ゆっきーコーチ(慶應義塾大学)|2019年インターンシップ体験記

キャンプに来て、これまで全くありがたみを感じなかったことに感謝の気持ちが芽生えたなら、それはキャンプを楽しむことよりも意味があることだと思う。
キャンプに来て、いつもはウザい家族を大切に思えたなら、キャンプに来た価値はあったと思う。

こんなようなことをインターンシップ最終日の閉校式で話しました。

インターンシップの志望動機にはなんか色々カッコよさげなことを書きましたが、本当の理由は日常の幸せを再確認したかったからだと話しながら思い出しました。

中学生の時の卒業文集にも似たようなことを書いたことがフラッシュバックして、多分この考えは歳を重ねても変わることはない自分の中核みたいな概念なんだろうと思いました。

普段の生活で出せない部分が、文とかスピーチになると自然に出せるから、2つ合わせてやっとありのままの自分がその場に存在できるような気がしました。

この二週間で、自発的になることと積極的に関わることは決して同意ではないし、積極的に関わることだけがチームに貢献する方法ではないということを強く感じました。

「部品として動く」ことを意識して二週間過ごすことにしました。

インターンシップに来ている人全員行動力があって、誰でもリーダーを務められる人だったと思います。

でもそれは良いことばかりではありません。みんなが仕切ろうとしたら、仕切られる側の人がいなくなって結果的にまとまれなくなってしまうからです。

部品にもなれるしまとめる側にもなれる、そんなスーパーマンになれるかもしれないと思ったら、部品として動くことがとても楽しくなりました。

部品として動くということは自分の考えよりも人の考えを尊重し、それを実際行動に移すことだと思います。人の意見を受け入れることは恥ずかしながら人生で初めての試みでした。

これまで、人の意見に反発し、自分の考えを優先してきたのでとても新鮮でした。

結論から言うととても楽でした。

ある意味思考停止状態になれるので、自分にとって一番重要なことだけが頭の中に残ったので、残り一ヶ月強の夏休みをとても有意義な時間にできると思います。

それに目の前のことと一定の距離を取れるので、依存せずにいられるということも今回初めて知りました。

依存しないということは。ある意味キャンプに100%になれないということでもあると思いますが、何もかも100%やらなければならないという気持ちが強すぎた私にとっては非常に良い体験でした。

ありがとうございました。