にっちーコーチ(都留文科大学)|2023年インターンシップ体験記

まず初めに、キャンプで関わってくださったBSC社員のみなさま、そしてインターン生、サブリーダーの中高生、参加者の小学生、このような貴重な経験を得る機会を与えてくださった全ての皆様に心から感謝を申し上げます。

2週間のインターンシップを終えて、最中は辛いことや悩むことも多くあったのですが、いざ終わってしまうとあの忙しかった毎日が、琵琶湖で子どもたちと過ごした時間がとても恋しく感じます。

私は、教育学部に所属し教師になることを目標に日々学んでいます。

しかし、座学ばかりで実際に子どもと関わる機会がほとんどなく、自分は本当に教師に向いているのか、いざ子どもたちの前に立ったら何を話し、どう動いたら良いのか、不安ばかり募る日々にもどかしさを感じていました。

そんな時SNSでBSCのインターンシップを見つけ「これだっ!!」と思いすぐに応募しました。

しかし、開始2日私は挫折を味わうことになりました。

まだ、全体の流れが把握出来ていないこともあり、自信を持って堂々と話すことが出来ず、また、子どもたちを上手く注意することが出来ませんでした。

どんどんマイナスな気持ちになってしまい他のコーチたちと話す子どもたちはとても楽しそうに見えました。

同じチームのコーチたちに助けてもらってばかりで自分の不甲斐なさにやっぱり教師は向いてないのかもしれないと思い悩みました。

枯れた声を張り上げ指示を出し、積極的に行動し子どもたちをまとめる仲間たちに感化され、私も負けていられない、と目標として掲げていた教師になるための資質能力を養うため自分の行動を改善していくことにしました。

昔から自分にも他人にも甘い性格であったため、子どもたちの命を守るためにもだめなことはだめと嫌われることを恐れず正しいことを伝えることを徹底しました。

子どもたちは私たちのことをよく見ているため自分自身へのまぁいっかを無くしお手本となる行動を心がけました。

注意した気になり子どもが言うことを聞いてくれないと嘆くのではなく、自分の言い方を振り返ることが大切だと感じました。

繰り返すうちに声を荒らげるよりも、しゃがんで子どもの目を見て真剣な顔でなぜこの行動がだめなのか、なぜこんなことをしてしまったのかしっかり向き合い伝えることで子どもに届くことに気が付きました。

この時に、この子は話しを聞かない子だから、性格が悪いからなどと偏見を持ち、放置してしまうと真面目に頑張っている子も流されてしまうため絶対に見逃してはいけないと思いました。

カフェテリアでは、計画を立てて行ったものの実践してみると、子どもたちに上手く伝わらなかったり、勝手に遊び出してしまったり、怪我をさせてしまったりと初めて行った時は全く思い描いていた活動が出来ませんでした。

他のコーチや子どもたちからアドバイスをもらい全員が楽しめる活動になるよう改善を繰り返しました。

このように子どもの反応や上手くいかなかったところを改善する力は今後実際の授業の指導案を作る際にも活かすことができるのではないかと考えます。

ワイルドスイムやカヤックをする時に怖いからやりたくないと言う子どもがいました。

しかし、どの子どもも友達が飛び込む様子を見て覚悟を決めて1歩を踏み出していました。

逃げずに勇気を振り絞って挑戦する子どもたちの姿を見て、私も負けていられない、いくつになっても諦めずに自分の限界を超えていけるような人でありたいと刺激を受けました。

また、1歩を踏み出したいけれど少しの勇気が足りないこんな子どもたちを勇気づけ背中を押してあげられるような教師を目指したいと思いました。

目標のひとつに“子どもたちが楽しかったと思える最高の思い出を作ってもらう”を掲げていました。

楽しかった!また、来年も参加したい!という声を聞くとほっとすると同時にやりがいを感じました。

ひとりひとり個性豊かでどんな学生になり大人になっていくのか子どもたちの将来が楽しみに感じることが多くありました。

教師の魅力をまたひとつ発見出来た気がします。

私が2週間やりきることが出来たのは苦楽を共に乗り越えたインターン生の仲間がいてくれたからです。

全てのインターン生が私にとって本当に尊敬する人たちです。出会えたことに感謝しています。

想像以上に身体的にも精神的にも苦しんだ2週間でしたが一生懸命に取り組めた自分が誇らしく、なにより自信につながりました。

この経験は私にとって大きな財産です。

心からこのインターンシップに参加して良かったと思います。

「冒険ある人生を!」というBSCの理念を忘れることなく、どんな環境においても自分らしさを忘れずに挑戦していきたいと思います。本当にありがとうございました!