BSCウォータースポーツセンターのサマーインターンシップOBOGインタビュー第4弾!
今回は、2019年のサマーインターンシップに参加してくれた、ジョンコーチの近況と、インターンシップの思い出をインタビュー!
- 卒業大学:早稲田大学 文化構想学部
- インターン参加:2019年 3週間
開智望小学校では英語科の非常勤講師として、小学5年生の英語と小学3年生の英語探究の教科を担当しています。
勤務先 | 学校法人開智学園 開智望小学校 |
職種 | 講師 |
入社年 | 2023年度 |
具体的な仕事内容について教えてください
英語の授業では、勉強のために単語や文法を覚えるだけではなく、児童の趣味や興味に繋げながら、様々な歌、ゲームやアクティビティを楽しみながら自然と英語で学び話せる授業を心がけています。
英語探究では、英語上級クラスのために全て英語で授業を行います。
決まったテーマを元に英語で考え、児童同士でグループワークやディスカッションをしていきます。
気になる疑問と仮説を立て、情報収集、実験や調査などをし、最終的に英語でまとめた発見をプレゼンテーションやポスター、または動画を撮影したり、様々な方法で発表ができるようにサポートをしています。
大学卒業後は、インターンシップ当時と変わらず海外での教員を目指すために大学院に進学し、国際バカロレア教育(IB)について研究をしていました。
IBとは多様な文化を理解、尊重し、探究心、知識、コミュニケーション能力、思いやりのある生徒を育てることを目的とした世界中の学校で導入されている国際教育プログラムです。
いくつかのIB認定校を見学していた中で、開智望小学校に出会いました。
日本の教育と国際バカロレア(IB)の教育を融合させた教育理念と児童の考えやアクションを尊重するコミュニティーに衝撃を受けました。
関東でPYP(IBの初等教育プログラム)を導入している日本で数少ない新しい一条校として、児童が先生の話を一方的に聞く従来の教育とは異なり、主体性を大事にし、児童自ら考え積極的に発言している姿だけではなく、体を動かしながら、楽しく学ぶ英語教育に力を入れていることに共感をしました。
児童が英語で積極的に発言し、一緒に考えを深めていくことが、何よりも楽しみで、私自身も児童たちから学ぶこともたくさんありました。
外国語で考えをまとめ、発表することは簡単ではありません。
英語探究の授業では、最初は英語で発表することに抵抗があった児童たちもいましたが、様々なプロジェクトを進める中で、徐々に自信をつけていき、堂々と自分の考えをクラスメートや他の英語の先生にまで、英語で発言できるようになりました。
誰かがすでに発言をしたことに対して、同じであっても英語で話してみようと伝えています。
みんな価値観が異なるため、似たような内容でも伝え方によって気づかない発見もあるので、積極的に英語で発言をしようとする児童が多く充実しています。
日常で英語を使う環境が限られていますが、児童それぞれの考えと成長をサポートし、英語での探究学習を通して世界を広げる手助けをすることに喜びを感じています。
児童の英語レベルや理解度に合わせた質問や説明をすることも大事ですが、ほとんどの児童の母語が日本語のため、必要に応じて英語と日本語を使い分けることを今も試行錯誤しています。
児童に英語でオープンエンドな質問をするときに、理解できないことが何度もありました。
最近の研究から外国語学習では状況によっては母語の活用が役に立つことが報告されています。
母語の語彙力のほうが豊富なため、制限するより、英語で表現したい単語がわからないときに、知っているかもしれない他の児童にまず聞いてみてから、一緒に英語でどういう風に表現するかみんなで考えるようにしました。
そして私がずっと一方的に話さず、限られた時間の中で全員が英語で発言できるように、ペアやグループワークで話し合う機会を作ろうとしています。
これから学び続ける児童から完璧を求めず、わからないままにせず積極的に質問してみることで次に繋がると伝えるようになりました。
BSCのインターンシップに参加してから4年以上が経ちましたが、将来のキャリアを考える上でとても貴重な経験となりました。
日本全国、世界中から集まった子供たちと接し、他のインターン生の仲間と一緒にサマーキャンプのアクティビティなどの運営に携わることで、大学の授業では学べない実践的なスキルを身につけました。
リーダーシップ、コミュニケーション能力、問題解決能力などが求められ、自分の苦手なところを再認識し改善するきっかけにもなりました。
チームワークの大切さを改めて実感し、異なるバックグラウンドを持つ人々と協働することの楽しさを学びました。
また、子供たちの笑顔や成長を目の当たりにし、教育分野の仕事に就きたいという情熱を再認識できました。
児童たちの主体性を大事にしている環境にいながら、BSCで学んだ児童と対話をしているときに同じ目線で向き合うスタンスが今の仕事、自分の教育者としてアイデンティティーとして繋がっていると感じます。
これからも児童の問いやアイデアに対して、学習スタイルが異なる一人一人にとってわかりやすく伝える、コーチングすることを大事にしていきたいと考えています。
高校時代のロールモデルだった先生から影響され、夢だった教員になることができました。
今後の目標は海外で小学校の教員になりたいです。
様々なバックグラウンドを持つ児童が集まる教育環境が魅力的であり、海外で暮らす英語を学ぶ児童をサポートしていきたいです。
またBSCのおかげでシーカヤックに出会い、生涯趣味としています。
行ったことない海外のいろんなフィールドを漕いで、現地のおいしいものを食べたいですね。
大学生活では様々な選択肢があり、それらを自分で選べることが醍醐味だと思います。
今まで興味なかった分野や、やらないだろうと思うことが、自分が踏み出して挑戦したことによって”好き”になったり、自分の趣味、もしかしたら仕事になる可能性も秘めています。
今も何が起きるかわからない世界なので、少しでも迷っていれば、後からやってみればよかったと後悔しないよう、挑戦できるときに挑戦してみてくださいね!