ジョンコーチ(早稲田大学)|2019年インターンシップ体験記

Learning by Teaching

私がBSCのインターンシップに3週間参加したいと決めた理由は、将来海外の学校での教師を目指していることや、教育と「自然」の共生に興味があることと、最後に「1 週間長く参加できるならやってみよう!」と感じたからです。

BSCでの3週間のイン ターンシップを通じて、BSCのスタッフさんや国内のインターン生、中国、台湾、ベトナムから来た留学生のコーチと中高生のサブリーダーとのたくさんの出会いに恵まれました。

様々な出会いから「学び」も多く、刺激的な日々でした。

こどもたちと接する中 で、自己の強い所だけではなく、今まで強がっていて隠してきた自己の弱い所に少しづ つ真正面に向き合えるようになり、自分についてさらに知ることができました。

今後の 自分に対してもっと自信が持てるようになったことが私の一番の収穫でした。

私は何事にも “Learning by Teaching” (教える同時に学ぶ)というモットーを常に大 切に心がけています。

BSCのインターンシップではコーチとして、サマーキャンプに参 加しているこどもたちにカヤックなどのウォータースポーツを教える立場でしたが、こどもたちの「ロールモデル」として、逆にこどもたちから様々なことを学びました。

その中で一番実感したことは、年齢、国籍、バッググラウンドも関係なく、こどもた ちは本当に純粋で「感性」がとても豊かで、すごく自分自身も学ばさせられる場面がいくつかありました。

こどもたちの会話の話題は豊富で、テンションについていくのもノンストップで大変なときもありました。

夜ご飯のときに同じテーブルに座っていた男の子たちが挑戦したワイルドスイムの飛び込みについて「俺は一回転飛んだぜ!」「いや、気づいたら8回以上飛んだよ!」など「琵琶湖の真ん中で浮かんで空をみていると、空が狭く感じた」など盛り上がっていたお話を聞いていて、純粋にすごいなと思いました。

小学生の何気なさそうな会話からでも大人が同じ目線で会話の輪に入ってみれ ば、会話から学べることがあると実感しました。

こどもたちと対話をしているときに同じ目線で真正面に向き合うことを心がけました。

会話の中でこどもがよく連発する「なんで?」の問いに対してどのようにわかりや すく理解しやすいように説明するか悩んだ時期もありました。

ただ「これダメ!あれダメ!」「おい、やめろ!」と理由も言わず止めずに、どうしていけないのか、こどもたちにしっかり理由を伝えることも大事だと感じました。

他のコーチのこどもへの接し方も見ながら、いけないと思ったこどもの問題行動に対して、まったく関係ないようにただ流すのではなく、その子自身のために、強く注意し、しっかり叱る「正しい叱り方」 を学び、痛感させられました。

こどもたちにはずっと優しく注意することがすべてでは なく「時には優しく、時に厳しく」と学びました。

初めはこどもに強く注意すると「こ どもたちから嫌われたらどうしよう」と不安でしたが、だんだんキャンプに慣れていく につれ、自分のためではなく、注意するこどもの今後のことを考えてみると、自然と自 分からこどもに注意することができるようになりました。

その一方、こどもがおとしものをして私に心配そうに来てくれたときに、こどもからの 見た目や色の情報を元に一緒に探すことは大変でした。

しかし、見つかったときのこどもの喜びはまるで自分にとっても喜びでした。

だいたい「こんなところにあるじゃん…」とすく近くに見つかることが多かったのですが、「コーチ、ありがとう!」の一言でもこどもの役に立てた達成感が楽しく、キャン プ中にも大きな自信にもなりました。

最も印象的だったことは、私が担当したグループ のこどもたちがキャンプ最終日の閉校式のときに、キャンプ初日と比べてそのわずかな期間で成長した姿を感じたときに、泣きそうになったことでした。

自然豊かで綺麗な琵琶湖に触れ、ウォータースポーツを体験しながら「学ぶ」ことはなかなかできないと思いました。

コーチとして、参加していたこどもたちを見ていてうら やましく思いました。

教室を出て夏休み中にはこのような楽しく遊ぶ自然体験をすることで、こどもたちの大切な感性を育てていくと考えています。

BSCのみなさまに言葉では言い尽くせないほど感謝の気持ちでいっぱいです。

他のインターンシップ生と比べて、3週間インターンシップに参加させていただきましたが、とても長く濃く感じ、本当にあっという間でした。

最後の1週間にはやっとキャ ンプの流れやお仕事に慣れていき、「あのときはもっと自分からこういうこと、ああいうことすればよかった!」と反省していますが、この気持ちや学んだことを忘れずに、 今後の人生、目標に向かって「冒険のある人生を」生きていきたいです。

本当にありがとうございました!

mahalo and a hui hou! (ありがとう、また会いましょう)