なるみんコーチ(國學院大学)|2022年インターンシップ体験記

まず初めに、キャンプで関わってくださったBSC社員のみなさま、そしてインターン生、サブリーダーの中高生、関わってくれたみなさまに感謝を申し上げます。 

インターンが終了してから琵琶湖での生活を振り返ると思うことは数多ありますが、総じて「めちゃくちゃ楽しかった」に尽きます。

全国各地の大学から参加してくるインターン生は個性豊かで、考え方も行動もまったく異なります。そんなインターン生たちと3週間、生活をともにしたことで親交がかなり深まったと思います。

また、無限のエネルギーを持つ小学生に囲まれ、共に楽しむことは他のどのインターンでも味わえないかけがえない経験だと思います。

私が応募したきっかけは、大学のインターン募集をみていたところbscのページを見つけ、昨年度のインターン生の感想文を見て直感で楽しそうと思い応募しました。

些細なきっかけがその後の人生を変えると思うと、何事も「やってみる」ことが大切であると考えました。

今までも自分自身、行動力はあるほうだと考えていました。

それがこのインターンに応募し、参加したことで確信に変わりました。

書きたいこと、学んだことは山ほどありますが主に2つの事項について記そうと思います。

まず一つに、自分がインターンに参加した目標として「子供たちに最高に楽しかったと言わせること、子供の動かし方を知り、大人にも適用できるようになること」でした

そのために、自分が最高に楽しむこと、そしてインターン生と仲良くなることを目的としました。

子供たちが楽しむためにはどうするべきか、子供をうまく動かすにはどうしたら良いのか3週間の間、常に追求し続けました。結果からいうと、目標は達成できたと言えます。

私はいつも帰る子供に一対一で、「来年もきてくれる?」という質問を投げかけました。

一対一の質問であれば、子供は素直に感想を述べてくれることが多いです。

正確なデータや統計は取っていませんが、3週間で「いかない」と答えた子供は0人でした。

かなりの数聞いたと思いますがそれでも0人でした。このことから子供たちは最高に楽しむことができたのだと思います。

また、子供の動かし方を知る、というのも些細な言動や行動で動かすことができたと思います。

具体的に言えば、「名前を覚える」「信頼を置く」「誉める」「相手に興味を示す」この4点を私はキャンプ中意識しました。一つ目の「名前を覚える」は簡単そうで難しいことです。

毎日80人の子供がいるなかで全員の名前を覚えることなどほぼ不可能であり、自分のグループの子供でさえ難しかったです。

しかし、子供を名前のバッジを見ずに名前で呼ぶことは相手からしたらうれしいことであり、自分のことを意識してくれていると考えると思います。

また、「信頼を置く」は高学年の子供において上手く適用できると思います。

例えば、何をするにしても小学生に対してチェックをします。

水着がきちんとはいっているか、荷物が整理できているか、忘れ物がないかなどコーチが確認することは多いです。

しかし、高学年の小学生に対しては、信頼を置く、つまり「あなたは確認する必要がない」と伝えてあげることで、子供は信頼されているのだと思い、互いに信頼関係を築くことができます。

あ、ライフジャケットの確認はもちろん欠かしませんよ??アセアセ

また「誉める」は絶大な効果があるなと再認知しました。

行動を褒められることで子供はもっとその行動をしようと励み、子供の向上心をより高めることができます。

一人、勤勉で博識で理想が高い子供がいました。

私はより成長してほしいと思い、勉強を勧めたところ、「なるみんがいうならほんとうにがんばる」そういわれたとき、私はうれしかったと同時に、人は褒められることでこんなにも変わるのかと思いました。

「相手に興味を示す」これは、あまりコミュニケーションが得意でない子供に対して有効でした。

キャンプはじめはまったく心を開かなかった子供や話を聞かない子供に対してこれを用いました。

実際、単純に子供の好きなことや得意なこと、様々なことを自ら話しかけて聞くことで徐々に心を開いていき、私にも興味を示し、最後には私の指示をよく聞いてくれるようになる、というものです。これらは必ず大人にも適用できることだと思えます

そして、二つ目、これはかれぶさんに叱られて気づけたことです。

私は他の人よりも1週間長い3週間をBSCにて過ごしました。

特に2週間目、コーチが一番多い時期に、「全体のことを考えなくても誰かがやってくれる」「自分がやらなくてもうまく回る」そういう思いに陥り、いわゆる中だるみの時期に突入しました。

そこで行動を指摘され、自覚のあった私は正直に中だるみをしていることを伝えました。

そこで「子供との接し方の答え」を問われ、私は何か答えることができませんでした。

インターンとして参加したはずなのに、今のまま終わっていいのか。

指摘された日からずっと考え続け、数日たって答えを出すことができました。

私は、当初から「楽しませる」ことを第一に置き、子供たちが楽しいことを常に行っていました。

しかし、当初楽しませることを優先するあまり、ルールをコーチでありながら破ってしまうことが多く、何度も子供を怪我のリスクがある場面にさらしてしまいました。

そこで、かれぶさんから叱りを受け、考え方を見直しました。

結果、安全を第一にすることになりました。それは、小学校、中学校を思い出し結論に至りました。

というのも小・中の時期はいわゆる悪ガキであり、先生方から怒られることが多く、反抗した場面も多かったです。

しかし、小・中は最高に楽しかった思い出であることから、怒られる=楽しくなくなる、ではないのかなと考えました。

私たちコーチは学校でいう教師の立ち位置であり、生徒に対し、指導して日本の模範の生徒に近づけていくことが役割であると考えています。

私たちはあくまで、キャンプに来てくれた子供たちが子供たちの間で楽しむのを見ているだけで十分なのではないかという結論に至りました。

つまり、私が先頭にたって楽しませる、というよりも子供たち同士のコミュニケーションを増やして子供たち同士で楽しんでもらう。

私はそれを見守ることが役割であるということです。

私なりに納得でき、私にとっての正答なんだと思います。

その正答を見つけてから、私は動き方を変え、結果子供たち、そして私にとって良い結果になったと考えています。

最終日、かれぶさんに自分なりの答えを話し、喜んでくれたのもうれしい感情になりました。 

ものすごく長くなりました、それだけ書きたいこと、獲得したものが多くこれでもまだ半分にも満たしません。

最後にもう一つだけ、最も大事なことを記します。

それは、3週間のインターンを経て得た「人間関係」です。毎日、朝から晩までずっと一緒に必要なコミュニケーションからプライベートのことまで話をしたインターン生とはものすごく仲良くなれたものだと思います。

この人間関係を獲得したことがこのインターンへきて一番良かったことだと思います。 

やるかどうか迷ったら、まずやるべきです。やってから判断してください。

こんなにきつく楽しいインターンは他にありません、迷ったら応募してください。

最後にもう一度言わせてください、めちゃくちゃ楽しかったです。