ゆなコーチ(千葉商科大学)|2023年インターンシップ体験記

私が今回BSCのインターンシップに参加した目的は大きく二つあります。

一つ目は、子供の柔軟な思考に触れるためです。

私は将来クリエイター系の職業に就きたいと考えており、その業界で生き抜いていくためには、他に負けないようなアイデアを生み出す必要があります。

しかし、人は成長していくにつれ多くの知識を身に付けることができますが、その思考は固定概念にとらわれて固くなり、柔軟さを失ってしまいます。

そこで多くの子供たちとかかわることで、自身の頭に柔軟性を持たせるのと同時に、幼少期の私がどのような考えを持つ子供だったのかを思い出すきっかけになればと考えたこと。

もう一つは私自身が琵琶湖に行ってみたいと思ったためです。

小さいころからカヌーを主としたウォーターアクティビティに慣れ親しんだ私にとって、BSCでのインターンシップはとても魅力的なものでした。

大学の掲示板で資料を見かけた際「これはやらなきゃ本当に損する」と直感的に思い、すぐさま応募したのを覚えています。

もともとリーダーのように先導する役割が好きな私は、子どもたちを引っ張っていくことについて自信を持っていました。当たり前のことですが、子どもたちの年齢や性格、感じ方等の個性は異なり全員が全員指示通りに動いてくれるわけではありません。

私自身、これについては理解しているつもりでした。ですが、後にこの考えには足りない部分があると気が付くことになります。

初日から三日目まではほかのコーチが先頭に立って行動しており、私は一人一人のサポートをしながらコーチとしてやるべきことを覚えて過ごしていたため、先導していくことに不安や難しさを感じていませんでした。

しかし、私がその立場になって立ち回るようになった際、先の考えが甘かったことを痛感しました。

先頭に立って行動する以上、先日までの内容に加え、周囲の状況を理解するために広い視野を持つこと。

また、プログラムを円滑に進めるために、各グループのコーチとも連絡を取る作業を同時に行う必要があります。

ここまで沢山のことを同時に行った経験がないため、予定通りに事が進まずプログラムの変更を余儀なくされる事態が起きてしまいました。

なぜうまくいかなかったのか、そう考えたときに先導する対象に差があることに気が付きました。

私がこれまで引っ張ってくることができたのは、相手が自分とほぼ同じ年代であったため。

「指示をすれば一回で動いてくれる」、そう認識してしまっていたのです。

ですが、今回の対象は自分よりも一回り小さい子ども。一回で全員が動いてくれるとは限りません。

この点に気が付くことができて以降、私は当初よりも余裕を持って行動することができるようになりました。

この二週間BSCで過ごしたことで垣間見えたその子たちの優しさ、成長の様子、教えてもらったこと、気づかされたこと、思い出させてくれたものは書ききれないほどたくさんあります。

私自身、インターンに参加する前と今では成長することができたことでしょう。

これらの経験は、私にとってかけがえのない宝物です。

このような経験をさせてくださったBSCの皆様、インターン生、子どもたち、サブリーダーに感謝申し上げます。
本当にありがとうございました!