ひできコーチ(法政大学)|2019年インターンシップ体験記

まず初めに、参加してくれた子どもたち、サブリーダー、留学生のみんな、インターン生、そしてBSCスタッフの皆様、2週間本当にありがとうございました。無事インターンを終えられてほっとしているのと同時に虚無感に襲われているのが、今の心情です。

 「BSCインターンめっちゃ充実した!」だけで終わらないように、私がこの2週間で感じ、学んだことを書きたいと思います。長くなってしまいますが、それだけ濃い経験だったので、ぜひ最後まで読んでいただきたいです。

 私がこのBSCのインターンに応募しようと思ったきっかけは偶然でした。現在4年生の私は就職活動を終え、残りの学生生活何をしようか、と考えたとき、本当に学生のうちにしか経験できないことをしたいという気持ちがありました。そんなとき、大学の先輩がBSCのインターンに参加していたのを偶然SNSで見つけインターンの存在を知りました。私は何事にもチャレンジするということを大学生活で一番意識してきたため、BSC philosophy である「冒険ある人生を!!」に共感したのが大きなきっかけでした。(琵琶湖に行ったことなかったから行ってみたいと思ったのも、割かし大きかったです笑)

 子供たちは想像以上に純粋で、自分勝手で、そして良い意味で非常識でした。食事中には周りから集中砲火を浴びるかの如くマシンガントークが炸裂し、ごはんを噛む隙すら与えてくれないくらい、落ち着いて食事ができませんでした笑。みんなで会話というよりも、子どもからコーチへの自己アピールがメインで、みんなの言葉を拾い返答するのが大変だったため、まるで、聖徳太子になったかのようでした。しかし、あの賑やかな食事も今になって思うと子供たちの持つエネルギーのすごさだったと感じますね。また、子どもたちからは、常に「なんで?なんで?」のはてなマークが飛んできました。簡単に答えられる質問もあれば、調べなければわからないものまでありました。そんな子どもたちと関わる中でいかに私自身が常識に囚われているのか、周りの目や意見を気にしているのか、ということに気づかされました。

 2週間子どもたちと一緒に同じ時間を過ごしてみて一番大変だったのは、1人1人の子どもと触れ合うことでした。やんちゃな子、懐いてくれる子、ホームシックで夜な夜な泣いてしまう子、常に自分の世界に入り浸っている子などなど、言葉通り本当に十人十色でした。そのため、対応の仕方や話の聞き方、会話の質、どれを取ってもベストだと思う対応を考えました。接客のアルバイトをしているので「人」との関わり方には自信がありましたが、サマーキャンプでは最後まで苦戦しました。でも、途中から子どもと関わったら関わった分だけ「ひできコーチ!!!」と反応として返ってくることがわかり、それがまたすごく嬉しかったです。子どもに囲まれ一緒になってはしゃぐうちに、私自身も小学生のころに戻った気分を味わえました。

 また、キャンプの運営をするにあたって気づくことがたくさんありました。その中で2つ紹介したいと思います。1つ目は、先を見越して行動する癖が付くことです。基本的に、キャンプは1日毎にスケジューリングされており、前日にミーティングを行い翌日の役割、流れを確認します。しかし、最初は目の前の自分の仕事をこなすことに精一杯で周りに目を配ることはおろか、次に何をすればよいのか考える余裕すらありませんでした。そのため、失敗もたくさんしてしまいインターン生、留学生から指摘を受けることもありました。しかし、そのようなことの積み重ねで腹を割って話すことができ、お互いの意見を尊重できる関係になれたことがすごく恵まれているなと改めて痛感しました。そんなことも経験しキャンプに慣れてくると、自然と次は何が必要か、準備は行き届いているか、など細かいところまで見えるようになりました。周りのインターン生も、指示を待つだけではなく率先して行動したり、利他の行動ができたりと各々、強みに磨きがかかったり、苦手だったことを克服できたりと周りの成長も見ることができました。

 2つ目は裏方の仕事の重要性です。キャンプをプログラム通り効率よく実行するためにタイムキーパ―という仕事があります。主な仕事は起床から就寝までの1日の流れを先読みし、周りに指示を出したり、準備をしたりすることです。総勢100名を超える人をまとめることや天候を加味した上でのプログラムの進行は大変でしたが、その分やりがいもあり楽しかったです。今まで、前線で子どもと関わりながらプログラムに参加していた際には気づかなかったグループごとの雰囲気、連携、裏方の仕事の面白さなど学ぶことが多かったです。グループ内でうまく連携がまわっていなかったところにヘルプに行き、改善策を伝えた結果、スムーズに回るようになり、そのグループのインターン生から「ありがとう」と言われたときはとても嬉しかったです。また、周りのインターン生から適宜、改善点を指摘してもらい、私なりに反映し効率よくチームをまとめられたと思います。

 学生生活最後だからと挑戦したBSCのインターン。可能であるならば、来夏も参加して琵琶湖のある生活を送りたい、そう思えるほど中身の濃い経験でした。今回参加したインターン生には、あれも、これも学生のうちにやっておけばよかった、と後悔しないように直感を大切にして様々なことに挑戦してほしいです。

たくさんたくさん笑って、悩んで、考えた2週間で国籍、年齢、バックグラウンドの異なる数百名の“人”と関われたこと、そのチャンスを与えてもらったこと感謝しています。本当にありがとうございました。