BSCでの3週間インターンを終えて
BSCでの3週間のインターンシップを終え、私が他のコーチや子どもたちと共に学び、経験できたことについて振り返っていく。本年度は新型コロナウイルスの影響もあり、運営体制も参加する子ども達の心身の状態も、前年度とは大きく変わった中でのスタートであった。
私は他のインターン生とは異なり、大学を卒業して前職との契約が満了し、次のキャリアへと進むその前に、さらなる成長の機会を求め参加する運びとなった。
今回のインターンを通して得られたものは実に多く、大学や前職で知り得た知識や理論を実践し、また学び直す場であった。
チームビルディング、安心安全空間の管理、叱ること、子ども達との関係性の構築、ルールの徹底、子ども達のできることを増やすこと、ホームシックの子どもの対応等、数えきれないほどの経験を得ることができた。
知識と理論の実践を通して初めて見えてくるものも多く、他のコーチたちの手法からも学べたことは多かった。
事前研修には参加できなかった私であるが、初日と2日目は職員であるかっちゃんコーチの元で、プログラムの流れや注意点等を丁寧に教えていただき、3日目以降はリーダーシップを発揮して活動することができた。
その後も個別的にではあるが、子どもたちへの接し方やプログラムの進行についてフィードバックを頂き、細かな軌道修正を行うことができた。
このおかげもあり、私がいた期間は子ども達に大きな事故や怪我なく終われたことは、肩の荷が降り安心したところである。
一方で、あまりうまく対処できなかったこともあった。メンタルヘルスの維持や自主性・積極性の方向づけは、インターン中に思い悩んだことである。
実働時間の長さや休み時間の少なさという拘束性の高さ、子どもたちの安心安全を守るという責任感などから、オンとオフの切り替え、リラックスする時間をうまく設けることは難しかった。
また、インターン生として求められる自主性や積極性については、明確な方向づけがあるものではなく、良い悪いの判断から実践方法まで探り探りで行なっていくしかなかった印象は拭きれない。
そうした中でもインターン生数人で朝早く起きて集まり、コーヒーを淹れて飲んだり、SUPをしたりと、リラックスする時間を意識的に設けたことで、状況は好転していった。
インターン生同士での会話も増え、協力関係が深まり個人からグループとしての意識が芽生え、プログラムの進行についても良い影響を及ぼしたと振り返る。
自主性や積極性については、インターン生内で話し合ったりお互いが実践していることを共有したりしていく中で、その方向づけを行なっていった。
今夏、子ども達のために尽力してくれた職員の皆様、他インターン生、サブリーダーたち、改めて一緒に素敵な時間を過ごせたこと、心から感謝しています。
これからもBSCでの「冒険」が、安全はもとより、彩りと実り多きものでありますように、祈っています。