やむコーチ(龍谷大学)|2021年インターンシップ体験記

私は、この2週間のインターンシップでたくさんの成長のきっかけを掴むことができました。

しかし、それらを掴むまでに、多くの時間がかかってしまいました。

2週間の内、初日から3日目までは、自分がやっていることに自信がなく、自分がすべきことも見えない状況が続き、子供たちとの関わり方にも悩んでいました。

さらに、2日目で子供達と同じ部屋で寝ることになったのですが、全く寝かしつけることが出来ず、落ち込んでいました。

そして4日目になり、少しずつ周りの状況、次にすべきことが見えてきました。

悩んでいた子供との関わり方も、子供達の方から自分のサインを求めてくれたことから、自分の関わり方は間違っていないという自信に繋がりました。

そして2回目の宿直で静かにさせることが出来たことで、自分が不安に感じていた部分を全て克服することが出来ました。

その日以降は、今まで、意識が自分に向きがちであったのを、子供達や他のコーチ、キャンプ全体に向けられるようになりました。

そうして少し余裕が出来たことで私が一番子供達に伝えたかったメッセージである『世の中には、色々な人がいて、それぞれの価値観を持っていること・自分を愛して欲しいこと』を自ら体現し、子供達と関わることでに少しずつでも伝わっていくのではないかと考えられるようになりました。

それからは、等身大で子供達と関わることが出来、自分自身もキャンプを楽しめるようになりました。

周りを見れるようになったことで多くのことに気付きました。

特に、他のインターン生の子供への伝え方に大きな違いがありました。

私は、まず大きな声を出して、注目してもらうということを意識していました。

しかし、ただ大きな声で話すだけでは、子供達の集中力はすぐにきれてしまっていました。

その時に周りのコーチを見ると、声を張らずとも、子供達が集中して話を聞いている状況が多くありました。

それは、声のトーンであったり、抑揚の使い方の違いだと気づきました。

それまでは、声を届かすことに意識が向いていましたが、伝えることに意識を向けることで、肩の力が抜け、堂々と話せるようにもなりました。

伝えるという行為は子供達に対してだけでなく、コーチ間でも意識するようになりました。

この2週間では雨の日が多く、プログラム・スケジュールの細かい変更が相次ぎました。

そこでもコミュニケーションの不足で全体に正しい情報が伝わりきっておらず、何度も伝え直さなければいけないという状況がありました。

コミュニケーションをとるというのはただ会話をすることではなく、互いに目的を持ってすることであるという再確認になりました。

私はこのキャンプが始まる前に自身の考えの言語化を課題にあげていました。

それに関しては、完全に克服できたわけではないですが、日常生活の何倍以上もの言葉の発信・受信をしたことで、それらの整理をすることが出来ました。

どういった場面・状況では、どのような言語使用が好ましいかの理解を進めることが出来たのは、自身の大きな成長のきっかけになると感じています。

今回、このキャンプに参加し、多くの学生、子供達やスタッフの方と関われて自身の可能性を広げることが出来ました。

2週間、困難なこともありましたが、自分からこのキャンプに参加し、多くの人と出会えてよかったです。