけ使おう」という金銭感覚が身についていきます。
欲しいものが買えないという我慢も経験の一つです。
関連:子どもの時からお金の教育はすべき?いつから?子どもにおすすめの金融教育方法を大公開!
実際は、1/3以上の小学生がお小遣い0?
お小遣いをもらっている小学生の多くは、だいたい月500〜700円ほどとされています。
ただ、実際には毎月のお小遣いをもらっていない小学生が全体の1/3以上という調査もあるため、「お小遣いをあげるのが当たり前」というわけではありません。
お小遣いは中学生になってから、と決めているご家庭も多いようなので、周りの状況を気にせず、家庭ごとの教育方針を優先して決めることも大切ではないでしょうか。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000076895.html
小学生へのお小遣いは何で渡している?
小学生へのお小遣いの渡し方には、現金と電子マネーがあります。
現金で渡している家庭が多いですが、交通ICやデビットカード、○○payといった電子マネーで渡している家庭もあります。
現代はキャッシュレス化が進んでいますので、電子マネーで渡すことによってキャッシュレス決済を学ぶ良い機会となるでしょう。
ですので、お子様の成長に合わせて渡し方を変えるのも1つの手です。
例えばですが、最初は現金で渡し、お金の管理に慣れてきてきてから、キャッシュレス決済を学ぶ機会として電子マネーで渡す、という方法でやってみると良いでしょう。
現金で渡すのも、電子マネーで渡すのも一長一短ですので、家庭の状況や教育方針に合わせて渡し方を変えてみてはいかがでしょうか。
小学生におすすめのお小遣い帳の使い方とは?
小学生の金融教育として、お小遣い手帳を使用する親がいると思います。
お小遣い手帳は、子どもが使いやすいサイズで、目的に合わせた管理ができる手帳を使うのがおすすめです。
お小遣い手帳は、いくつかの項目に分けて使用すると管理しやすいため、おすすめの項目を紹介します。
- 収入:いつ、誰からもらったお金か
- 支出:いつ、何に、いくら使ったか
- 残高:次のお小遣い日までにどれくらい残っているか
- 貯金:欲しいもののために貯めているお金はいくらになったか
上記のような項目に分けて使用すると、小学生の時から計画的にお金を使い、資産形成の意識を中長期的に身につけていくことができますので、金融教育に役立ちます。
自作のお小遣い手帳でも十分ですので、項目に分けてお小遣い手帳を利用してみましょう。
小学生のお小遣いには定額制と報酬制のどちらがおすすめ?
小学生のお小遣いは、一か月に1回決まった額を渡す「定額制」で与えている家庭が多いと思います。
中には、お手伝いをしてくれたら与えるといった「報酬制」で与える家庭もあるでしょう。
しかし、「定額制の方がおすすめ!」や「報酬制の方がおすすめ!」と断言することはできません。
子どもの性格によって合う合わないがあるからです。
そこで、定額制と報酬制のメリットを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
定額制のメリット
お小遣いの渡し方を定額制にすると、計画的にお金を使うようになります。
欲しいものがあっても、よく考えてから決めるため、思考力はもちろん我慢する力が身に付きます。
報酬制のメリット
お小遣いの渡し方を報酬制にすると、お金が労働の対価であるという社会の常識を学ぶことができます。
また、お手伝いが家事であれば家事能力が養われるほか、上手にできればお小遣いが上がるようにすれば、いろいろ工夫して上手くやろうとするため、思考力が身に付きます。
まとめ
小学生へのお小遣いは、お金の大切さを実感し、決まった金額でやりくりする力を身につけるために必要です。
もしお小遣いの金額に迷ったら、平均相場を参考にしてみてください。
その中でどう使っていくかを子どもと話し合ってみましょう。
また報酬制や定額制など、渡し方やルールを決めておくことも重要です。
ぜひお小遣いを渡す事が子どもの教育につながるよう、家庭内で決まりを作ってみてください。