私がこのインターンに参加した理由は、リーダーシップを獲得するということが第一にありました。
自分自身リーダーの経験が浅く、当初はこんなに大人数の子どもたちを率いていけるか不安で、最初の一週間は、先代のインターン生から説明の仕方や一日の動き方など学んでばかりで、この後自分が主体となって、子どもたちを動かせるのか自信も失いかけていました。

しかし、自分がその立場になるとリーダーにならなければ、という使命感に駆られ、このインターンに来た意義を見いだし始めました。
まず、リーダーどうこうよりも、子どもたちの信頼を得ないと彼ら自身も十分に楽しめないと思い、プログラムの合間に子どもたちに話すようにしました。
そのことで彼らの名前だけでなく、人柄なども次第にわかり始めました。
しかし、リーダーとして必要なのは子どもとの縦の関係だけでなく、コーチ間の横の関係も必要だと気づきました。

初日は前述の使命感からかプログラムの説明などをほとんど請け負ってしまい、必要以上に疲れてしまいました。
その夜のミーティングでサブやボランティアの子から役割がほしいと言ってくれたおかげでコーチ陣みんなで率いようとなり、2日目からは気持ちの余裕も生まれ、子どもと話す時間と信頼を得る時間も増えました。
その成果か、5日目の夜に5泊の子どもから自分の見えないところで抱えているトラブルを打ち明けてくれ、彼自身もこのコーチじゃないと解決できないというような伝え方だったので、そういう面で子どもからの信頼を得て、リーダーとして在ることができたのではないかと思いました。
さらにこのキャンプで目標設定の重要性にも気づきました。

来ている子どもたちに少しでも楽しんでもらえるよう、決められたタイムラインきっかりに進むのではなく、所々で彼らの意見を聞き、少しプログラムを前倒したり、水遊びを盛り込んだりすることで彼らの見せる笑顔の数も増えた気がしました。
また、このキャンプは国際交流も盛んで、英語を第一言語とする子どもも少なくなく、共にプログラムを進めたり、カフェテリアで一緒にキーホルダーを作ったりした経験は貴重なものだと感じています。
それだけでなく、海外のコーチとも話す機会もあり、その時間は本当にかけがえのないものでした。
最後に、BSCでの2週間で上記以外にも計り知れないような経験をさせていただき、私自身も子どもたちと一緒に‘’冒険ある人生を‘’送ることができました。
私と子どもたちが得た経験は互いに違っているものではありますが、‘’冒険‘’という部分では通ずるものがあるはずなので、これからの人生で一歩を踏み出すためのよすがとなったのではないかと思います。
BSCの皆様、そして共にキャンプを作り上げてくれた皆様ありがとうございました。