私がこのインターンシップに参加を決めたのは、将来教師になりたいからという思いと、大学生活のうちに何か人とは違う経験をしてみたいという思いからだった。
キャンプが始まった数日は、前の日程で参加していた他のコーチの動きを見て全体の流れを覚えるのに必死だった。
子供たちの前で笑顔を絶やさずに堂々と話している様子は、「自分もこんなコーチになりたい」という思いを駆り立てた。

実際に子供たちの前に立って話してみると、自分の伝えたいことが伝わることや、その場が一体となることに嬉しさを感じた。
また、大きな自然や初めてのことに夢中になる子供たちの姿は本当に輝いており、今でも強く印象に残っている。
「子供たち」と一言で表しても当然一人一人全く異なる個性をもっていて、中にはお話をなかなか聞くことができない子や、ホームシックで連日泣いていた子もいた。

グループとして子供たちを予定に則り動かしていく必要があったが、「私たちから見れば何十人の中の一人でも、その子の親からすればただその子だけである。」このような意識を持ち、出来るだけそのような子たちのことを気にかけ、話をしたり、聞くようにしていた。
しかし、連日続く暑さに次第に枯れていく喉。日に日に身体的にも精神的にもすり減っていった。
子供たちを前にしても笑顔になれない時があったり、十分な説明をすることが出来なくなった。
自分の力を100パーセント出せていなかった日の子供たちは、ほかの日の子供たちに比べてあまり楽しそうには見えなかった。

私の勝手な都合で子供たちの気分を左右させてしまったことを申し訳なく思い、また他のコーチと自分を比べて自己嫌悪に陥った。
「へこんでいても時間は進むし、自分が今出来ることを全力でやろう」そう思い、私はその一瞬一瞬を大切に行動することを決めた。
このインターンシップ中に、数えきれないほど多くの学びを得た。
それは子供との関わり方に限らず、全体を見て行動すること、仲間と協力しひとつの事をやり遂げること、自分とは違う生き方をしている人達の話を聞くこと。本当に刺激で溢れた2週間だった。

また、2週間を通して、私はやはり子供が好きで仕方がないことに気づいた。
自信をもってこれからも教育について学んでいき、この経験を活かしていきたい。
最後になりましたが、このような機会をつくっていただいたこと、またあらゆる場面で私たちをサポートしてくださったBSCの皆さんに心より感謝申し上げます。