ゆいコーチ(京都橘大学)|2021年インターンシップ体験記

「楽しかった」

 私が2週間のインターンを終えて感じた率直な感想です。今回インターンに申し込んだ目的は、私自身が小学生の頃にBSCのキャンプに参加した経験から、大学生コーチとしてもう一度このBSCのキャンプに関わりたかったからです。

2週間でたくさんの小学生や中高生のサブリーダー、同じインターン生の仲間との出会いがありました。

その中でのコミュニケーションはやはり、簡単なものではありませんでした。

特に、インターン生同士では100人いれば100通りあるように、一人ひとりの考えに触れました。

そこで感じたことは、お互いを理解し尊重することの重要性と難しさです。私は異なる意見を無理に一つにまとめる必要はないと思います。

しかし、誰かの意見ばかりが通っていたり、納得していないのに流されてしまう。

発言しない人の意見は反映されない。といったことは集団で活動している以上、あってはならないことです。

意見の交換には時間はかかってしまいます。

また、自分の意見を発言することに抵抗がある人もいます。

ここが難しさではあるのですが、みんなで全員の考えを聞いて、お互いにそれを理解しておくことで、その人の行動の意味が見えてきたり、新しい案がでてきたりするのだと気づきました。

そして、出てきた一つひとつの考えは貴重なものなのだと考えさせられました。
 

また、子どもたちとは「コーチと小学生」としてではなく、「人と人」として関わることの大切さを感じました。

コーチとして、子どもが知らないカヤックの乗り方などの説明をすることはもちろん必要なことです。

しかし、子どもがホームシックになったり、飛び込むことを怖がったり、悩んでいたりする心の面での関わりは、対等な人として接さないと、子どもからの本当の気持ちを聞くことはできませんでした。

私自身、子どもと関わることにどこか苦手意識がありました。

それは私自身が「大人と子ども」という関係を知らぬ間に築いていたからだと思います。

初めは、他のインターン生やコーチがしているような子どもたちとの関わり方がわからず、焦りを感じていた部分もありました。

しかし、キャンプ中自分ができる限り、なるべく多くの子どもに話しかけ、子どもと同じように楽しむことを心がけていました。

すると、子どもたちから話しかけてくれたり、笑顔でシーグラスをくれたりしてくれました。

他にも、普段は元気にしている子が不安なことをぼそっと打ち明けてくれることもありました。

その時、心を開いてくれたのだと嬉しかったです。そんな子どもたちとの関わりは今まですることはなかった本当にかけがえのない経験となりました。 

まだまだ、子どもとの関わり方が上手ではありませんが、前の自分より少しは成長した気がします。

今後、様々な人と出会う中で、相手と同じ立場に立ってコミュニケーションを取るということを大切にしたいです。

私はこのキャンプを「子どもたちと楽しもう」という他のインターン生とは少し違った目標をもっていたかもしれません。

しかし、この2週間を終えて、同年代の人たちから普段は受けることのない刺激を受けたり、小学生たちから学びを得ました。

そして、今まで知ることがなかった自分の強みや、新たな課題も発見することができました。

また、深く考えすぎるよりまずは行動するという力を身につけることができました。

新しいことや答えがないことに対して行動を起こすことは、正直怖いです。

しかし、やってみなくては良いか悪いかもわかりません。

挑戦する機会があったら、勇気を出して挑戦してみるべきです。これも小学生から学んだことの一つです。 

私の大学生活はまだまだ始まったばかりです。コロナの影響でやりたいことが制限されていることも事実です。

しかし、その中でも自ら探し求めればできることは確実にあります。

今回、たくさんの学びを得たように、今後も様々な出会いから新しい発見をしていきたいと思います。そして、4年後理想とする自分に少しでも近づいていたいと思います。

最後に、私はこのBSCという場所が大好きだと改めて感じました。

子どもの勇気を応援し、尊重できるそんな素晴らしい環境だと思います。

そんな環境で、自分の憧れだった大学生コーチとしてキャンプに携わることができたことが本当に嬉しかったです。

2週間の間、サポートしてくださったBSCのスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。