もあコーチ(武庫川女子大学)|2024年インターンシップ体験記

「全部が不安」

6月の事前研修が終わってからずっと思っていました。カヤックやSUPの乗り方や注意点を自分が教えなければいけない。

とてもできそうにないなと思っていました。

今回、私がこのインターンシップに参加させていただいた理由は、自分を変えたいと思ったからです。

人前やグループの中で発言することがすごく苦手で、受け身な会話しかできない自分を少しでも改善したいと思い、参加させていただきました。

インターンシップに申し込みをさせていただいたときは上記の理由に加え、とても楽しそうだなという軽い気持ちでした。

インターンシップ初日、自分が考えていたよりもたくさんの子供達がBSCに集まりました。

私自身 がキャンプに参加したことがなかったため、流れが全くイメージできなかったことと、こんなにたくさんの子供達と関わったことがなかったため、一瞬で不安と焦りの気持ちでいっぱいになりまし た。

私より1週間早く来ていたインターンシップ生が、着実に確実にきちんと仕事をこなしていくとてもかっこいい姿を見て、これは自分にはできないなと挫折しかけました。

しかし、私が焦りや不安を感じている時も子供たちは喧嘩や、ホームシック、どこに行ったのか分からないなど、対処していかなければならないことが次々に起こっていました。

私が特に大変だなと思ったのは、ホームシックの子の対処です。

どんな言葉をかけてあげたら安 心してもらえるのか、どんな話し合いをしたらもう少し頑張ってみようと思ってもらえるのかが全く わかりませんでした。

他のみんなはしっかりと話し合いができているのに、自分にはできない。

どうしたらいいかわからない。という状況がすごくもどかしくて悩みました。

そんなときに、相談に乗ってくれたのがインターンシップ生です。

どんな声掛けをしているかを教 えてくれたおかげで、子どもたちとちゃんと向き合うことができるようになりました。

私が子どもたちに心を開いて明るく接すれば、子どもたちもそれに応えてくれるということに気づくことができてからは、カヤックの説明をする時やカフェテリア体験のときなど、だんだんとみんなの前で話すことに抵抗なくなり、大きな声で話すことができるようになりました。

「何か理由を見つけて逃げるのはやめよう」

これが私がインターンシップ中に自分に言い聞かせていたことです。

人前で話すのが苦手だか ら、説明や案内は他のインターンシップ生に任せよう。

喧嘩やホームシックの子の対応の仕方が わからないからコーチに任せよう。

インターンシップ前半は逃げてばかりでした。

けど、それでは、このインターンシップに参加した意味がなくなってしまう。

変えたくてきたのに何も変わらずに終わってしまう。

人前で話すことよりも何も得ずに帰る方が嫌だと思えるようになっていました。

大変なことやもう逃げたい!と思うことがたくさんありましたが、それ以上に子どもたちと何かに挑戦する楽しさや、喜びを感じることができて本当に嬉しかったです。

子どもたちだけでなく、自分自身も成長できた2週間になりました。

BSCのインターンシップに参加しなければ出会えなかった仲間や、できなかった貴重な体験、経験をさせていただき本当にありがとうございました。