みなコーチ(甲南大学)|2023年インターンシップ体験記

私は「この夏、大学生の今しか出来ないことを何かしたい」と漠然と考えていたところ、このインターンを見つけました。子どもと関わること、そして自己成長に繋がることをしたいと考えていた自分にとって最適な環境がBSCにはあると思い応募しました。2週間キャンプに参加してみて、今後当時を振り返った時に自分自身に自信を与えてくれる貴重な経験を得ることができたと思います。2週間のインターンを通して得られた学びを大きく3つにまとめて振り返りたいと思います。

まず一つ目は、リーダーシップとは何かということです。これまで、何か団体やグループのリーダーとしてみんなをまとめたり先陣を切ったりという経験がなく、責任のあるポジションに立つことを自然と避けてきました。私の中でリーダーとは、みんなの前に立ち引っ張っていく、大きな声でみんなをまとめ上げるそんな役割だと思っていました。しかし、このインターンに参加してリーダーにもいくつもの形があり前に出ることだけがリーダーシップのある人といえるではないと分かりました。靴を綺麗に並べる、ゴミが落ちていたら拾う、何かに困っている子に声をかけるなどの見本となる姿を見せることも子どもたちにとってリーダーになると分かりました。

二つ目は、伝えることの重要性です。このキャンプでは、インターン生たちによる指導、指示で子供たちはキャンプのプログラムを楽しむので、次どんな動きをすればいいのか伝えるのはもちろん自分たちの役割です。伝える情報の正確性はもちろんのこと、より分かりやすく伝えるにはどうしたらいいのか悩むことが多々ありました。キャンプ内で子供たちは新たな挑戦を沢山していました。少しでも不安を減らしてあげるためにコーチとして堂々とした姿、行動を意識しました。また、子供たちだけではなく一緒に子供たちを引っ張っていくインターン生との情報共有の大切さも身に染みて感じました。私は1人で考え込んでしまう癖があるのですが、思ったことは伝え方を工夫しつつしっかり伝えて改善していくようにしたいと思いました。

三つ目は、子供たちのコーチという立場であることを忘れないということです。インターンの最中、決まったスケジュール通りに動くことに意識が向きすぎてしまっていることがありました。そればかりが頭にあるので笑顔も減っていたと思います。そんな時に他のインターン生やBSCのスタッフの方々が、「子供たちが楽しめたらいい」「子供たちの安全が第一」と声をかけてくれました。コーチの役割は子供たちが安全にこのキャンプを楽しむサポートをすることだと思い出すことができました。子供たちがほんの待ち時間でも楽しめるようにゲームをしたりおしゃべりしたりしている他のコーチたちの姿はとても頼もしくお手本にしていました。「子供たちに楽しんでもらいたい」というのは参加したインターン生たちの共通の目標であったと思います。それを実際に子供たちと向き合って実践できる機会をいただけたことに改めて感謝しています。

このインターンでは、2週間のうちにキャンプに参加してくれた沢山の子どもたち、BSCスタッフの方々、そして全国から集まったインターン生たちとの出会いがありました。こんなにも相手と深く丁寧に向き合う時間はこれまでになかったかもしれません。途中体力的にも精神的にも辛く弱音を吐きそうになりましたが、周りの人々のおかげで最後までやり遂げることができました。これからの人生においても、インターンで見つけた自分の強みや経験を忘れずに挑んでいきたいと思います。

出会ってくれた皆さん、ありがとうございました!!