ゆうきコーチ(昭和大学)|2021年インターンシップ体験記

2 週間お世話になりました!

私にとって、BSC で過ごした 2 週間は「⻑いようで短い」だなんてありがちな言葉では表しきれないほどに、濃い日々の連続でした。

自分自身の成⻑を肌で感じたり、オンタイムで理解したりすることは難しいことであり、滅多にあることではないと思います。

しかし、インターンシップの期間中、私は、自分自身の成⻑した部分とこれから課題として残る点の両方をきちんと把握しながら活動することができました。

それだけこの 2 週間は、自分にと って新しいことで溢れていて、刺激的な毎日だったということです。

もともと小・中学生時代に自分自身がいろいろなサマーキャンプに参加しており、いつかはキャンプのリーダーやコーチになって企画や運営側をしてみたいなと思っていたのが、このインターンシップに申し込んだきっかけです。

また、大学の授業で、小児病棟の子どもたちが求めるのは同級生の子どもたちと 「一緒のことをする」「当たり前のことをする」ことであると学びました。

そこで、いわゆる「普通」の小学生が、どんな「当たり前」をもっているのか、なにが「普 通」なのか、どんなことをして楽しんでいるのかを知りたいなと思い、このインターンシップに参加しました(もちろん、私がこの2週間で知り合えた子どもたちに「正解」があるとは思っていませんし、人は皆、十人十色なのであくまでも子どもたちを知る一歩目を踏み出したに過ぎませんが)。

そんな子どもたちひとりひとりと関わっていく中で、学んだことは、対等に、真剣に向き合って話をすることの大切さです。

「子どもだから」ではなく、「ひとり の人間として」向き合うことによって、こちらの真剣さが伝わるのだということ を改めて理解することができました。

また、目をきちんと合わせて話をすることは、コミュニケーションにおいてとても基本的なことですが、特に、子どもに向 けて話をするときにおいて、大事なことなのだなと感じました。

2泊3日や3泊4日、5泊6日では、子どもたちの根本的な性格や行動を正すことはほぼ不可能ですが、それでも私たちコーチ陣が真剣に向き合った日々が、彼ら彼女らの人生のどこかで役に立ってくれればいいなと思いながら子どもたちと楽しく、ときにメリハリを持って接するように心がけていました。

他にも、子どもたちと接することができたからこそ伸びた力があります。

それは誰にでもわかりやすく話す力です。

子どもたちから投げかけられる素朴な疑問や 私たちや大人が当たり前だと思っておいていた「前提」について、尋ねられるたび に、どのようにして簡潔にかつ、わかりやすく伝えるべきかと考えていたためで す。

よく学問をきちんと理解しているのかを確かめるとき、「小学1年生にもわかるように説明してみて。」と言われることがあるかと思います。

この 2 週間を経験した今、求められている説明の本当の難しさを理解できたような気がしま す。

また、初めて会う人しかいない環境に自分自身を置き、インターン生たちと出会 えたことは自分の人生にとって、とても大きなできごとだったと心の底から感じています。

人によって子どもたちとのコミュニケーションの仕方やアクティビティの工夫の仕方が異なっていたり、自分とは異なる「リーダー」のあり方をしていたり、と自分に足りていない多くのことを学べる機会になったからです。

反対 に、自分と考え方が似ている人との話し合いをすることによって得られる物事の深みも知ることができたのですが、それもまた異なる考え方を知るのと同じくらい興味深い経験になりました。

毎日早起きをし、夜遅くまで次の日のアクティビティや進行についての話し合いを重ねたり、「カベ」にぶつかったとき上手く解決できなかったり、と正直、目まぐるしく、大変なことも多くありました。

しかし、そんな難しさやもどかしさを感じる中でも、それを遥かに超える楽しさや、やりがいを感じながら活動するこ とができたのは周りの方々の支えはもちろんのこと、子どもたちからもらえる笑顔やパワフルさがあってのことです。

この 2 週間の経験のすべてを言葉として表すことはできませんが、自分にとって間違いなくかけがえのない大切な夏の思い出になりました。

この場を借りて、お世話になったBSCの方々にお礼申し上げます。

貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。